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2021.01.27

VOL.09「紹介マナーに要注意」

SNS時代の「人の紹介」は一歩間違えると命とり!

世界のラグジュアリー人脈に通じ、社交界の裏事情にも詳しい謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の男性諸氏が陥っている、ファッションと恋愛の無自覚・無意識の怠慢に覚醒を促し、読者を洗練へと導く連載です。

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文/カトリーヌ10世 イラスト/ユリコフ・カワヒロ、林田秀一

謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の迷える男性諸氏を洗練へと導く連載。今回のテーマは……。

■ Theme09「紹介マナーに要注意」

ゆとりある男はギブする時代。人も気軽にどんどん紹介していこう、というムードがあります。紹介したり紹介されたりすることで、ネットワークを広くしていくことができたら最高ですからね。

ただし、注意したいことがあります。紹介マナーをすっとばして失脚した、ある男性の話をしましょう。
私が社外役員を務めるAという組織があります。そこにPさんという専門家を、ある単発の仕事の適任者として紹介しました。Pさんはそれなりに大きな成果を上げました。そこまでは良かったのです。Pさんは調子に乗り、組織Aに対して次の仕事を自ら提案し、そこに自分のお友達のQさんを勝手に推薦しました。当初の紹介者である私にはひと言の断りもなく。

組織Aとすれば、一回だけ仕事をしたPさんのお友達というだけで、Qさんとすぐに組むことはできない。でも、そのように断ることでPさんの顔をつぶすのもしのびない。

組織Aは大いに困ってしまい、紹介者の私に相談がきます(ここでようやくPさんの暴走を知ることになります)。結論として、「紹介された人」の基本的心得を無視したPさんには、今後の仕事から外れていただくことになったのです。
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Pさんはどうすれば良かったのか? 最初の一回だけでいい、当初の紹介者である私に「友人Qさんを組織Aに紹介してよいか」とひと声かけるだけで良かったのです。その手間を省いたために、せっかくのチャンスをふいにし、信用も友情も失いました。

おおげさでしょうか? SNSで簡単に人と人とをつなぐことができてしまう時代、こういう紹介マナーは古くさいと見る方も多いでしょう。当初の紹介者を無視してさっさと人と人をつないでいくほうが時代に合う、という声も聞こえます。しかし、その軽さゆえの紹介トラブルもあちこちで見聞きします。

覚えておきましょう、人を紹介する・されるということは本来、多大な責任をともなうということを。それゆえ重要なビジネスの場面では、「紹介された人」が紹介者を飛び越えて勝手な振る舞いをすることは、いまだに命とりになるということを。

ビジネス書に掲載される紹介マナーは、「目下の人を目上の人より先に紹介する」という紹介順序に関するものです。しかし、本当の意味での紹介マナーは、その後に関わります。紹介者を介した出会いの場合、少なくとも最初の一回はその後の展開を紹介者にひと言伝える、というのが筋です。

表層的なマナーよりむしろ、表に見えない心の機微をいかに丁寧に扱うかが、仕事や社交の成否を分ける秘訣であることに、「目覚めなさい」。あ、二度目からはご自由に。

カトリーヌ10世

グローバル化が進む社交界事情にも通じる。密かな趣味は人間観察とコスプレ。好きな飲み物はモンラッシェ。日本ではほとんど知られていない、ある小国の女王とのウワサも!?

2020年11月号より

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