東京のホテルはパラダイス!?

人気放送作家にして戦略的PRコンサルタントでもある野呂エイシロウさんが、世の恋するオヤジさんたちの愛すべき艶話をこっそり披露する連載。今回のテーマは……。

先日、ある仕事仲間とグラスを傾けていたら、「この冬は、毎週のように泳いでました」と、２０代の女性から言われた。その割には日焼けをまったくしてなかった。「日焼け対策が完璧じゃん!」と褒めたら、「野呂さん、全然違いますよ」と。日焼け止めは使っていないと自慢され、僕の頭の中は「？？？」が並ぶ。

聞けば、南の島で泳いでいたわけではなく、東京にあるラグジュアリーホテルのプールで泳いでいたそうだ。彼氏と。「さすがだ！」と話をさらに聞くと、彼氏は僕よりも年上だそうだ。

「東京には良いプールがいくらでもあるわよ」と言いながら彼女はシャンパンの泡を飲み干した。まるでその中で泳いでいるかのような笑顔を見せ、おかわりを注文した。

プールサイドでシャンパンを飲めるし、水着も買える。エステもある。「東京のホテルはパラダイスよ」と、彼女はまた泡を飲み干した。それだけでは済まないことは１００も承知だが、女性はとても楽しんでいるようだ。

「野呂さん、女のコと泳ぐなら……」と、いくつかのオススメのホテルを教えてもらったが、残念ながら僕は泳げない。

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