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2020.06.15

VOL.06「コロナの時代の愛」

人はどのくらいの期間、リモート恋愛に耐えられるのでしょう

世界のラグジュアリー人脈に通じ、社交界の裏事情にも詳しい謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の男性諸氏が陥っている、ファッションと恋愛の無自覚・無意識の怠慢に覚醒を促し、読者を洗練へと導く連載です。

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文/カトリーヌ10世 イラスト/ユリコフ・カワヒロ、林田秀一

謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の迷える男性諸氏を洗練へと導く連載。今回のテーマは……。

■ Theme06「コロナの時代の愛」

各国でロックダウンが続き、刻々と状況が変化しておりますが、人となるべく会わないこと、会っても「社会的距離」をとって短めに切り上げること、という感染症対策のルールはしばらく変わらないと思われます。 

かような状況ではデートするにもリスクが高く、リモート恋愛にならざるをえない関係も少なくないでしょう。会えない恋愛関係では、寂しさやコミュニケーションの面倒くささ、疑念や別の誘惑が勝り、時間とともに気持ちも冷めて自然消滅というケースも多いと聞きます。それはおそらく、「どうしてもこの人でなければ」というほどの愛ではなかったということでもありますね。新型コロナは、多くの真実をあぶり出します。
それにしても、人はどのくらいの期間、リモート恋愛に耐えられるのでしょうか。それを考えさせてくれるひとつの小説(映画化版もあり)が、『コレラの時代の愛』です。原作はコロンビアのノーベル文学賞作家、G・ガルシア=マルケス。

時代は内戦に次ぐ内戦と、コレラの蔓延により秩序が崩壊していく19世紀末から20世紀初め。17歳で恋に落ちたフロレンティーノは、お相手フェルミーナが裕福な博士と結婚しても思いを諦めず、彼女の夫が亡くなるのを待って、ようやく告白するのです。

「わたしはこの時がくるのを待っていた。もう一度、永遠の貞節と変わることのない愛を誓いたいと思っている」。51年と9カ月と4日、リモートだった76歳と72歳のカップルは、ここにおいてようやく結ばれるのでした……。恋愛というより片思い、執念に近いですが。  

ただ、主人公の純愛もひと筋縄ではいかず、独身を貫く51年ちょっとの間に、600人もの女性と関係をもつのですね。複雑でロマンティックな主人公を、映画版ではハビエル・バルデムが怪演します。デートもままならぬこの時期に、鑑賞してみてください。そしてコレラの時代もコロナの時代も、執念、もとい、本物の愛だけが生き残りうることに「目覚めなさい」。

カトリーヌ10世

グローバル化が進む社交界事情にも通じる。密かな趣味は人間観察とコスプレ。好きな飲み物はモンラッシェ。日本ではほとんど知られていない、ある小国の女王とのウワサも!?

2020年6・7月号より

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