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2019.04.14

【新型】メルセデス-AMG GT 4ドアクーペが最強な理由とは?

ロングノーズ、ショートデッキ、FRという古典的なスポーツカーの魅力をモダンに仕上げ、人気を博すAMG GTについに4ドアモデルが発表された。その全貌と、フェイスリフトしたAMG GTの詳報をお届けしよう。

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取材・文/小川フミオ

GT 63 S 4MATIC+はエアサスペンションを備えコーナリング時やブレーキング時は瞬時に硬めの設定に移行する

人気のAMG GTに4ドアモデルが誕生!

メルセデスAMGというと、LEONレーシングチームの活躍を思い描いてくださる方が多いでしょう。目を離せないクルマ、AMG GTにさらにもう1台、魅力的な4ドアモデルが追加されました。

メルセデスAMGは、サーキットとの親和性が髙いモデルラインナップを特徴としている。最初は2014年の「AMG GT」クーペで、次に17年に「AMG GTロードスター」と続いた。その間により走りの性能を特化させたAMG GT Rといったモデルも投入されている。

フロントエンジンの後輪駆動で操縦感覚は後輪を中心としたやや古典的なスポーツカーを彷彿させるのが特徴だが、実際のマーケットでは、ポルシェを直接のライバルとしているとも言われてきたのがAMG GTだ。今回は、ポルシェならパナメーラを標的にしたかのようなメルセデスAMG GT 4ドアクーペのデビューである。
全長5054ミリ、全幅1953ミリ、全高1455(GT 63 S 4MATIC+は1447)ミリ
日本で2019年2月14日に発表されたメルセデスAMG GT 4ドアクーペは5メートルを超えるボディに4枚のドアで、乗車定員は5名だ。ハッチゲートを開けると広い荷室が現れる機能性も備えている。※数値は欧州仕様参考値

いっぽうで、円弧を描くようなルーフラインは前席の存在感をより強調し、クーペと車名に入るのもうなづけるような、スポーティともいえるスタイリングが目をひく。

「このモデルはサーキット走行と相性のいいモデルです」。お披露目にタイミングを合わせて来日した、メルセデスAMGで商品企画を担当するサイモン・トムス氏は、プレス向けの発表会の際にそう語った。

モデルラインナップをみても、いかにパワフルなモデルかがよくわかる。頂点に位置するのは、メルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+といい、4リッターV型8気筒エンジンは470kW(639ps)の最高出力と、900Nmの最大トルクを発生する。後輪を主体としたフルタイム4WDシステムも搭載しているのだ。

AMG GT 4ドアクーペにはスイッチ1つで走行モードを切り替えることができる「AMGダイナミックセレクト」機能が備わる。とりわけ GT 63 S 4MATIC+には「RACE」モードが設けられていて、これを選択すると、ドリフト走行も積極的に楽しめる。「サーキット以外では使用しないで」というただし書きがついているのが、いかにもだ。
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東京で公開されたGT 63 S 4MATIC+

V8、直6と、注目のISGシステムまで、エンジンは3種をラインナップ

V8モデルに加えて、3リッター直列6気筒モデルが2車種、同時に発表された。ひとつはAMG GT 53 4MATIC+で、もうひとつはAMG GT 43 4MATIC+である。2車の違いは、エンジン出力と足まわりにある。

AMG GT 53 4MATIC+は320kW(435ps)の最高出力と520Nmの最大トルクを持つ。いっぽうAMG GT 43 4MATIC+は、基本的には同じエンジンだが、270kW(367ps)と500Nmを発生する。

3リッター6気筒エンジンは、まずメルセデス・ベンツSクラス、つぎに4ドアクーペであるCLSに搭載されたユニットだ。最大の特徴は、ごく低回転域などエンジントルクが不足しがちな領域は電気モーターのトルクを利用するISGシステムを利用したマイルドハイブリッドであることだ。

加えてツインチャージャーシステムを持つ。回転が上がっているときは大容量ターボチャージャーが動き、いっぽう、電気モーターの領域とターボチャージャーの領域の間は、電動スーパーチャージャーにより切れ目のないトルクを引き出す。
ステアリングホイールの位置は左右選べる
GT 63 S 4MATIC+は静止から時速100キロまでを3.2秒で加速し、メーカー発表の最高速は時速315キロだ。「メルセデスAMG最速」という。4ドアでこのパフォーマンスとはじつに印象的ではないか。

海外ではジャーナリスト向けの試乗会はサーキットで行われたように、走りを積極的に楽しめる4ドアというのが、じつはトレンドの先駆けになるかもしれない。ゴルフにも行けるし、サーキット走行もできる希有なモデルといえる。

スタイリングはなめらかなルーフラインとクロームの加飾がエレガントさを感じさせる。メルセデス・ベンツの製品はごく珍しいことにリアクォーターピラーにウィンドウを設けた、いわゆる6ライトのスタイルを採用しているのも注目点だ。

フロントはぐっとダイナミックな雰囲気だ。縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルにバンパー一体型の大きなエアダムが組み合わされている。タイヤは標準で19インチあるいは20インチだが、オプションで21インチを選択することもできる。
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GT 63 S 4MATIC+のステアリングホイール位置は左のみ
インテリアはいっぽうで、居心地がよい。ドライバーズシートはタイトに作られていて。スポーティな形状のシートと、幅の広いセンターダッシュボードがからだの動きを支えてくれる。サーキットでも扱いやすそうだ。

オプションでヘッドレストレイント一体型のAMGパフォーマンスシートも用意されている。ただしレザーの色は赤や白まであって、スポーティさとエレガントさがバランスされているのだ。

価格は下記のとおりである。
「Mercedes-AMG GT 63 S 4MATIC+」2353万円(8%の税込・以下同)
「Mercedes-AMG GT 53 4MATIC+」1593万円
「Mercedes-AMG GT 43 4MATIC+」1176万円
ラインナップでもっともスポーティなAMG GT R

人気のAMG GTクーペ&ロードスターもバージョンアップ!

同時に、高性能の4リッターV8を搭載するスポーツクーペ、メルセデスAMG GTにおいて、新しい装備が盛り込まれたフェイスリフトが発表された。眼目はインテリアの装備がアップデートされたことと、外観の一部に手が入れられところにある。
AMG GT Cロードスターのダッシュボード(GTとGT Sは左右選べるがGT Cは左のみの設定)
インテリアからみると、コクピットの一部が変更された。12.3インチのコクピットディスプレイに加え、10.25インチのマルチファンクションディスプレイがセンターコンソールに装備されたのだ。ドライバーはステアリングホイールのタッチコントロールボタンで、ディスプレイの表示を操作できる。

ステアリングホイール自体も最新デザインになった。「正確な操舵のためのグリップを実現」とメルセデスAMGの資料にはある。しかもステアリングホイールから手を離さずドライブモードが変更できるスイッチが設けられている。このモデルにも「RACE」モードが用意されているのだ。

外観上の変更点は、ひとつはLEDハイパフォーマンスヘッドライトの採用にある。アロー形状のポジショニングライトとウィンカーに、3つのリフレクターを加えたデザインだ。
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AMG GT Cロードスターは全長4551ミリ、全幅2007ミリ、全高1260ミリ
リアのデザインも新しくなった。ブラックのディフューザーが採用され、テールカッターの形状も、AMG GTは円形、AMG GT Cと同GT Sはスクエア型である。AMG GT Rはリアの中央に位置する迫力あるタイプだ。

エンジンは基本的にすべてのモデルが4リッターV型8気筒となる。2基のターボチャージャーをVバンクの間に配置し、コンパクト化と吸排気経路の最適化がはかられているのだ。オイル供給方式がドライサンプとなり、エンジン搭載位置を(ウェットサンプだった場合に比較して)55ミリも下げ低重心化をはかったのもAMG GTシリーズの特徴である。

ラインナップは下記のとおり。
Mercedes-AMG AMG GT(最高出力350kW/476ps、最大トルク630Nm)1645万円(8%の税込・以下同)
Mercedes-AMG AMG GT S(384kW/522ps、670Nm)1993万円
Mercedes-AMG AMG GT C(410kW/557ps、680Nm)2202万円
Mercedes-AMG AMG GT R(430kW/585ps、700Nm)2382万円
Mercedes-AMG AMG GTロードスター(350kW/476ps、630Nm)1788万円
Mercedes-AMG AMG GT Sロードスター(384kW/522ps、670Nm)2137万円
Mercedes-AMG AMG GT Cロードスター(410kW/557ps、680Nm)2309万円

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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