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2019.04.21

【試乗】都市型SUV、レクサスUXの走りと使い勝手を検証!

SUVはもはやスタイルの呼び名になっている。それに否定的な意見もあるけれど、UXを体感すれば、そんな考えの古さに気づくだろう。そう、クルマ選びは洒落っ気こそが大事なのだ!

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文/小川フミオ

レクサスの出した都市型SUVの答えがコレだ

全長4495ミリ、全幅1840ミリ、全高1540ミリと比較的コンパクトな外寸を持つ
大きいとか速いとかが、クルマ選びの指標になっている感がある。しかしクルマ好きの価値観とは、どうにも相容れない。2018年11月の終わりに登場した「レクサスUX」はシャレっ気こそがクルマに大事だと再認識させてくれるモデルだ。

レクサスには「LX」を筆頭に、さまざまなSUVのラインナップが揃っているが、今回のUXは異質である。レクサスじしんがSUVといわずクロスオーバーというように、オフロードでなくオンロードが、それも都会がかぎりなく似合うクルマなのだ。
ルーフの前後長は比較的短めでスポーティな印象が強い
レクサスUXは全長が4.5メートルを切り、全高も1.6メートルに届かない。開発を総指揮した加古慈チーフエンジニアですら、「ハッチバックの運動性能をめざしました」と言うぐらいで、小粋なスポーティさが身上といえる。

実際にレクサスのエンジニアは、このクルマを操縦してうんと楽しい1台に仕立てあげようと骨を折ったようだ。ボディ骨格には接着剤の技術を使ってしなやかさを出し、エンジンはパワフルなフィールの新開発2リッターを用意し、空力にも徹底的に凝りまくったという。

ラインナップは、2リッター4気筒エンジンの「UX200」と、基本的には同じユニットに電気モーターを組み合わせたハイブリッドの「UX250h」の2モデルからなる。
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一列のリアコンビネーションランプが特徴的だ
実際にどちらも開発者の思惑どおり、楽しいクルマに仕上がっているのだ。UX200のエンジンは128kW(174ps)の最高出力と209Nmの最大トルクを発生する。その数値にとどまらず、体感的にも十分、力強い走りを味わわせてくれる。

今回は、電子制御で10段を設けアクセルペダルの踏み込みへのレスポンスを高めたCVT(無段変速機)に、さらに発進用のギアを追加した。この発進用のギアはなんと、アクセルペダルを踏み込み続けていれば時速60キロまで引っ張れる特性だ。

そのおかげで加速性にはみるべきものがある。発進から加速にいたるまで、予想以上にダッシュ力がある。予想以上に上の回転域までスムーズに吹け上がる特性を与えられていて、日常でがんがんエンジンを回して走るユーザーがどれだけいるかはともかく、ちょっと加速したときのトルクの気持ちいい出かただけでも、気分がよくなるのだ。
ガソリンモデルは前輪駆動、ハイブリッドモデルには4輪駆動も用意される
パワーユニットについて言うと、ハイブリッドもけっして負けていない。私は以前海外でUXのラインナップを試乗した際、ハイブリッドのほうがいいなと感じたぐらいだ。

UX250hは、107kW(146ps)の最高出力に188Nmの最大トルクを発生するエンジンと、202Nmの最大トルクを持つ電気モーターを組み合わせている。

日本で乗るのにも、ハイブリッドのよさは、スムーズな発進とパワフルな加速性にある。ナチュラルに加速していく感覚は、ガソリン車以上といってもいいかもしれない。ハイブリッドには前輪駆動と4輪駆動、2種類の駆動方式が用意されるが、どちらもよい出来だ。
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走らせれば気分はファン!

使い勝手のいいスイッチレイアウトが特徴的だ
UXが軽やかに感じるのは、車体とボディの作りにある。さきに触れたように骨格をはじめ、新開発のダンパーとパフォーマンスロッドで剛性感を出したサスペンションの設定、ねじれ剛性を高めたコラムシャフト採用のステアリングラック、それに空力ボディだ。

とりわけ空力ボディはユニークである。車体側面のプレスラインで前から後ろへと流れる空気に渦をわざと作り、それを利用して走行中のレーンチェンジが気持ちよく行えるようにしているというのだ。担当者によると「時速40キロから効果がでます」とのことである。

実際にUXはパワーユニットにかかわらず、ひらりひらりと走る。ステアリングホイールへの反応は早く、高速道路のレーンチェンジといい、大小かかわりなくカーブといい、あるいは街中で角を曲がるときといい、ドライブしている自分とクルマとの一体感がある。
ハンドリングはけっこうスポーティで楽しい
すこしだけでも運転していると、開発担当者が「SUVでなくクロスオーバー」といったり「ハッチバックの軽快感をめざした」というのがよくわかる気がしてくるのだ。さきに出た「レクサスES」も声高ではないが運転の楽しさをしっかり持っていた。最近のレクサス、かなりいい線いっているのだ。

レクサスUXはコンパクトな車体のぶん、フロントシートが優先されたパッケージングとなっている。前席空間は適度な高さの乗車位置による視界のよさと、ヘッドルームの広さなどで快適性が強いいっぽう、後席空間はリムジンなみとは言いがたい。
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各部にエッジが効いているがじつは空力にも貢献しているという
私のように身長175センチの男性でも後席に乗っていられるが、ドア開口部がそれほど大きくなかったりして、積極的にひとを招待するスペースとは言えないかもしれない。UXはどちらかというと2プラス2の大人っぽいコンパクトなのだ。

そこが逆にいいのではないかと私は思っている。いかにもスポーティとか、いかにもヨンクといった存在でなく、空気のなかでデザインされたともいえる空力にすぐれた理知的なボディと、質感の高いインテリアによる、少々アンダーステイテッド(ひかえめ)なかんじがとても好ましい。これこそ、いまの時代のシャレッ気といえるのではないか。

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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