存在感が違う、大人が着たい定番Tシャツとは？

すべての装いのベースとなるため、あらゆるブランドが毎シーズンリリースしている無地のＴシャツ。「どれも同じ」とお思いかもしれませんが、素材使いはもとよりサイジングの妙、ワンポイントが放つ効能などを考慮すると、やはりハイブランドの作は圧倒的なクオリティを備えていることがわかります。

これがスーツともなると、ブランドものばかりを揃えるのは少々非現実的ですが、Ｔシャツの場合は費用対効果も抜群ゆえ、数枚揃えておくだけで、夏の薄着バトルは連戦連勝間違いなし。

目を引くデコラティブ･シャツで差別化を図るのも確かにひとつの手。しかし、それは一瞬だけのインパクト。一見控えめな無地Ｔにキチンと投資できる男の方が、大人の余裕を印象付けられるというものです。

1966年にムッシュ イヴ･サンローランが発表したプレタポルテラインである「イブ･サンローラン リブ・ゴーシュ」。そのとき用いられたロゴを中央にプリントした大定番Ｔシャツが、この一枚。

リヴ・ゴーシュとはセーヌ川の左岸を意味し、「サンローラン」のプレタポルテ第一号店がオープンした場所のこと。この定番Ｔはユースカルチャーやフリーダム精神の象徴として、今も広く支持されているのです。

「ディオール」のアイコンであるBEEは、ムッシュ ディオールがアトリエで働くお針子さん達を愛情込めてそう呼んだことに始まるラッキーモチーフ。定番のＴシャツにも胸に繊細な刺繍にてBEEをデザインしており、シンプルにながら一発で“あのブランド”と分かる仕上がり。

また、バックショルダーにはダーツを加え、後ろからでも仕立てにこだわるメゾンのアイデンティティが見て取れます。

静かな存在感を放つロゴプレートをあしらったアイテムは、ドルチェ＆ガッバーナの一角を占める密かな人気アイテム。Ｔシャツのみならずバッグや革小物もラインナップされており、リリースごとにファンを増やしている逸品です。

サイド部分の裁縫には、通常とは異なる3列針ステッチを採用。それにより縫い代が内側に出ず、極上のコットンと相まって、非常にストレスフリーな着心地です。

ビッグシルエットのトレンドも手伝って、お洒落女子からも支持される「プラダ」のメンズＴシャツ。なかでも定番的な人気を誇るのが、何かと使い勝手の良い3枚パックのシンプルＴ。

登場以来、幾度ものアップデートが加えられており、現在のモデルは首周りのフィット感と少し長めの着丈が特徴。もちろん、首裏のトライアングルプレートは健在です。

高い完成度ゆえ、着回し効果も絶大。3枚セットでも足りないくらい？

「ステレオタイプ」はオーセンティックで定番的なメンズのワードローブを再定義したカプセルコレクション。そのなかでも継続的に人気を誇るのが、3枚セットのパックＴシャツです。

しかも、無地ホワイトからオプティックホワイト、グレイッシュホワイトなど、微妙にトーンが異なる白系の3枚をセットに。かくも高感度なパックTは、洒落者にはうれしい限り。

印象的なペブルソールを持つ大人気ドライビングシューズ、ゴンミーニで知られる「トッズ」。トレンドをセンス良くちりばめたシーズン･アイテムを数多くリリースしつつも、長年愛用できる逸品をキッチリ打ち出す堅実なメゾンです。

そんな同ブランドの新定番として登場したのが、この白無地Ｔ。ゆったり着られるサイズ感は、あらゆる年齢に対応する絶妙なサイジング。首裏にはペブルソールを思わせるドットを配し、ブランドのDNAをさり気なく表現しています。