ムッシュ・サンローランも愛したホテル「ラ・マムーニア」が創業100周年イベントを開催！

イヴ・サンローランはじめ、ウィンストン・チャーチル、アルフレッド・ヒッチコック、ネルソン・マンデラ、チャーリー・チャップリン、エリザベス女王……。世界の名だたる著名人たちに“夢のような世界”と言わしめ＆愛され続けてきたのが、モロッコの古都マラケシュに位置するホテル「ラ・マームニア（La Mamounia）」。

東洋の宮殿を壮大に再現したラグジュアリーな世界観は、訪れる人々を魅了し続けてきました。そして今年、ついに創業100周年を迎えるということで記念イベントを開催。その情報を一部入手しましたので、壮大な写真とともに皆さまにお届けします。

イベントが開催されたのは、10月初旬。関係者によると、前月にモロッコ中部で地震が発生したことから、一時は開催の是非が問われたそう。ですが、これまでと変わらずに世界中から多くの人にモロッコへ訪れてもらいたいという思いから、救助活動を邪魔することなく、被害者の方々やモロッコ国民に敬意を持ちつつ、イベントは開催に至りました。マラケシュ、そしてモロッコのために「ラ・マムーニア」のトビラが、開かれたのですね。

一歩足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのが、100周年記念リノベーションの一環として手がけられた、ホテルロビーの豪華絢爛なシャンデリラ。内観のエキゾチックで優雅な世界観と相まって、訪れる人の気持ちまでラグジュアリーにさせてくれそうです。そして、いよいよ夢の世界はスタートします。

来場客を魅了したという、メインイベントの一つが、ホテル内の庭園で行われた“ガーデン・イベント”。優雅さに満ちた、幻想的な一本道を進んでいくと……。

120メートルに及ぶ圧巻のロングテーブルが出現。イベント出席者曰く、モロッコの世界観を存分に感じられる色彩豊かなテーブルコーディネートも相まって、本当に夢の世界に訪れたかのような空間が広がっていたそう。ピアニストのソフィアン・パマートによる生演奏が披露される中、豪勢なディナーが振る舞われ、招待客たちを存分にもてなしてくれました。

その料理を担当したのが……

世界の食通を魅了し続けるシェフ、ジョン-ジョルジュ・ヴァンゲリステン。日本からインスピレーションを受けた刺身料理の提供をはじめ、招待客たちを飽きさせない個性豊かな料理の数々が提供されました。コースの最後には、パティシエのピエール・エルメによるデザートも登場。こうして「ラ・マムーニア」で、夢の饗宴が果たされたのでした。

会場で注目だったのが、ロングテーブルにセッティングされていたお皿とカトラリー。イベントのテーマでもある“モロッコの伝統”、“ラグジュアリー”、“芸術的な生活様式”を感じられるデザインで、思わず持って帰りたい衝動に駆られそうです。関係者に聞いてみると、ホテルで購入することも可能とのこと。訪れた際は、絶対に欲しい！

イベントのハイライトには、地震犠牲者へ追悼の意を込めたディナー会「グランド・センテナリー・イブニング」を開催。世界各地から招待された2000名ものゲストたちが参加したそうです。

はじめに、継承と共有を重視する「ラ・マムーニア」の価値観を表現した、60名のダンサーによる迫力満点のパフォーマンスが披露され、会場を沸かせました。その後も、モロッコの歌姫オームが、ソフィアン・パマートのピアノ伴奏に合わせてモロッコ国歌を歌うなど、犠牲者追悼の気持ちを込めたパフォーマンスが続きました。

イベントが終わりに近づいた頃、マラケシュの空に500 機ものドローンが出現。「ラ・マムーニア」が築いてきたマラケシュの街と人々との強い絆を称えて、無数のドローンが優雅に空を舞い、会場は深い感動に包まれました。ラストには約3 分間の花火ショーがマラケシュの夜空を彩り、街全体にお祝いの熱気が充満したそうです。　

モロッコ地震で被災した犠牲者を追悼し、連帯を示す機会となった同夜。被災地の再建のために、寄付も呼び掛けられました。被害を受けたマラケシュと周辺エリアは「ラ・マムーニア」が1 世紀にわたり支援してきた地域であり、地震発生後、1,000 万ディルハムを復興基金に寄付しています。

総支配人のピエール・ジョエムは、「ラ・マムーニアが歩んできた歴史と、その歴史の中で、モロッコ文化の魅力を世界に伝える役割を担ってきた功績を称えるものでした。私たちは、これまでの100 年の中で達成してきたことを誇りに思うとともに、次の100年でも世界中の旅人をお迎えできることを楽しみにしています」と、コメント。

残念ながら、LEONスタッフ、我らがパンツェッタ・ジローラモもイベント参加予定でしたが、今回は叶いませんでした。近々、必ずマラケシュへ旅し、「ラ・マムーニア」、そしてモロッコの魅力をお伝えすることができればと思っています。