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2023.05.22

武田真治が魅せた! 進化する50歳の艶ボディ、その秘訣とは!? 【後編】

近年は俳優活動だけでなく、その美しく隆起した肉体でも注目を集める武田真治さん。【後編】では食事や睡眠に対する考え方や、強いカラダを作り上げる過程で得たメンタル面の成果についても語っていただきました。

CREDIT :

写真/HIRO KIMURA(W) スタイリング/伊藤伸哉 ヘアメイク/堀江万智子 文/鳥海美奈子

食事制限で我慢するのではなく、カラダを動かして努力すればいいという考え方

昨年末に50歳という節目を迎えた武田真治さん。30代から45歳頃まではストイックすぎるほどのトレーニングに打ち込んだ結果、無二の肉体美を得た武田さんですが、現在はどのような食事と睡眠に努めているのでしょうか。
武田真治
── 肉体美を維持するために、食生活で気をつけていることはありますか?

武田 実はもともと、ハンバーガーや甘いものが大好きなんですよ。「炭水化物食べないんでしょう」とよく言われますが、もちろん食べますし。最近は夜、寝る前にウイスキーを飲むんですけれど、チョコレートやナッツも一緒につまんでいます。

去年の夏に足のかかとの骨を折った時は、とにかく栄養をたくさん摂ったほうが早く治るんじゃないかと食べ続けていたら、少しぽちゃっとしてしまって。そのタイミングで妻も妊娠したのでふたりとも食欲旺盛で、コンビニの気になるお菓子を全部制覇したこともありました。今日は撮影でしたので、昨夜から水分を摂るのは控えよう、というくらいですね。
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──コンディションを保つために、ビタミン剤やプロテインなどを摂っていますか?

武田 ビタミン剤は全然飲んでないです。周囲にはサプリバックを持ってる人とかもいますけれど、自分はそこまで好きではないし、情熱を傾けられないですね。面倒くさがり屋でタンパク質とビタミンを一緒に摂れたらいいなとは思っているので、いつか自分で商品開発はしてみたいなと考えています。

いまは運動したあとだけは一応プロテインを飲んでいますけれど、それよりもやはりご飯ですね。ありがたいことに妻が料理をしてくれるので。

毎日食べるのは牛肉が多いですね。鶏肉のほうが高タンパク低脂肪でカラダ作りにはいいと言われますけれど、僕は大会に出場するコンテスターではないから、好きな牛肉でいいかな、と。コンテストに出ようと考えるなら食事制限も必要なんでしょうけれどね。
武田真治
▲ デニムパンツ4万1800円/ピーティー トリノ デニム(リング 東京店)、ターコイズブレスレット70〜80万円(特注品)/SKYSTONE TRADING、サクソフォン55万円/YAMAHA、白シャツはスタイリスト私物、リングは本人私物
武田真治
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── では、食事制限はほとんどしない、と。

武田 はい。我慢するのではなく、努力するという感じです。食事制限で我慢すると、どうしてもストレスになってしまうから、僕は食べたいものを食べて、そのぶんカラダを動かして努力すればいいという考え方です。運動を始める時は、僕はいまでも「やらなきゃなぁ」とややストレスを感じなくもないんです(笑)。でも実際にカラダを動かしてみるとやっぱりすごく気持ちいいんですよ。お風呂に入るのは面倒くさくても、入ったほうが絶対気持ちいいでしょ? あの感じです。

舞台の稽古場に僕が筋トレ用の器具を持ち込むと、みんな「やってみたい」と言うんです。それで一度経験すると、日ごろ運動していない人のほうが逆にスイッチが入ってしまって、「またやりたい」「2セット目いきます」と、行列ができるくらいですからね。

もしまだトレーニングすることをためらっている人がいたら、一歩さえ踏み出せば、楽しい世界が待っていると伝えたいですね。
武田真治
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武田真治
武田真治
── 睡眠についてはいかがでしょうか?

武田 ベッドだけは質のいいものを選んだほうがいいと思いますね。20年ほど前に、スポーツ選手が使っていると勧められて購入したものをずっと使っています。ただ就寝時間はいまだに不安定で。平気で明け方までサックスを吹いたり、YouTubeを見たりしちゃいます。

うちで飼っている犬の1匹が朝になると僕の首のところに乗っかってきて、「起きてご飯食べさせろ」という感じなので朝も早く目覚めてしまいますし。でもまぁ、いまのところ困ってないので、それでいいと思っています。
── これからの季節は肌の露出も多くなりますが、ファッションと肉体の関係性についてはどのようにお考えですか?

武田 着物と違って洋服は、やはりカラダができている人のほうがカッコよく着こなせるというのはありますよね。僕は学生の頃はガリガリで胸板もなかったし、ほんとシャツが似合わなかったんですよ。でもカラダを鍛えた結果として胸に谷間や張りができてからは、それによってシャツだけでなく、Tシャツも似合うようになったなとは感じます。
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「自分を、そして周囲を支えるには精神だけではダメ。そこには肉体が伴っていなければ」

武田真治
── 武田さんのカラダが話題になるなど、最近は筋肉美がより求められる時代のようにも感じます。 

武田 そうですね。もう約10年も前ですが、『美しい肉体が最高の復讐である』というエッセイ本を出版したんです。そこに僕は“身体が財産だ”と書いたんですね。例えばアラブの石油王が「明日までに胸筋くれないか」と言って、どれだけ大金を積んだとしても買うことはできないですよね。もちろん高価でカッコいいクルマや時計、ステキなレストランや美味しいお酒に価値がないとは思っていません。そういったものでその人が何者か表す場合もあるとは思います。でも、自分の場合は「カラダが名刺」でいいかなと。

鍛え上げられたカラダは、自分にハードなトレーニングを課し、長年耐え続けた結果ですから、「物事を長期的に捉え、継続的な努力ができる人」「物事の質を上げられる思考回路の持ち主」という証。僕はそう考えています。

── 肉体によって仕事も、他人との関係も変わってくるということですね。
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武田真治
武田 カラダを鍛えると、他人に期待しないで、自分に期待できるようになります。「この仕事、面倒くさそう」と人が感じることも「自分にはできる」「自分でやろう」と思えます。体力があれば、例えば撮影現場でも「じゃあ、その脚立、僕が運びますよ」と自分の管轄外のこともできます。なんにも面倒くさくないわけですから。それって最強ですよ。人はみんな、自分に都合がいい人が好きですから。

だから「彼が来ると、現場の雰囲気が楽しくなるね」と言っていただける。人の荷物を運ぶのも、自分にとっては「ちょっと鍛えておこうかな」くらいの感覚なんですけれどね。

芸能界でも、おそらく一般社会でも、トップグループに位置する人たちというのは自分自身をきちんと管理して、自分を支えるのは当然で、そのうえで周囲の人のこともきちんと支えていますよね。それを実践するためには精神だけではダメで、やはりそこには肉体が伴っていないといけないんじゃないかと思うんです。僕も全然まだまだですけれど、そうありたいです。

Profile

● 武田真治(たけだ・しんじ)
1972年12月18日、北海道生まれ。1989年「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、翌年俳優デビュー。「NIGHT HEAD」や「南くんの恋人」など話題作に出演し、注目を集める。1995年、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で舞台初主演。映画『御法度』(大島渚監督)では日本アカデミー賞優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞をダブル受賞。ドラマ、映画、舞台と多方面で活躍。また、サックスプレイヤーとしても『Blow up』でデビュー後、数多くの作品をリリース。近年ではNHK「みんなで筋肉体操」が話題になり、2018年、2019年と2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出演。2020年は芸能生活30周年を記念してアルバム『BREATH OF LIFE』を9月9日にリリース。

2023年5月15日よりミュージカル「ファインディング・ネバーランド」(新国立劇場)に出演中。

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お問い合わせ
SKYSTONE TRADING 0267-41-1717
YAMAHA 0570-013-808
リング 東京店 03-3497-5577

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