第37回：ズッキーニとミントのマリネ

何事も直球ばかりではなく、ときに変化球を織り交ぜると、相手に自分の実力を印象づけられるというもの。今回、ご紹介する「ズッキーニとミントのマリネ」は、まさにその“変化球”です。福神漬けやラッキョウ漬け、グリーンサラダといった、カレーの定番的な付け合わせの代わりにコレを出せば、引き出しの多さをアピールできること請け合い。
 
なお、レシピを教えてくれるのは、連日、多くのグルマンを通わせる名店「スパイスカフェ」の伊藤一城オーナーシェフ。3年で48カ国を巡って会得したスパイス使いと、食材の持ち味を大切にする日本人ならではの感性が活かされたこの一品。とっても簡単に作れますので、ぜひお試しを！

1970年生まれ。大学卒業後、会社員経験を経て「食」をテーマに世界一周の旅へ。帰国後、イタリア料理店、インド料理店で経験を積み、2003年に地元・押上で「スパイスカフェ」をオープン。監修したレシピ本『SPICE CAFÉのスパイス料理』は‘15年グルマン世界料理本大賞グランプリを受賞しています。

・ズッキーニ　2本
・ミント　適量
・オリーブオイル　小さじ1
・フェンネルシード　適量
・塩　適量
・レモン汁　1/2個

マリネする際は、あらかじめ食材の余分な水分を出しておくと美味しく仕上がります。まずはズッキーニを小口切りにして塩を振り、しばらく置いておきましょう。

ミントはざく切りに、フェンネルシードはみじん切りにしましょう。

ズッキーニから出てきた水分をふき取ったらオリーブオイルをかけてグリルします。適度に焼き目を付けると、食欲をそそる見た目になりますよ。

ズッキーニ、ミント、フェンネルシード、オリーブオイル、レモン汁を合わせればでき上がり。暑い夏にうれしい、爽やかな味わいです。カレーの副菜はもちろん、単品で白ワインのアテにするのも一興かと！