意外な店で“想定外”の激辛！ がいいんです

「さぁ、辛いもん、食べ行くぞ～！」と掛け声かけて彼女と激辛料理店を訪れるのもいいけれど、それではどんなに料理が辛くて（美味しくて）も“想定内”の体験。デートにもうひとヒネリの刺激を求めるならば、「え、ココでこれ出る？」という意外な店での“想定外”の激辛メニューこそ使えるというもんです。
そこでご紹介したいのがこちらの3軒。それぞれに必ずや彼女を驚かせる“想定外”の激辛メニューがあるのです。

まず1軒目は南青山のオイスターバー「カキドコロTOKYOバル」。日本各地から厳選した新鮮な牡蠣を使った料理が色々と楽しめる隠れ家的なお洒落バルです。

その想定外メニューが四川料理の激辛麻婆豆腐。何故、オイスターバーで麻婆豆腐？　意外な組み合わせがサプライズとなって彼女の笑顔を誘います。この激辛麻婆豆腐、半年前に中華料理出身の溝野雄麻さんがシェフを務めるようになってから登場した人気メニューなのです。

辛さの段階はお好みに合わせて変えられますが、今回は一番激辛でお願いしてみました。元々の辛みに加えて、自家製の赤唐辛子ペーストをたっぷり乗せて、20ｃｍ離れても香辛料の匂いで目がチカチカします。ひとさじ口に入れると、旨い！ 辛い！ がドドンパと波のように繰り返し訪れます。食べ進むにつれて額からは汗が吹き出し、白ワインをガブ飲みしたくなる気分。「辛～っ」なんて言いながら、彼女が頬を紅潮させハフハフと麻婆豆腐を食する姿は、さぞかし可愛いくありましょう。

ちなみに激辛麻婆豆腐をオーダーするのはほとんどが女性客とのこと。激辛が苦手な男性は、冷たいスープなどを一緒に食すと、油の膜で辛さがマイルドになる、とは溝野シェフの弁。彼女にはしっかり汗をかいていただいて、自分はスープで辛さをいなしつつ刺激的な夜をお過ごしくださいませ。

2軒目は、築地駅からほど近いドイツ料理店「ピラミッド」。ドイツ料理と言えばソーセージにザワークラウトと相場が決まっていますが、何故かこちらのオススメは想定外の激辛キーマカレー！　何故にドイツ料理でキーマカレー？

オーナーシェフの山本扶桑さんによれば「ドイツという西洋料理で日本人らしい個性を生かすにはと考えた時に、カレーは日本人にとってソースの頂点だと思いました」となかなか難解なお答えが（笑）。それはともかく、いわゆるインド料理のキーマカレーとは違う、ソースとして考えられた欧風キーマカレーがこちらの特徴なのです。

仕込みに直輸入の樽生ドイツビールを贅沢に使い、ブラックペッパーや赤唐辛子を2段階でプラス。野菜のポタージュでとろみをつけているので、見た目濃いようで味はまろやか。ヘルシーなので、女性人気が高いというのも頷けます。生クリームの追加もOKとのことで、うまく味を調整しつつ、目玉焼きやザワークラウトなどをトッピングして楽しむのがピラミッド流。デートディナーの締めにオーダーするのがよろしいかと。

そして3軒目は銀座デートの合間に楽しみたいデザート一品をご紹介。目指すは沖縄県の公式アンテナショップ「わしたショップ」。沖縄の特産品約4000種を揃え、いつでも客であふれる大人気のお店です。

店の一部がフードコートになっていて沖縄の名物フードをその場で食べることができます。ここでオーダーして頂きたいのが「島唐辛子のソフトクリーム」。

そうです、鷹の爪の何倍も辛いといわれる沖縄県産の島唐辛子を濃厚なソフトクリームに練りこんで、さらに仕上げに唐辛子粉をパラリとトッピングしたヤバいヤツ。

ひと口だけ食べて「うん、大丈夫そう」と思いきや、直後にのどにピリピリと来る強烈な刺激！辛さは調節可能ということで彼女だけ激辛を指定して、むせる彼女を介抱して優しさをアピールする、なんて小賢しいワザも（笑）。島バナナやマンゴーなど旬のフルーツをカットして混ぜ込んだ普通に美味しいソフトクリームもあるので、島唐辛子ソフトと２つ頼んで彼女とシェア、天国と地獄の両方を一緒に味わってふたりの距離を縮めるのもよろしいかと。