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2026.10.25

【第108回】 喜多方「食堂はせ川」と三遊亭兼好師匠

東京駅地下街の「食堂はせ川」で三遊亭兼好師匠と食べた喜多方ラーメンが美味しかった

日本初の料理評論家、山本益博さんはいま、ラーメンが「美味しい革命」の渦中にあると言います。長らくB級グルメとして愛されてきたラーメンは、ミシュランも認める一流の料理へと変貌を遂げつつあります。新時代に向けて群雄割拠する街のラーメン店を巨匠自らが実食リポートする連載です。

BY :

文/山本益博
CREDIT :

写真/山本益博 編集/森本 泉(Web LEON)

日本初の料理評論家、山本益博さんが、B級グルメから一流の料理へと変貌を遂げつつある街のラーメンに注目し、自ら実食しつつラーメンの最前線をリポートする連載。今回は筆者が10年以上前から続けている「COREDO落語会」の常連噺家、三遊亭兼好師匠と喜多方ラーメンを食べに行ったお話です。

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会津若松出身の三遊亭兼好師匠は子供の頃からのラーメン好きと伺って

私は、東京日本橋室町にある「三井ホール」で、10年以上前から「COREDO落語会」を年4回開いている。出演してくださる落語家はほとんどレギュラー化していて、柳家さん喬、柳家権太楼はじめ、柳家喬太郎、柳家三三、桃月庵白酒、三遊亭兼好、春風亭一之輔の各師匠の皆様。


先日、兼好師匠にお声がけして、東京駅のラーメンストリートに出店中の喜多方ラーメン「食堂はせ川」でラーメンをご一緒した。実は、兼好師匠は会津若松の出身である。

三遊亭兼好師匠(左)と筆者 。

▲ 三遊亭兼好師匠(左)と筆者。

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以前、喜多方を訪れた時、地元の方の案内ででかけた店で、勧められたラーメンを食べながら、会津出身の「兼好師匠」の話題が出た。喜多方で兼好師匠の独演会を開き、一緒にラーメンをいただくというアイデアまででた。実現までには至ってないが、その時のことを覚えていて、この夏、東京谷中のお寺で「応挙の幽霊」という噺をやっていただいた後、楽屋で兼好師匠とラーメンの話題となった。


ちょうど、喜多方の「食堂はせ川」が東京駅のラーメンストリートに出店するタイミングと重なり、後日、お誘いすると快諾を得た。


私は、喜多方の「食堂はせ川」ではラーメンを食べたことがないので、お誘いする以上、前もって食べておかなくてはと思い、東京駅地下街にある「ラーメンストリート」の「食堂はせ川」で「醤油らーめん」をいただいてみた。

 「食道はせ川」の大判チャーシュー醤油らーめん。

▲ 「食道はせ川」の大判チャーシュー醤油らーめん。

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これが、予想以上に美味しかった。「醤油味」が前面に出ず、スープの味の引き立て役になっていて、シンプルながらとてもバランスがとれたラーメンに仕上がっていた。

当日、店の前で待ち合わせ。兼好師匠が選んだメニューは「大判チャーシュー醤油らーめん」、私は前回「醤油らーめん」だったので、今回は「塩らーめん」にした。


食べ終えたところで、伺うと、ふだんからラーメンはよく召し上がられるとのこと。

 「はせ川」の塩らーめん。

▲ 「食道はせ川」の塩らーめん。

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「兼好師匠は、子供の頃からラーメンをいただいているとのことですが、今日の『はせ川』のラーメンはいかがでしたか?」


「昔から食べているラーメンとほとんど同じ感じでした。今回は大判のチャーシューが美味しかったですね」


話の余談になって、兼好師匠がこんなことを言われた。

またいつか、どこかでラーメンご一緒願いたいです。

▲ またいつか、どこかでラーメンご一緒願いたいです。

「林家木久蔵師匠(現木久扇師匠)が『ラーメン党』を立ち上げていた頃、喜多方でラーメンを食べた時、『福島ラーメン』とか『会津ラーメン』とか言わずに、地域を限定して『喜多方ラーメン』と呼んだ方がいいんじゃないか、とおっしゃったという」

後にその名が定着したのは、どうやら、この説がかなり有効だそうである。


兼好師匠の高座は、「軽妙洒脱」という評がよく似合う。ラーメンの召し上がり方も、リズミカルに、とても美味しそうに召し上がられた。またいつか、どこかでラーメンご一緒願いたいです。


※「食堂はせ川」は~11月23日までの期間限定出店です。

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山本益博 Web LEON ラーメン革命!

● 山本益博(やまもと・ますひろ)

1948年、東京都生まれ。1972年早稲田大学卒業。卒論として書いた「桂文楽の世界」が『さよなら名人芸 桂文楽の世界』として出版され、評論家としての仕事をスタート。1982年『東京・味のグランプリ200』を出版し、以降、日本で初めての「料理評論家」として精力的に活動。著書に『グルマン』『山本益博のダイブル 東京横浜&近郊96-2001』『至福のすし 「すきやばし次郎」の職人芸術』『エル・ブリ 想像もつかない味』他多数。料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画。レストランの催事、食品の商品開発の仕事にも携わる。2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
HP/山本益博 料理評論家 Masuhiro Yamamoto Food Critique

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