正月ボケを払拭する「牛丼」、自分で作ればこんなに美味い！

「正月気分がなんかヌケない……」というそこのアナタ！ 関東では1月7日まで、関西では15日までが「松の内」とされ、元旦にお迎えした年神さまが帰る（どこに？ ）のは20日だそうですから、もう少し猶予があるようです。ギリギリまで正月を満喫したいとはいえ、年末年始にごちそうを食べたせいか、最近ちょっとジャンクなものに気が引かれがちではないですか？ ラーメン、ハンバーガー、そして牛丼……Y野屋やM屋の前を通るたびに鼻をクンクンさせたりなんかして。

「たまに食べたくなりますよね。でも、牛丼ってすごく簡単なんですよ」と野本やすゆきさん。そうですね、きっと簡単そうだけれど、あまりに身近すぎて自分で作ろうと思ったことがありませんでした。灯台もと暗し。

「要はたまねぎと牛肉をツユで煮てごはんに乗せるだけで、とても簡単なので失敗知らず。ただ美味しさのコツがひとつだけあって、ちょっといい牛肉を使うことなんです」と野本さん。今回はちょっといいお肉を扱うことで知られている精肉店の“切り落とし”を使用しました。切り落としは“小間肉（牛こま）”と異なり、“バラ切り落とし”や、“もも切り落とし”のように部位が選べるのが特徴。スライスのサイズも小間肉より大きいので肉の食感をより良く感じられるはずです。バラを選べば脂が多いのでやわらかくなり、ももを選べば赤身の美味さが際立つような牛丼になるはず。

では実際に作ってみましょう。本当に簡単ですので、説明も不要なくらい（笑）。

まず玉ねぎと生姜を切ります。今回、包丁を使うのはここだけ。繰りかえすけど、本当に簡単ですね。

次に「ツユ」のパート。鍋にAの材料をすべて入れ、沸いたら牛肉を入れましょう。

牛肉を入れ、途中でアクが出たらすくってください。肉の色が変わり、ほどよくツユが滲みたら“牛丼のもと”の出来上がりです。

ここでいったん味見してみましょう。弱いと感じたら醤油を、しょっぱいと感じたらみりんを足すなどして調整してください。

ここまで作っておいて、小分けにして冷凍にしておくとお弁当や、急な牛丼衝動に備えておけますので便利。

さあ、”この“牛丼のもと”をお好きなだけ、どんぶりごはんに盛ったら「牛丼」の出来上がりです。

牛丼は全体に茶色で色味に乏しいので、ぜひ紅しょうがを乗せて召し上がれ。お好みで唐辛子を振ってもよし、ネギ、チーズ、マヨネーズなど自宅ならではの自由な味変も楽しめます。

食べてみると「あ～これこれ」と膝を叩きたくなる美味しさ。外食チェーン店の強烈な旨味はないけれど、上品であっさりとしたオトナ向けの牛丼です。こんな1杯をウチ飲みの〆にさらりと出せたらカッコいいなぁ。

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