ポロシャツの名にこだわるなら、ラルフ ローレンな理由って？

現在広く認識されているポロシャツの元祖は、言うまでもなくラコステ。ですが、同ブランドのそれはテニスウエアとして生まれたもの。ポロシャツという名のとおり、あくまでポロ競技用のシャツとして提案したのは、他でもなくラルフ ローレンです。

誕生したのは1972年。実はその前年に、アイコンであるポロ競技者をモチーフにしたポロ・ポニーのロゴが登場しています。そのアイコンが刺繍されていることが、同ブランドのポロシャツにおいて重要であることを、ラルフ・ローレン氏自身が認めています。

同ブランドは、言うまでもなく英国の伝統的なスタイルをベースに、アメリカ的な解釈を加えているのが特徴。腰回りが露出しないよう後ろ裾が長くなっている辺りにも、英国紳士のスポーツであるポロ競技を想定したシャツであることが示されています。ポロシャツというネーミングに忠実に従うならば、ラルフ ローレンこそが本家と見てもおかしくはないってコトです。

と、クラシックな視点で見るのも同ブランドのポロシャツの面白さですが、ココのポロシャツが好きな人の中にはビッグポニーの印象が強い人も。また、昨今は90年代ストリートのリバイバルとともに、サイズアップして当時流行したビッグシルエットを楽しんでいる人も多いことかと。つまりは、懐の深いポロシャツってことなんです。

現在展開しているフィットは、「クラシックフィット」と「カスタムスリムフィット」の2バリエーション。この「クラシックフィット」は、ボックスシルエットを基本に全体的にゆとりをもたせています。とはいえ、肩幅はドロップしすぎることなく、適度なゆとり感に留めているのが見どころ。昨今のトレンドを受けて、サイズアップして着る人も多いかと。

「クラシックフィット」と「スリムフィット」の中間的なフィットとして生まれた「カスタムフィット」。最も後発のフィットですが、現在ではベーシックな立ち位置となります。身幅はMサイズで「クラシックフィット」よりもマイナス3cmほど細身に。まさしくジャストフィットといったところです。

そもそもカラバリの豊富さに定評のあるラルフ ローレンですが、昨年からよりカラバリを充実させました。「カスタムフィット」のカラバリは、その数なんと全32色を揃えています。

ペットボトルをリサイクルした「アースポロ」。1着につき約12本分のペットボトルがリサイクルされており、さらに染色工程においても水を使用しない製法を採用。その名のとおり、地球環境に配慮した生産体制が取られています。袖に記されたPOLOの刺繍は、よく見ると最初のOが地球柄に。

2005年に登場し、爆発的ブームを巻き起こした通称「ビッグポニー」。当初はテニスのUSオープンで、公式スポンサーに就任した記念としてリリースされたもの。アームのナンバリングが、よりスポーティな印象をアピールしていますよね。今となっては定番化。ココのポロシャツといえば、「ビッグポニー」という人も多いのではないでしょうか。

2018年にリニューアルオープンしたラルフ ローレン表参道。その際に開設されたのがCreate Your Own Custom Shop、通称CYOカスタムショップです。同スペースでは、写真のワッペンなどをカスタムすることが可能。自分だけのポロシャツをゲットできちゃいます。