こなれたイケオジは、スーツにあえての「ハンティングジャケット」

大型のポケットに丈夫な生地など、ハンティングジャケットは無骨なイメージが強いかと。しかし、そもそもハンティングは英国貴族にとってステイタスの象徴でした。現代のハンティングジャケットは確かに実用着といった感じですが、ヴィンテージのハンティングジャケットを見ると、実に豪華な作りが満載なんですよね。

つまり、クラシカルなスーツに身を包むジェントルマンは、ハンティングジャケットも颯爽と着こなしていたということ。そりゃあ、両者の相性が良く、イタリアオヤジたちが得意とするのもうなづけますな。

クラシックなスーツにクラシックなコートだと上品すぎて近づき難く見えることもありますが、ハンティングジャケットを合わせることでちょうどいい抜け感が出るんです。ジェントルで、ワイルドで、ほどよい抜け感のあるオヤジ。どう考えても最強です！

ダブルのスーツ、それもブラウンというシックなカラーも相まって、まさしく上品でジェントルな印象に。もちろんクラシカルなチェスターコートも合うのですが、ハンティングジャケットにすることで抜け感が生まれます。1985年に設立された英国ブランドが作るこちらは、高級カントリー&タウンウエアを展開するとあって、ホームスパン生地や中綿キルティングといった実用的な作りのなかに、スエードパイピングなどスーツに顔負けしない上質さも備えます。

1902年に北極探検家によって設立されたウィリス&ガイガー。同ブランドにヘミングウェイがオーダーしたヘミングウェイ・ブッシュジャケットが、ブルックス ブラザーズとのコラボにより復刻しました。ガンパッチをはじめ、リアルハンティングなディテールが満載です。

ベトナム戦争に小隊長として従軍した、ヴィンセント・オカモトが着用していたフィールドジャケットにインスパイアされた一着。という実にマニアックなコンセプトがオトコ心を刺激します。コットンに見えるナイロン製ハーフテックスにより、味のある見た目と軽さを両立。

英国紳士、ハンティングと言えば、やっぱりココですよね。名品ビデイルはワックスコットンも魅力ではありますが、スーツに合わせるならこんなウール生地タイプが有力候補に。中に着たジャケットの裾がきっちり隠れる着丈なのも、英国紳士御用達ブランドならではです。

コットンをベースにしたドライワックスコットン生地が、ヴィンテージな雰囲気を楽しませてくれるこちら。裏地にはウールを配し、さらにサーモア製中綿を採用することで高い保温性を発揮してくれます。中綿が薄いので着膨れ感がなく、ゆえにスーツの洗練さを邪魔しません。