【エルメスが実証】どうして40代の男にラジオが刺さるのか？

民放ならオールナイトニッポン、FMなら、サウンドストリートを聴いて、録音して育った世代には、ラジオというツールはどうにも愛おしいメディアではないでしょうか。そんなメディアに軽やかに乗ってきたのがエルメスが手掛ける「RADIO HERMÈS （ラジオエルメス）」。

この9月1日から29日まで、インターネットラジオにて公開中なのですが、そのコンテンツ力が凄いなと。また、実際に収録スタジオを東京・神宮前の「CASE W」に設置し、ただ聴くだけではなく、体感できるポップアップ・ラジオステーションも兼ねているというのが、このデジタルな時代に果敢に攻めている姿勢は見習いたいところ。

ラジオステーションにはレコードがグッとまとめられたレコードのアーカイブシェルフや、80年代のラジカセをオブジェとしてディスプレイしたウォールなど、古き良きラジオDJの雰囲気を感じさせます。そんな中に、エルメスの今季の新作のスカーフやバッグなどがさりげなく配されていて、うまくアレンジされています。

ディレクションはすべてグラフィックアーティストのYOSHIROTTEN（ヨシロットン）さん。そのグラフィックの完成度の高さは絵映えするだけでなく、印象に残るものばかり。

例えば2階で見ることのできるゴールドディスクのディスプレイ（アルバムのジャケットには2019AWコレクションの生地が配されているのですが）などは、40代の男には、いい意味での既視感が堪らないのです。

インターネットラジオなので、周波数も関係ありませんので、どこからでも聴くことができますので、まずは御一聴くださいませ。

また、神宮前のCASE Wで行われているポップアップ・ラジオステーションも今月29日までの期間まで開催していますので、表参道あたりに出掛けられる方は、ちょっと寄ってみるだけでも楽しめますよ。