大人が選ぶべき革靴は進化した定番！

ここぞのシーンでオトナの貫録を演出するのであれば、足下は本格革靴が何よりマスト。そして奇をてらったデザイン系でなく、オーソドックスな定番モデルのほうが往々にして功を奏すもの。とはいえ定番＝見慣れているため、どうしても新鮮味に欠けてしまうことも。ソコで狙いたいのが、老舗ブランドが放つ定番ベースの新作ラストです。

長年の経験から生み出された定番の揺るぎない安定感を備えつつ、どこかフレッシュな洒落感を持つ新型ラストの一足は、まさに玄人好みの“逸足”。

今回はカジュアル用からドレス系に加え別注シューズまで、買ってソンなしの話題作をピックアップ。品薄になること確実なので、ぜひ早めにチェックしてください！

1946年のデビュー以来、フレンチエレガンスのアイコン的シューズとして知られる「ジェイエムウエストン」の「180シグネチャーローファー」。アイビー的な美観はそのままに、インパクト溢れるトリプルソールバージョンが登場しました。

自社タナリーにて約一年かけて作りだす、耐久性としなやかさを兼備するソールレザーを三枚重ねて仕上げた一足は、シンプルな装いも存在感十分に格上げするほどの迫力。

グッドイヤーウェルト製法による2列の出し縫いが、足下に豊かな個性を生み出します。

ラテン的な官能性溢れるロングノーズに英国的なラウンドトゥを掛け合わせた、いわゆる良いとこ取りの木型として人気を集める“カーター”。そのデビューから約9年、満を持して登場したのが“カーター”初となるモンクストラップ･モデルです。

存在感漂うスクエアバックルを持つこの新作は、適度にモダンなルックスゆえに、スーツのみならずモードなスタイリングにもマッチ。シックすぎない軽妙な雰囲気が魅力です。

新たに作りだされた“ベルルッティ ワン”は、創業者であるアレッサンドロ･ベルルッティが、ブランド黎明期に手掛けたシューズを彷彿させる特別な木型。流麗な曲線美に加え堂々とした安定感を放つフォルムが大きな特徴です。

その独特な安定感を存分に味わえる一足として、ダブルソールを擁したプレーントゥは見逃せない注目作。プリーツ入りなど太めのパンツなどに合わせることで、バランスの良いレッグスタイルが打ち出せます。

去年のデビュー直後から、急速に支持を広げている日本発の「カルマンソロジー」。“1507”は、そんな超新星が放つ話題の新型ラストです。ローファー用に一から設計されており、トゥ部分を柔らかなスクエアラウンドに仕上げつつ、緩やかな甲上がりにて品格を持たせているのがひとつのポイント。

また、履き口を浅くカットすることに加え、甲の立ち上がりを僅かに抑えたサドル部分により、スムーズに足運びが行えるだけでなく、前方に体重移動をうながしつつホールドするという独自のフィットを実現しています。

靴専門のセレクトショップとして名高い「トレーディングポスト」。注目の新型ラストである“クスティチュ”は、「カルミーナ」を代表する人気ラスト“インカ”をベースに、トレーディングポストが発注した特別な木型です。

くびれを持つウエストに加え立体的な踵、そして日本人の足型に快適にフィットするところがポイント。さらに小指側に膨らみを持たせつつサイドラインにエッジを効かせ、グラマラスな色気をも演出するフォルムとなっています。

このドレス型ローファー"10083"こそは、そんな“クスティチュ”の味わいをあますことなく味わえる一足です。