桜田 通が着る美しいオトコのスタイル PART１

最先端のデザインやフィロソフィが網羅されたメゾンブランドのウエアたち。そんな極上服における大人ならではの楽しみ方をレクチャーするこの連載。名付けて「大人のモードの遊び方」。

毎回お迎えする豪華なゲストもポイントとなる第３回目は、俳優でありファッションシーンからも注目を浴びる桜田 通さんの登場です！

オトコの美とはなんでしょう？ オーセンティックな男性美もあるし、しなやかな毒を内包した色気だったり、ストリート的な危うさ、少年性をたたえた美もあるでしょう。そんなオトコの美をテーマに、今回はあれこれモードしちゃいます。

現在の芸能界で、美というコトバがぴったりハマる存在、桜田 通さんが今回の主演。
PART1では時代を切り開くバレンシアガとバーバリーが打ち出す黒の美をお届けします。
大人の色気と少年らしい無邪気さを感じさせる、妖しくも美しい着こなしをぜひご覧ください。

テクノロジーの介在により様々に変化する現実感を、“クローン”というとらえ方で服装に落とし込んでみせる今季のバレンシアガ。分解行程を経たテーラードアイテムは、シンメトリーではなくフィットしつつも身体から離れた部分を備え、今までにない先鋭的なシルエットを描きだします。

着心地良くも逸脱した装飾性が生みだすアンバランスという名の美しさ。この微妙な危うさは、ブラックというミニマルカラーだからこそ一層引き立つエッセンスです。正統派であり反抗的。まさにモードのアイデンティティそのものと言えるでしょう。

鬼才リカルド･ティッシにより英国的な伝統を、さらに自由な時代への力強い表現とした今季のバーバリー。ダウンコートもトグル付きかつスポーティなナイロンとウールに切り替え、軽快さと重厚感を織り交ぜたルックスに。

ヘヴィになりがちなダウンアウターのスタイルですが、ショーツを合わせることで、少年らしい美観と遊び心を感じさせる仕上りもポイント。実にモードらしいクールなブラックスタイルですが、複数の素材使いやキュートなアイテム選びを貫いており、表情豊かで優しげな雰囲気も大きな魅力です。

映画「orange-オレンジ」やドラマ「コーヒー＆バニラ」に出演し、本格的にブレイクを果した俳優、桜田 通さん。2020年にはNetflixのオリジナルシリーズである「今際の国のアリス」など話題の作品にも登場。また、一昨年には待望のオフィシャルファンクラブ「Sakura da Space Society」をオープンさせ、今ノリにノッている男子として、国内外で人気上昇中の人物です。

なかでもファッションへの感度が高いことで知られる桜田さん。私服も最先端のモードスタイルを実践するお洒落マスターなのです。それゆえ今回の撮影も実にスーパースムーズ。ファッションモデルを思わせる身のこなしにて、ハイクオリティなフォトセッションが実現しました。

── ドラマや映画の撮影とは異なる、ファッション主体の撮影はいかがでしたか？

「今回のチームは、カメラマンやスタイリストさんも含め、第一線で活躍するクリエイターの方ばかり。真のプロフェッショナルによる現場なので、安心してモデルに徹することができました。緊張することもなくモデルという“役”を自分なりに楽しんでみました(笑)」

── 複数のコーディネートを纏っていただきましたが、桜田さん的に“美しい服”はありましたか？

「自身の服選びにおいて、一番気にするポイントはシルエットやフィット感です。そういう意味でバレンシアガのセットアップは印象的。考え抜かれているから、どういうポージングでもしっかりキマって見えるんです。改めてデザインのパワーを感じましたね」

── 最初のセットではブラックの服を中心に着ていただきました。やっぱり黒は好きなカラー？

「20代の頃から私服は黒がほとんど。それはシルエットの良さがハッキリ楽しめるカラーだから。今回は硬軟取り混ぜたシルエットの服にトライし、そのことを改めて実感しました。シャープなラインも好きですが、バーバリーのコーディネートは素材感も含め温かみを感じさせるところがポイント。同じ黒でも素材を変えることで、表情もガラッと変わるという発見がありました」

服のポテンシャルを引きだして魅せる新時代モデルの桜田さん。スペシャルセッションはPART2、PART3も本当に完成度の高い仕上りです。乞うご期待！