超レアモノも!? 秘密の「フェリージ」骨董市って知ってます？

一般的に有名なブランドは、過去の商品を表に出したがりません。まぁ、新しい商品を買ってもらうためには、当然のことでしょう。しかし、歴史あるブランドにおいては、さにあらず。むしろ、長い時間の中で培ってきた技術を誇示するかのように、ヒストリー展などを積極的に開催しています。

とはいえ、それら展覧会で並ぶ貴重なアーカイブは、実際に手にすることなど大抵はできません。ましてや購入することはほぼ不可能。そんな中、フェリージの試みは実にユニークです。過去にリリースされたアイテムを見るだけでなく、実際に手に触れられて、おまけに購入までできてしまうんですから。

その名も「Antiquaria di Aoyama」。イタリア語で骨董市を意味するこの試みでは、フェリージが過去に発表したアイテムの数々を、実際に手にして購入することができます。昨年の11月に第１回が開催された結果、大好評を受けて今回が早くも4回目の開催。それもそのはず、なにせ創業当時の希少なアイテムや、現在では作られていない貴重なアイテムも用意されているとあって、フェリージファンならずとも楽しめることは確実です。
 
そこで、今週の3月21日（木曜日）に開催予定の「Antiquaria di Aoyama」で購入できる一部をご紹介！ バッグ以外にも、ステーショナリーやインテリアグッズ、なかにはペットグッズなども展開予定です。
 
開催は、フェリージ青山店前のガレージにて。この店内じゃなく、ふらりと覗けるガレージでの開催というのが、骨董市の雰囲気が出ていいですよね。散歩がてら気兼ねなく、フェリージの歴史を覗いてみませんか？ 思ってもみなかった掘り出し物に、出会えるかもしれませんよ。

味の出たレザーの色合いが、いかにもアンティーク感を楽しませてくれるトランクケース。これは80年代前半にリリースされたモデルとなります。2トーンデザインを採用することで、レザーの重厚感の中にも柔らかな雰囲気をにじませます。

ラウンドジップによる開閉ではなく、ベルテッドによって大きく開閉する開口部。カラーリングに加えて、こうした独特なデザインにもフェリージらしさが表れています。

艶が高級感を示すマルチケース。素材はもちろんクロコダイルです。80年代から90年代前半に展開されていたモデルを、2008年にオープンしたフェリージ六本木ヒルズ店（2012年にクローズ）のオープン時に、アニバーサリーアイテムとしてクロコダイルを使用してリリースされたものになります。

トラベルウォレット&ケースにうってつけな、多彩なポケットデザイン。ラウンドジップの採用により中身が落ちる心配がないので、クラッチバッグとしても使えそうです。

一見するとメイク道具を収納するバニティケースのように見えますが、ロック付きのジップを開けると中には仕切りが。こちらは80年代前半にリリースされています。クッション付きということもあり、グラスなどを運ぶケースとしても活躍していたのかも？

6つの中仕切りはクッション入り。レザーでトリミングされるなど、細部までしっかりと作り込まれています。ゴールドカラーの真鍮金具類が、アンティークな雰囲気を醸し出します。

こちらは、ズバリ工具入れ。レザー製のベルテッドタイプで、なんと中の工具も付属しています。90年代の後半にリリースされたもので、工具もイタリアの老舗メーカーであるUSAG社製となっています。ちなみに工具は車用。クラシックカーをお持ちの方にオススメです。

工具だけでも価値があるだけに、車好きならずとも手に入れたい逸品です。こちらの工具は車用ですが。バイク用もあり。バイク用は、上部にエンボスでMOTOと記されています。

これ、何に見えます？ 実はゴルフバッグじゃないんです。ワンショルダーバッグなんです。ユニークなコンセプトのこちらは、80年代後半にリリースされたもの。実はフェリージではゴルフバッグを以前展開していたこともあって、このバッグが当時実現したのだとか。

アイデア自体はユニークですが、ゴルフバッグをそのまま縮小したかのような精巧な作り込みに、フェリージのさすがな職人技が見て取れます。これ、インラインで再生産して欲しいですよね。