文/LEON 渡辺 豪
フィレンツェに出張で通い始めて早8年。お気に入りの店もできて、慣れ始めたあたりですが、行くたびに新しい発見があるというのが面白みのひとつ。
またもや、ビステッカの話で恐縮ですが、見つけましたさらなる名店。
オステリア ヴェッキオ カンチェッロです。
ピッティからすぐ、サンタマリアノヴェッラ駅からは10分くらいですかね。
初の来店でしたが、堀川副編集長が食に詳しい方に聞いたそうで…
1.4kgのビステッカです。
聞けば、アイルランド原産の牛をピエモンテで育てたものだそうで。30日前後の
熟成がされています。その味はというと……
しっかりとナッツ、チーズなどの熟成香が感じられる濃厚な味。見ていただくとわかるのですが、肉色はピンクで中まで火が通ったミディアムレア状態。これでいて、柔らかい。
噛むとサクッとした歯ごたえの次にジュワッとした食感。美味いです。フィレ部分は
さらに柔らかでシルキーな舌触り。
数人で即完食しました。骨に着いた肉の離れが良いのも大変良かったです。
トマトとチーズのかかったナスの前菜は、なかなかトスカーナ料理では見ないものでしたがこれも美味しかったですね。
トマトとバジルのパスタも間違いなし。
行けば行くほど食運があるなあ(笑)と感じる、フィレンツェの食事情ですが
こちらは久々のオススメです。日本で数万円の熟成牛ステーキに勝る味わいで
キロ50ユーロのコスパの良さ、というのが正直な感想です。
よろしければぜひ。
URL/www.vecchiocancello1635.com