去る4月8日・9日、岡山国際サーキットにおいて2017スーパーGTシリーズが開幕。
GT300クラスにエントリーするLEON RACINGチームは、公式予選を1分25秒044というコースレコードタイムで通過し、チーム結成5年目にして初のポールポジションを獲得した。
翌9日、決勝当日。昨年までは当日の朝にテスト走行が行われ、各チーム、その日のコンディション等に合わせてセッティングをしていたのだが今季からそれが変更に。
スタート直前に行われるウォームアップ走行が8分間から20分間に延長されることに。
これが各チーム、各マシンにどのような影響を及ぼすのか注目された。
気温は19度、路面温度は25度。晴れ間ものぞいた岡山国際サーキット。
1万7000人以上の観客が見守るなか、いよいよスタート前のフォーメーションラップが開始。
ところが、GT500クラスの車両数台にトラブルが発生!いきなりのセーフティカーの登場にサーキットは異様な空気に包まれた。
そんな波乱のなか始まった81週のレース。それでも、LEON RACING 65号車のスタートドライバーをつとめる黒澤治樹選手が無難にトップで1コーナーへ突入、そのままトップをひた走る。
だが、LEON RACINGと同じメルセデス AMG GT3を使用する4号車に19周目に逆転されてしまう。
さらに27週目、すぐ後ろを走っていた3番手の25号車がピットイン時にタイヤの2輪交換を敢行!
LEONが4輪交換をしている間にパスされてしまう。
だが、レース終盤、ドラマが待っていた!
すぐ前を行く25号車が行き場を失いスピンしてコースアウト。
それをパスし再逆転で2位を獲得したLEON RACING。初戦から15ポイントを獲得し、悲願のシリーズチャンピオンへ向け幸先のいいスタートを切ることに成功した。
次戦、第2戦の舞台は富士スピードウェイ。ゴールデンウィークの5月3日・4日に行われることもあり、国内レースとしては最も多くの観客を集めることで知られている。早くも2㎏×15pt.の30kgに、ポールポジションの1pt.分を加えた計32kgのウエイトハンデを背負っての戦いとなるが、引き続きの活躍が期待できそうだ。
文/LEON 近藤 高史