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2020.09.25

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John Cooper Worksの軌跡 VOL.1

実孫が語る、ミニ・クーパーの伝説とは?

1959年、イギリスで誕生したMiniはスタイリッシュなデザインと優れたパッケージングで画期的な大衆車と呼ばれた。やがてその小さなクルマはレースシーンで信じられないような活躍をし、いつしかそれは伝説となる。その伝説を象徴する称号、それがJohn Cooper Worksである。今回は、全ての始まりとなった伝説的技師ジョン・クーパーについて、実孫のチャーリー・クーパー氏に話を聞いた。

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動画・写真/CULTURE INC 文/平井敦貴

小型ボディに丸目のライト、翼の生えたエンブレムは「MINI」がもつ世界共通のアイコンです。ですが、そんな愛らしい見た目だけでなく、MINIには本格レースの歴史があるのをご存知でしょうか?

ここではフォーミュラ界の伝説ジョン・クーパーが手がけた「ミニ・クーパー」の誕生と、現在の「John Cooper Works」につながるヘリテージを、歴史的な写真とともに紐解いていきます。
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#01 Beginning

レースで伝説的存在だったジョン・クーパーという偉人

▲ジョン・クーパー(右)とその息子マイク(左)。マイクはチャーリー氏の父。
「私の祖父、ジョンはチャレンジャーでした。彼はいつも大きなチームに挑戦していて、F-1ではエンジンレイアウトの常識に挑みました。フロントエンジンが常識だった時代に、(ドライバーの)ジャック・ブラバムと一緒にミッドシップエンジンを開発したのです」

そう語るのは、フォーミュラ界の伝説的技師ジョン・クーパーの孫、チャーリー・クーパー氏。彼は祖父の名を冠した「John Cooper Works」で、祖父と同じくMINIの開発に携わっています。

そんな実孫が語るように、ジョンはフォーミュラ史に残る数々の偉業を成し遂げました。例えば、1950年から参入したF-3では表彰台を何度も独占。あまりに勝ち過ぎたため、1958年にはF-3そのものが廃止されてしまったという逸話も。当時を知る自動車ジャーナリスト・岡崎宏司氏も証言します。

「僕なんかにとっては、ジョン・クーパーの名前はある種、神格化されたイメージがあるんです。今に続くミッドシップエンジンを最初に生み出した人ですし、そのマシンで1959年、60年のF-1のワールドチャンピオンにもなっていますからね」
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時を戻して1957年、F-1へ本格参戦してからも、ジョンとそのプライベートカンパニー「クーパー・カーズ」の破竹の勢いは止まりませんでした。

クーパー・カーズはミッドシップエンジンを武器に、1958年のF-1開幕戦(アルゼンチンGP)で初勝利。これはF-1史上、初めてプライベーター・チームが勝利を飾った瞬間でもありました。続く1959年には9戦中5勝を記録し、ドライバーのジャック・ブラバムとともに年間チャンピオンに輝きます。翌1960年も10戦中6勝を挙げ、タイトル連覇を果たしました。

「ジョンは非常に先見の明があるのと同時に、創造する力にも長けた人でした。そのため、ジョンのレーシングチーム(クーパーチーム)は小さいチームでしたが、フェラーリのような大きなチームに挑戦し、勝利することができたのです」

チャーリー氏がそう語るように、「ジョン・クーパー」の名はフォーミュラ界におけるレジェンドそのものだったのです。
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#02 Début

世界中を熱狂させた、小さな大衆車のラリー制覇

では、サーキットの世界で知られたジョン・クーパーとMiniとの出会いは、どのようなものだったのでしょうか。まずはMiniの歴史から紐解いていきます。

時は1959年、英国 ── 。ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)によって「Mini」は誕生しました。当時、オイルショックでミニマムカーの需要が高まり、「経済的な4人乗り小型車」をコンセプトに同車は開発されたのです。

設計を行なったのは、自動車技師として名を馳せていたアレック・イシゴニス。最初のモデルは「オースチン・セブン」および「モーリス・ミニ・マイナー」という名で、イギリス国内に向けて販売されました。ちなみに、BMCはオースチン社とモーリス社の合併によって誕生したため、両社の名前がそれぞれの車名につけられたと言います。

「初めてMiniが登場したとき、驚きましたね。何が驚いたかと言えば、あのサイズで4人乗れるという、見事なパッケージングです」

岡崎氏の言うとおり、初代Miniはその実用性で市場にインパクトを与え、大ヒットとなりました。
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一方同じ頃、ジョン・クーパー率いるクーパー・カーズは「イギリスツーリングカー選手権(British Touring Car Championship )」を闘っていました。しかし思うような結果が出ずに悩んでいたと言います。

ライバル車とはハンドリング性能に歴然とした差があり、どうしても追い抜くことができなかったのです。

そんな中、友人でもあったアレック・イシゴニスからMiniの試作車を見せられたジョンは、そのハンドリング性能にレースのポテンシャルを高く感じました。ジョンは早速イシゴニスと共同でクルマづくりを開始し、1961年に「オースチン・ミニ・クーパー」と「モーリス・ミニ・クーパー」を誕生させます。

そしてジョンは、このレース仕様のMiniをすぐに実戦投入したのです。
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▲ラリー・モンテカルロ(1965年)でのミニ・クーパーS
その結果、「ミニ・クーパー」として1964年に、改良版の「ミニ・クーパーS」として1965年、1967年に、モナコのラリー選手権「ラリー・モンテカルロ」を制覇。世界に衝撃を与えました。

岡崎氏は当時の驚きをこう振り返ります。

「ミニ・クーパーSが出た時には、さらに驚きが強くなりました。『あの小っこいのが勝ったぜ!』っていう情報は日本にも届いて、凄まじい勢いでしたね」

英国の大衆車だった「Mini」は、こうしたラリーでの強さを通じ「ミニ・クーパー」としてその名を世界に知らしめていったのです。
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#03 NEW Legend

そして、JCWへと伝説は続いていった

▲旧型のミニ・クーパーS(左)と現在のThe MINI JCW(右)。
脈々と受け継がれるMiniのヘリテージは現代にも息づいています。もちろん「クーパー」の名前もそこには健在です。

2001年、「MINI」はBMWグループとなり、新しい姿となりました。そのスポーツグレードには「クーパー」「クーパーS」というこれまで培ってきたブランドネームもしっかりと刻まれていました。

一方、2002年にはジョンの息子であるマイケル・クーパー氏(チャーリー氏の父)によって「John Cooper Works」が設立されます。同社は2000年に生産終了となったクラシックMiniの修理や新型MINIのカスタムなどを行うことを主体としていました。そして2008年からは、MINIのJohn Cooper Worksモデルがローンチされます。
▲John Cooper Worksのロゴマーク。
John Cooper Worksについて岡崎氏は語ります。

「名前がジョン・クーパーとついただけでクルマ好きからは『うぉっ』っとなりますよね。さらにワークスって名前が付くと、それもカッコイイ。そのネーミングにシビれましたね」

そんなJohn Cooper Worksが手がけるMINIは、現在4車種がリリースされています。とりわけ、MINI史上最速(※)を誇る「THE MINI JCW CLUBMAN(ザ・ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン)」については特筆すべきものがあります。
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▲「THE MINI JCW CLUBMAN(ザ・ミニ ジョン・クーパー・ワークス クラブマン)」
「クラブマンのエンジンは、306馬力、(最大トルクは)450N・m。強烈に速い。実際に乗ってみると、とにかく刺激満載のクルマですね。そのパワーをコントロールするのは限界に追い込むと非常に難しいんですが、本当に楽しい。アクセルを踏み込んだときの加速なんかは楽しいを通り過ぎてます。本当に凄いです」

岡崎氏が語るように、John Cooper Worksはキビキビと操縦できる「ゴーカート・フィーリング」を体現しています。続けてチャーリー・クーパー氏は語ります。

「ジョンのチャレンジスピリットはあらゆるMINIに宿っていますが、最高の形で体現しているのがJohn Cooper Worksです。一度運転すれば、4つのタイヤがしっかりと路面を捉え、コーナーを駆け抜ける最高のコーナーリング体験をさせてくれるということです」
「クラブマン」は観音開きのリアハッチをアイコンとし、クラシックMini時代から人気のシリーズ。現行のクラブマンは車体も比較的大きく、ゆとりもあります。ですが、John Cooper Worksモデルはエンジンの出力アップにより高速パフォーマンスを発揮します。

さらにチャーリー氏は続けます。

「クラブマンのオール4システム(4輪駆動)の走りはとても楽しいです。ジョンの育んだもう一つのチャレンジスピリットは速さでも受け継がれていて、John Cooper Worksならではの306馬力という強烈なパワー、ドライビングの楽しさを全てそなえた一台と言えます。祖父のチャレンジスピリットは全てのJohn Cooper Worksのマシンにしっかりと宿っていると言えるでしょう」

F-1マシンから脈々と受け継がれているクーパーの歴史、その息吹は今も息づいているのです。

THE NEW MINI JCW CLUBMAN

【Car Specs】
全長×全幅×全高:4275×1800×1470㎜
エンジン:2.0リッター 直列4気筒DOHC
最高出力:306ps 最大トルク:450N・m
価格:571万円(税込)~

●車種について詳しくはこちら
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●ローン・シミュレーターはこちら

■ お問い合わせ
MINI カスタマー・インタラクション・センター 0120-3298-14

※:0-100km/h が4.9秒。

● 岡崎宏司 / 自動車ジャーナリスト

1940年生まれ。本名は「ひろし」だが、ペンネームは「こうじ」と読む。青山学院大学を経て、日本大学芸術学部放送学科卒業。放送作家を志すも好きな自動車から離れられず自動車ジャーナリストに。メーカーの車両開発やデザイン等のアドバイザー、省庁の各種委員を歴任。自動車ジャーナリストの岡崎五朗氏は長男。

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