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2026.08.12

【試乗リポート】マセラティのSUV「グレカーレ・トロフェオ」の最新モデルは最強か?

2023年に、レヴァンテに変わって登場したの「グレカーレ」。その最強モデル「グレカーレ・トロフェオ」がさらにパワーアップした。F1由来の特許技術を活かしたV6がおおきな魅力の最新モデルにジャーナリスト小川フミオがイタリアで試乗!

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/Maserati 編集/高橋 大(atelier vie)

エンジンから内装までパワーアップした最新の最強モデル

シャークノーズと呼ばれるフロント部分がよりシャープな印象に。

▲ シャークノーズと呼ばれるフロント部分がよりシャープな印象に。

マセラティがグレカーレに改良をほどこしました。おかげさまで、このイタリア製SUV、いままで以上に魅力的になってます。


2026年7月末に、私が、イタリアで乗ったのは、最新の「グレカーレ・トロフェオ」。


トロフェオは、グレカーレのトップモデル。さらにパワーアップしました。加えて、フロントマスクがシャープな印象になるとともに、内装の質感が向上しているんです。


「クラス最速を誇るSUV」とマセラティがうたうグレカーレ・トロフェオ。


「V6エンジンは、F1由来の特許技術、プレチェンバー燃焼システムを搭載。かつてないパワーと、五感に直接響く圧倒的なレスポンスを瞬時に実現します」

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パワフルさを感じさせるロングノーズを強調したプロポーションは健在。

▲ パワフルさを感じさせるロングノーズを強調したプロポーションは健在。

マセラティが胸を張るように書いているとおり、スポーツモデルの要である高性能エンジンが、グレカーレ・トロフェオの最大の魅力といえます。


イタリアはアドリア海沿い、スロベニア共和国との国境で、港湾都市として栄えてきたトリエステが、グレカーレ・トロフェオのテストドライブの中心地。すばらしいフィールでした。


マセラティといえば、イタリアもん好きのオヤジさんにとっては、マジックワード。その名前を聞いただけで、心がとろけそうになる方も少なくないのでは。


70年代のかっちょいいスポーツカー(ボーラやメラク)、80年代から90年代にかけての小粋なGTクーペ(ビトゥルボにはじまり3200GTまで)、それに昨今のMCプーラやGT2ストラダーレ……。

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フェンダーのスリーポットホールがマセラティ車の特徴、

▲ フェンダーのスリーポットホールがマセラティ車の特徴、

クルマ好きオヤジをとりこにしてきたのがマセラティであります。そんなオヤジさんの”マセラティにSUVも作ってほしい”という声を聞き入れて、開発されたのが17年のレヴァンテでした。


それと入れ替わるように、23年に登場したのがグレカーレ。


サイズ的には、レヴァンテが3000mmのホイールベースに5000mmの全長だったのに対して、グレカーレは2900mmのホイールベースに4846mmの全長。


ほんの少しコンパクトであるだけでなく、走りのキャラクターも違います。レヴァンテはコーナリング時に車体のロールを許容する乗り味だったけれど、グレカーレはもっとスポーツカー的。


レヴァンテにはロールを使っていかにきもちよくコーナリングするかなど、ドライビングに習熟していく楽しみがありました。グレカーレはもっとストレートです。

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トリエステのヨットハーバーによく似合います。

▲ トリエステのヨットハーバーによく似合います。

トロフェオの「ネットゥーノ」V6エンジンをがんがん回して、高い回転を保ちながら、コーナーに飛び込んでいけるようなドライビングが味わえるのです。


トロフェオに標準装備のエアサスペンションも強い味方。おかげで、スロベニアのワインぶどう畑のあいだのワインディングロードを走るときは、ドライバーズカーとしての本領発揮であります。


トロフェオのステアリングホイールは、レースカーのようなアルカンターラ巻き。小径で、握るといい雰囲気です。こんなところに、レースで名を馳せてきたマセラティの伝統を感じさせます。

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SUVらしからぬ(?)サポート性の高いバケットシート装備。

▲ SUVらしからぬ(?)サポート性の高いバケットシート装備。

ドライブモードにはふだん用の「GTモード」に加え「スポーツモード」や「コルサ(レース)モード」が設定されています(「オフロードモード」もあります)。


クルマのキャラクターはドライブモードで変わります。例えばドライビングを楽しみたい時のコルサモードでは、ノーマルより車高が25mm下がり、ペダルの感度が最高レベル、いっぽうシフトアップポイントは遅くなります。


高速道路を走る時は、どちらかというと安逸ムードでいけます。サスペンションは路面によく追従し、ショックを吸収。オヤジさんも、あのコとともに、気分よく乗っていられるでしょう。

今回新採用されたクロックはコンパスやGメーター機能も搭載。

▲ 今回新採用されたクロックはコンパスやGメーター機能も搭載。

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内装はグレカーレの魅力のひとつ。前席のセンターコンソールはあえて幅をもたせて、両側のひとが座る部分はちょっとタイトな演出。シートはサイドサポートが張り出したバケットタイプと、ヤル気をかきたてます。


トロフェオのエアサスには車高調整機能つきです。ドライビングモードおよび走行速度に応じて5段階の変更が可能。ノーマル、オフロード、スポーツなど選べます。


ダッシュボード上のクロックは、八角形のフレームと金属製のリューズをそなえ、時間に加えGメーターなど表示可能なので、同乗者とともに楽しんでください。


ダッシュボードに設けられたギアセレクターも注目です。今回、本物の金属をボタンに変更。「素材にも徹底的にこだわり」作ったとマセラティが言うのも納得です。

質感の高い後席はスペースも余裕ある作り。

▲ 質感の高い後席はスペースも余裕ある作り。

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「多用途性がグレカーレには重要」とマセラティが言うように、室内空間は後席をふくめて余裕がありますし、荷室も容量がしっかり確保されています。


街乗りはもちろん、旅行もいいし、日帰りゴルフでも、よきパートナーになってくれること、うけあいます。

スポーツカー的なダイレクト感もグレカーレ・トロフェオの持ち味。

▲ スポーツカー的なダイレクト感もグレカーレ・トロフェオの持ち味。

■ Maserati Grecale Torofeo

全長×全幅×全高/4876×2163×1660mm

ホイールベース/2901mm

車重/2027kg

2992cc V型6気筒 全輪駆動

最高出力/390kW@6500rpm

最大トルク/620Nm@3000〜5500Nm

変速機/8段オートマチック

乗車定員/5名

加速性能/0-100kph 3.8秒

最高速/285kph

燃費/8.9km@l(WLTC本国データ)

価格/未定


■ お問い合わせ

マセラティ ジャパン 0120-965-120

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小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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