【定番アウター】 大人のムートンブルゾン、今年はどう着こなす？

煌めきだとか輝きだとか、何かが光っている様子を表す日本語っていくつもありますが、なかでも“艶”という言葉にはとりわけ情緒的な響きを感じます。酸いも甘いも噛み分けた人生の幻影、心身の奥底から滲み出る官能……放たれる光の奥に、数々のドラマが見え隠れする。それが“艶っぽさ”ではないでしょうか。

ゆえにその魅力は、年輪を重ねたオヤジにこそ宿るわけですね。さて、ここで本題。圧巻の艶を放つムートンジャケットは、フランスの最高峰レザーメゾン『シャパル』製の一着です。そこには190年以上の歴史があり、職人の誇りと情熱が息づく。これが極上の艶めきの源となるのですね。

そしてフカフカの毛皮は、リッチなだけでなく、とっても優しげです。目を奪う鮮烈さだけではなく、柔和な包容力も備えるがゆえ、艶っぽさが際立つというわけですね。それは、ギラリと野心を燃やしつつ、彼女への繊細な心配りも忘れないオヤジの内面にも似て。人生の熟練者にこそ、このポテンシャルは引き出せるはずですよ。