2017.08.14

オトコの血を騒がす極上・極厚肉サンド

文/中島 由貴
写真/河合 綾
グリル梵ハーフ皿
むか〜し昔(といっても18世紀)、イギリスに第4代サンドイッチ伯爵ことジョン・モンタギューがいたそうな。カードゲームが大好きな伯爵が、熱中するトランプゲームの合間に片手で食事が済ませられるようにとパンにフィリング(具)をはさんで食べていたのが始まりというのがサンドイッチの定説。そんな本場の主流は、きゅうりをスライスしてバターを塗ってはさんだだけのかなりストイックなもの。

…なんですが、ところ変わって日本では、昭和10年にトンカツ屋の女将がひとくちカツを食パンにはさむことを思いつき作ったという小ぶりなカツサンドを皮切りに、独自の美味しさをストイックに追求してまいりました。そんなワケで平成のこの世には、日本の紳士淑女の本能に訴えかけるド迫力級サンドがたーっくさん! 今回は、オトコゴコロをくすぐる極上で極厚な肉サンド5タイプを厳選しました。

少し待ってからが食べ頃の王道カツサンド

◆ 宇田川

三越前の「宇田川」と聞くだけで、ごくっと喉がなるという食通の諸兄もいらっしゃるかと。それもそのはず、1967年創業のこのトンカツ料理店のカツサンドは、常連さんのリクエストがきっかけで生まれた、いまや業界の有名銘柄。 

購入の際は事前に電話でお願い(13時ごろまでの電話で当日購入も可能、または相談)しておきましょう。笑顔がなんとも優しい店主の手から店頭で受け取った瞬間に、ズシっと想像以上の重みにびっくり。高級店の寿司折のような箱を開けると、これでもかというほどに分厚いカツサンドが窮屈そうに入っているではありませんか。

最後の驚きはもちろん味。通常の食パンよりも目が細かいパンをトーストし、千切りキャベツと両面に濃い口ソースがたっぷりかかったヒレカツをはさんでいるので、時間の経過とともにソースが馴染んで絶妙な“つゆだく”状態に。噛むたびに、ヒレ肉の程よい弾力感とキャベツのシャッキリ感、衣のこんがり感もが合わさって、ひと切れでも食べ応えは十分。ただ、すぐもうひとくちが恋しくなるので結局一箱ペロッと食べることになることになりますが(笑)

◆ 宇田川

住所/東京都中央区日本橋本町1-4-15
営業時間/1:00~13:50、17:00~20:30 土曜夜・日曜・祝日休
定休日/日曜日、祝日
予約・お問い合わせ/☎︎03-3241-4574

京都のカツといえば牛カツ! ヒレ肉カツサンド

◆ 肉専科 はふう

東京のカツサンドは豚肉ですが、京都のカツサンドといえば牛。そしてビフカツサンドといえば、京都御所近くの閑静な住宅街に本店のある「肉専科はふう」。元は古くから評判のお肉屋さんゆえ、肉のクオリティ&美味しさは折り紙付き。そこに加え、パン消費量日本一という舌の肥えた府民をうならせているカツサンドとあらば、食べる前から美味しいに決まっています。

まず拝みたいのは、何cmなの?と思うほどのカツの厚み!そして、艶やかなルビー色の断面!衣はサクサクなのに、中心は見事なレア状態に揚がっているので、しっとりとやわらかくとろけるような舌触り。噛むたびに牛肉本来のうまみがあふれ出てきます。時折感じるピリッと効いたコショウもグッドなアクセント。カツの片面には、マヨネーズであえたレタスや玉ねぎ、トマトなどの野菜が。それを、トーストしたさっくりふかふかのパンでサンドすると、肉肉しいカツと少し甘めなパンとの完璧な相性もさることながら、コールスローのようなサラダと特製ソースとの極上な化学反応が起きるのです。

豪州産の牛ヒレ肉を使った「カツサンド」と、和牛のヒレ肉を使った「極上カツサンド」の2種類から選べ、どちらもしつこさのない上品なカツサンドとなっております。京都散策の折にはぜひお忘れなく、こちらへ。

◆ 肉専科 はふう 本店

住所/京都市中京区麩屋町通夷川上る 笹屋町471-1
営業時間/11:30~13:30(L.O.) 17:30~21:30(L.O.) 
定休日/水曜日
予約・お問い合わせ/☎︎075-257-1581
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