2016.06.13

気持ちのいい季節がやってきた!Vol.1

※本特集は2016年6月号で掲載した企画の抜粋です。

今年になって次々と行われたオープンモデルの国際試乗会。

どのモデルもスペシャリティカーである屋根開きモデルならではの個性豊かなイベントとなった。ということで、そのすべてに参加した九島氏がリポート。オープンカーの最新事情を一気に紹介する。

MERCEDES-BENZ [メルセデス・ベンツ]

熟成を極めたオープンメルセデス

このクルマのコンセプトはまさにオンリーワン!

近頃はフェイスブックやブログで紹介されるのでご存知の方も多いと思うが、クルマには試乗会というものがある。雑誌メディアやモータージャーナリストに試乗してもらい、PRや次期モデルの開発に役立てることが主な狙いだ。そして、それは日本のみならずグローバルでも行われていて、特に国際試乗会は世界が舞台である分、選ぶ土地にセンスが出る。なぜそのモデルがその場所なのか。なかでも、オープンモデルといったスペシャリティカーは、特にセンスが発揮されるわけで、その意図を探るのもひとつの楽しみだ。

さて、このところコンパクトモデルや派生モデルに話題がいきがちなメルセデスの6世代目となるSLクラスの国際試乗会へ参加してきた。行われたのは2月末のサンディエゴ。朝晩は寒くても日中は30度近く気温が上がる南カリフォルニア特有の気候だ。乾いた空気がなんとも清々しい。クルマはマイチェンなのでデザイン変更と電子デバイスのアップデイトがメインだ。ダイナミックセレクトにスポーツプラスとインディビジュアルが追加され、Sクラスクーペで採用されたダイナミックカーブ機能がオプションで用意されることとなった。

Mercedes-Benz SL [メルセデス・ベンツ SL] 熟成を重ねて完成度がさらに高まった新作

大型のダイヤモンドグリルやLEDライトなどのデザインはAMG-GTに近い仕上がり。より力強い顔つきになった。エクステリアだけでなく、インテリアも改良が行われ、大型化されたモニターや新デザインのシフトノブとステアリングが印象的だ。価格未定/メルセデス・ベンツ(メルセデス・コール)

ただ、改めてSLのステアリングを握るとスポーティさとラグジュアリーをこれほどバランス良く共存させるクルマはほかにないように思えた。まさにオンリーワンとはこのこと。南カリフォルニアの風を全身で浴びながらのオープンエアモータリングはなんとも贅沢なひと時であった。SLの屋根はご存知のようにメタルトップとなる。バリオルーフと呼ばれる電動格納式ハードトップだ。それを採用しはじめたのは先代のR230型から。つまり、閉めれば2シータークーペにも早変わりする。その作業は僅か16秒で時速40㎞/hまで対応する。

このところSクラスクーペの登場もあって影の薄かったSLだが、やはりその実力は一級品。走りのパフォーマンスもラグジュアリーテイストもヌカリはない。もっといえば、堅実さもそこにはある。伝統の“SL”はやはり王道メルセデスであった。トップを閉めればビジネス街に、開ければサンディエゴの海岸線にマッチするスタイリングになるのもまたさすがである。

〜訪れたのはココ〜
試乗会はサンディエゴ湾に突き出た半島のホテルで実施。コロナドビーチを目の前にメキシカンテイストがいっぱいだ。


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