タグ・ホイヤーの新「カレラ」に時計好きが注目する理由とは？

タグ・ホイヤーはよくレーシング・クロノグラフの名門と評されますが、 1963年誕生の初代“ホイヤー カレラ”こそ、その名声を決定的にした記念碑的モデル。世界で最も苛酷な自動車レースとして知られた「カレラ・パンアメリカーナ」に敬意を表して制作されたこのクロノグラフは当時のプロレーサーの間で大評判に。その高精度ぶりや当時としては極めてモダンなデザインは一般の時計ファンも虜とし、やがてブランドを代表するコレクションへと成長していったのです。

今回ご紹介の新コレクションのデザインは、この初代カレラのスタイルにインスパイアされたもの。というか、3つのインダイヤルを備えた文字盤の雰囲気といい、プッシュボタンの形状といい、時計好きならニヤリとするほど初代のバランスを再現しています。それでいてしっかり現代的なエレガンスをたたえ、業界トップの最新のウォッチメーキングにより高級感も満点。

もちろん搭載するムーブメントも格段に進化しており、約80時間ものパワーリザーブを誇る自社製の「キャリバー ホイヤー02」を搭載。部品総数168に及び、コラムホイールや垂直クラッチといった豪華パーツを組み込んだこのムーブメントの精緻な駆動を、シースルーバックから鑑賞できるのもうれしいポイントです。

カレラの硬派な側面を最も強調しているのがこちらのブラック文字盤×SSブレスの合わせ。光の当たる角度で多彩に表情を変えるブラックは手の込んだオパーリン仕上げによるもので、アジュラージュ加工のサブダイヤルと微妙なコントラストをなしているのもクールです。

スーツからカジュアルまでどんなスタイルにもなじみますが、よりモダンに見せたいならモノトーンコーデとの合わせがおすすめです。

大人の品格や余裕をさりげなく示したいなら、シルバー文字盤にローズゴールドコーティングの針とインデックスがリッチに映える今作がおすすめ。ブラウンのアリゲーターストラップとの相性もバッチリで、まさにモダンヴィンテージといった趣きも湛えています。

スーツやジャケットスタイルに好適なのはもちろん、寛いだニットスタイルにチャラリとつけてもなかなかセクシーだと思いますよ。