【笠松 将×ベル＆ロス】 色気あるオトコの腕元に“真っ黒スケルトン”

その時計を手にした瞬間、笠松さんは語ります。「存在感があるのに、腕元になじみ、知的な雰囲気や力強さを感じる。付けていると両極端のエネルギーがもらえる気がします」

『BR-03 スケルトン ブラック セラミック』は、ブランドアイコンにスケルトンダイヤルを採用し、その奥には新設計のムーブメントを覗かせます。

「どんなにこだわっていてもそれをサラッと見せることが大切で、全面に出されると逆効果でしょう。一見スケルトンダイヤルなのかわからない、そんな塩梅がすごく僕は好きだし、色っぽく感じますね」

その一方、『BR-03 スケルトン ラム セラミック』は、アートを思わせるグラフィックが浮かび上がります。「遊び心ですね。やっぱりどれも同じじゃつまらない。そういう迎合しない姿勢がお洒落だし、格好いいなって思いますね」

黒を纏った時計と俳優・笠松 将にオトコの色気が通じ合います。

夏のブラウンスーツの選びにおいて、微光沢のシャリ感ある素材感であれば、より艶っぽい雰囲気が漂います。インナーもブラウンシャツのワントーンで、腕元のブラックとの最高の組み合わせが完成です。シャープな角型のブラックウォッチが洗練のアバンギャルドさを演出します。

ブラックセラミックケースに、同色のスモークスケルトンの文字盤を採用しました。これにともない、ムーブメントを新設計し、日付表示を省くとともに、洗練と前衛を象徴する「X」をモチーフにしたブリッジで構成。半透明の文字盤越しにも存在感が浮かび上がり、角型ケースのコーナービスとの一体感あるデザインを演出します。

『BR-03 スケルトン ラム セラミック』は、ポップアートを思わせる大胆なグラフィックが暗所では鮮やかなグリーンに発光します。サラリと羽織ったシャツブルゾンをはじめ、ブラックのワントーンでまとめたシックな着こなし。暗がりで妖しく光るセクシーな腕元は、艶夜の淑女とのコミュニケーションで活躍してくれますね。

文字盤は、スモークスケルトンの上に、縁取りにラムを施したオープンワークのプレートを重ねたこだわりの仕様。いまやブランドの先進性を象徴するテクノロジーである「ラム」は、発光性に優れたスーパールミノバC3を採用しています。通常はグラフィカルな角型ブラックですが、暗所ではグリーンに発光し、大胆なアートピースに変貌します。

メタル感を強調した『BR-03 スケルトン グレー スティール』は、ステルス戦闘機をイメージしたファセット加工のオープンダイヤルを備えます。多彩な面からなるアームが光を受け、その奥には、スケルトン越しに精緻なムーブメントが覗きます。時分針とインデックスは、シャープなカッティングデザインで統一します。

── 撮影でもリラックスされて、もうすっかりチームLEONですね（笑）。合間には写真をチェックされ、構図や意図をフォトグラファーとも打ち合わせしていましたね。

笠松　やっぱりつまらないのは好きじゃないし、ただ格好いいとか可愛いとかってもうお腹いっぱい。1枚の写真、映画のワンシーンだけではなく、もっと全体を通してこだわるっていうのが僕的には結構大事で、それが一番楽しいんです。

── そんな仕事への真摯な姿勢が、しなやかな強さや余裕を感じさせるのでしょうね。それも「ベル＆ロス」に通じるのかもしれません。

笠松　「ベル＆ロス」は、航空機のコックピット計器をモチーフにいるところにまず惹かれます。そこから派生して、今回のスケルトンや夜光のような遊び心があるのが魅力ですね。航空計器って生死を分ける重要なものじゃないですか。それを核にしつつ、遊び心や探究心、追求をやめない感じがすごくいいなって思います。

── このデザインコードが今年20周年を迎えました。その間、進化はしつつ基本は変えません。独立系ブランドだからできることで、それも笠松さんの仕事への取り組みに近いのでは？

笠松　個人事務所という点では同じですね（笑）。最近、自分が一生懸命にやるのが好きなことに気づき、こだわりややる気のある人とだけ仕事をしようって決めたんです。それで仕事がなくなったらそれでいいし、もっと大切なことがあるはず。すごく苦しいし、難しいでしょう。でも周りにはそういう人たちが多くて、僕も負けないようについていきたいと思っています。

── 海外への進出をはじめ、活躍のシーンがさらに広がるなか、今後目指すことは？

笠松　最近改めて学んだことは、お芝居に正解はないってことですね。正解がないから誰もが平均点を出すのに一生懸命になっています。僕もそうです。でも平均点が正解ではなく、突き抜けちゃいたいと思っています。俳優以外にも企画もしたいですし、その準備をしつつ、あとはやれることを一生懸命やっていく。むしろ適当に働くと本当に疲れるし、そういう仕事はもうしません。怖いことですけどね（笑）。