復活した機械式時計が話題!? その理由とは？

８年の時を経て再始動した「シチズン」のシリーズエイト。隙のないデザインと、「シチズン」渾身の新メカニカルムーブメントの搭載により、早くも注目を集めています。

一見シンプルながら、さりげなく腕元を差別化＆格上げできるシリーズエイトは、まさに大人にぴったり。見れば見るほどにわかる、その実力を解説いたします。

“シンプルさは究極の洗練である”

── これは、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉。シリーズエイトは、過剰な装飾を排しながら、美しさと力強さを巧みに表現したシリーズです。

パッと見はシンプルなデザインながら、じっくりご覧になればそれは明白。細部には腕元を力強くモダンに彩る工夫が凝らされているのです。

シリーズエイトの基幹モデルである870 メカニカルの独特の存在感は、インダストリアルテイストあふれる造形によるところが大きいでしょう。

多面ケースやヘアライン仕上げのブレスレットでエッジの効いた力強さを見せながら、それでいて無骨かというとそうではありません。ベゼルには2つのパーツを緻密に組み合わせ、ケースの磨きを使い分けたりと、繊細な技が随所に。

だからこそモダンな艶気もあり、そこはかとなくリッチなオーラも漂うんですね。そのサジ加減たるや本当に絶妙！ 

日常のあらゆるシーンでさりげなく個性を演出でき、あらゆる装いの格上げにも効く、ありそうでなかった大人のモダン・スポーティウォッチと言えるでしょう。

870 メカニカルは、黒文字盤の３針というベーシックなデザインながら、重厚かつソリッドなケースや２体構造のベゼル、堂々とした太い針&インデックスでしっかり力強さを主張します。

それでいてヘアラインとポリッシュの仕上げ分けをはじめとする巧みなフィッニッシュワークにより、腕元でさりげなくきらめくのも魅力的。

また、ケースサイズは日本人の手首になじみやすい40.8mmと、スーツからカジュアルまでいろんなスタイルに合わせやすいのもいいところ。全方位的に使えるスポーティな腕時計をお探しならコレです。

力強いディテールを持つ870メカニカルは、男っぽいワークテイストなスタイルにも当然映えます。とはいえこのモデル持ち前の高級感やモダンなニュアンスを引き出すならば、ラギットにしすぎず、あくまでキレイめ方向でまとめるのが良いでしょう。

例えば、上掲のような軽快なシャカ素材を使ったワークジャケットは相性ぴったり。黒に好相性なブルートーンでコーディネートすると爽やかさもひとしおです。春めいたパステルブルーもややくすんだトーンを選ぶと着やすく、上品なスラックスにもマッチするのですね。

ミニマルな色使いによってSSケース×黒文字盤の870 メカニカルのクールさが一層引き立ち、今どきのオフィスカジュアルにもうってつけなスタイルと言えるでしょう。

新生シリーズエイトの中でも、より個性を際立たせているのが、830メカニカル。色気とタフさの絶妙なバランス感により、より艶っぽい腕元に仕上げてくれます。

830メカニカルの最大の特徴は、異素材を重ねた文字盤。まろやかな色合いの天然白蝶貝の上にパンチングしたスチールプレートをセットしたことで、オーロラのような輝きをたたえるフェイスにしているのです。

一方、ケースは幾何学的な八角形で、そのフォルムと呼応するかのようにリューズガードを装着しているのも830 メカニカルのポイントです。

本来はスポーツやプロフェッショナル向けの要素であるリューズガードと、ドレスウォッチに使われる白蝶貝。タフとエレガンスの両者を無理なく調和させているところに、無二の個性が宿ります。

しかも、大胆な球面構造を採用したサファイアガラス風防がレンズのような効果を発揮し、見る角度で表情がガラリと変化！ この遊びの効かせ方も絶妙なんです。

白蝶貝とメタルという異素材を組み合わせた文字盤で、ミステリアスな奥行きを感じさせる830 メカニカル。

一見、力強くスポーティでありながら、見るほどにフェイスの豊かな表情に魅了されることでしょう。こういった繊細な素材の加工とコンビネーションができるのも、「シチズン」の技術力の証拠。

腕元で大人の余裕や色気を示したいのならまさに格好のモデルなのですね。バーのカウンターなどでも周囲の視線を釘付けにすることでしょう。

ミステリアスに輝く830 メカニカルに合わせ、リッチな質感のウエアを合わせると奥行きのあるコーディネートに。ここでは優しい艶感の上質スエードのシャツを着用し、時計のラグジュアリーな雰囲気ともリンクさせています。

そしてパンツはブラウンと相性のいい黒デニムをチョイス。茶〜黒の落ち着いたトーンに830 メカニカルの輝きが引き立ち、メリハリの効いた装いに仕上がりました。

ティアドロップのサングラスやブレスレットといった艶っぽい小物で、より大人の色気を香らせるのもテクニックです。

新生シリーズエイトの魅力はデザインにとどまりません。ムーブメントに新開発の自社製Cal.0950を採用したのも大きな変化です。

Cal.0950は耐磁性能を大幅に強化し、JIS（日本産業）規格の“第二種耐磁時計”の基準をクリア！ １万6000A／mの磁界にさらされても高精度を維持します。スマホやパソコンなど、高磁器のアイテムに囲まれた現代の生活に対応しているのです。

さらに、パワーリザーブ約50時間、日差−5〜＋10秒という高精度でありながら、4.13mmの薄型を実現したのも、さすが「シチズン」の技術力。だから、シリーズエイトは手首に馴染むスリムなケースを実現できたのですね。

と、見た目だけでなく、中身まで大人が所有するに相応しいシリーズエイト。所有する喜びのある本格機械式時計をお探しなら、間違いのない逸品です。