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2021.03.05

コンブチャの進化版“ハードコンブチャ”がトレンドの予感!

コロナ禍で刻々と変化するアメリカの現状をニューヨーク在住の元LEON編集部員、菅 礼子がお届けする本シリーズ。突然ですが、“ハードコンブチャ”ってご存知でしょうか? アメリカでは発酵ドリンクのコンブチャが美容と健康にいいと健康志向の人々にすっかり浸透しています。今回はコンブチャの進化版として注目されているハードコンブチャがトレンドの予感! ということで調べてみました。

CREDIT :

文/菅 礼子

“ハードコンブチャ”ってなんだ?

そもそもコンブチャとは欧米で大人気の微炭酸の発酵ドリンクのことで、LA在住のセレブが健康やダイエットのために愛飲していたのがきっかけで火がつきました。日本人だと“昆布茶”を思い浮かべますが、まったくの別物。英語だと“KOMBUCHA”と表記します。

元々は東モンゴル発祥の健康ドリンクで日本では“紅茶キノコ”と呼ばれ、1970年代に流行したというから、記憶に残っている読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか? アメリカでは近年、健康志向の高いスーパーマーケットを中心に色々なブランドから様々なフレイバーが販売されています。

今回はコンブチャの進化版である「ハードコンブチャ」がトレンドとして浮上してきたというお話。ハードコンブチャとはコンブチャのアルコール生成成分を利用して発酵させたアルコール飲料です。

コンブチャのお酒バージョンということになります。一年ほど前からちらほら目にし始めたハードコンブチャですが、Whole Foods Marketが毎年秋に発表する「食のトレンド予想」の2021年版にハードコンブチャもランクインしていました。
▲ 紅茶キノコとも呼ばれるコンブチャはこのようなゲル状の塊を砂糖と紅茶や緑茶の液に12〜14日漬け込むことで発酵し、ドリンクが完成します。
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作り手に魅力を直撃!

Whole Foods Marketでも取り扱いのある「WILD TONIC」はアリゾナ州を拠点にコンブチャを販売するブランドです。WILD TONICはJUN KONBUCHA(ジュンコンブチャ)というコンブチャの従兄弟のような発酵ドリンクを作っています。

JUN KONBUCHAは、通常のコンブチャが使用しているサトウキビの砂糖の代わりに蜂蜜を使っているところが特徴です。WILD TONICのファウンダー、ホーリーさんにハードコンブチャの魅力を聞いてみました。
▲ コンブチャからハードコンブチャまで幅広いラインナップの「WILD TONIC」のJUN KOMBUCHA。自社オンラインサイトでも販売しています。
「長いこと蜜蝋を使って絵を描くアーティストをしていましたが、ジュンと呼ばれる珍しい発酵物に魅了されたこともあり、私の興味は蜜蝋から蜂が生み出す別のもの、すなわち蜂蜜に移っていきました」とホーリーさん。JUN KONBUCHAは“コンブチャのシャンパン”と呼ばれる珍しいコンブチャです! 

「JUN KONBUCHAは蜂蜜を使うことでコンブチャ独特の酸味がなく、口あたりがまろやかで優しい味わいが生み出せます」

蜂蜜は自然の特産物なので抗酸化作用、抗菌作用があり、腸内フローラのバランスを良くするプロバイオティクスなども含まれていると言われ、その効果については何世紀にもわたり伝えられてきました。

「発酵プロセスの限界を広げていくうちに、ハードコンブチャは自然と出現したように思います。それぞれ昼はコンブチャ、夜はハードコンブチャで乾杯をするのに最適です。最近では健康志向も高まり、自分の体に入るものを気にする人が多くなり、ビールやワインに代わる健康的なアルコールを求める人が増えています」

今のアメリカではアルコールを飲むにも“Better for you”をコンセプトにしたハードコンブチャのように、飲んでいて体が気持ちのいいものが受け入れられる傾向にあります。

「今後も多くの人たちに発酵のさまざまな利点や魅力を理解してもらい、持続可能な有機調達を行うことで地球にも体にも優しい、健康的な飲み物を作っていきたいです」とホーリーさん。

ますますハードコンブチャが飲みたくなります!
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▲ アーティストから蜂蜜に魅せられコンブチャ作りを始めたホーリーさん。3月は国際女性デーもありますが、同社も女性起業家の企業ということを前面に押し出しています。
▲ アリゾナの工場で生産されている商品はUSDAのオーガニック認証を受けています。
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実際にハードコンブチャを試してみた

いざ! 筆者もハードコンブチャを試してみることに。購入場所はWhole Foods Marketと近所のリカーショップです。もちろんですが、お酒コーナーに置いてありました。
▲ 近所のリカーストアにて。アメリカはお洒落なパッケージのクラフトビールも多いので、注意してみないとビールと間違えてしまいます。
今回試してみたのはインタビューに答えてもらったホーリーさんの「WILD TONIC」と「KOMBREWCHA」「Jiant」です。価格は1本$4〜5です。フレーバーは各社ともにブルーベリー、ジンジャーなどを使ったものが多く、女性が好きだろうなという感じ。パッケージもお洒落ですよね!
肝心なお味のほうは、「優しい」感じの微炭酸ドリンクです。飲み口がよく、爽快感よりも優しい感じがします。アルコール感もそこまでではなく、ちょっと飲みたい日に最適だなと思いました。私は「WILD TONIC」や「Jiant」のような酸味の少ないJUN COMBUCHAが好み。グビグビと飲んでしまいました。

最近では臨機応変に、柔軟に菜食主義を取り入れる“フレキシタリアン”が増えていますが、ハードコンブチャも、お酒を飲みたいけれど健康を気にしたい、最近飲んでいないから飲む日も体にいいアルコール飲料を、という時にオススメです。お酒が弱い女性にも飲みやすいかもしれません。

次回もまた飲んでみたいな、というのが率直な感想です。日本でもまだ珍しいとは思いますが、新しいアルコール飲料のハードコンブチャをぜひ試してみてください。では!

● 菅 礼子

LEON編集部で編集者として勤務後、2018年に渡米。現在はニューヨーク在住。男性誌や女性誌、航空会社機内誌などにニューヨークのライフスタイルの情報から世界中の旅の情報までを執筆する他、ニューヨークでクリエイティブエージェンシーのAYDEAを主催(www.aydea.co)。Instagram(@sugareiko)でニューヨークだけでなくアメリカ&世界の情報を発信中。

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