2026.10.14
ご存知ですか? ベトナム「クイニョン」はホテルもビーチも街も楽しめる注目穴場リゾート!
旅慣れた読者諸兄にいま、ぜひオススメしたい旅先がベトナムのクイニョン! 隠れ家感といい、自然の手つかず感といい、絶品! これからブレイクしそうな気配もプンプンで彼女とのふたり旅にも大オススです。前編に続き後編ではさらなるオススメホテルに加えて街の魅力もお伝えします。
BY :
- 文/古関千恵子
- CREDIT :
写真/古関千恵子 編集/森本 泉(Web LEON)

▲ クイニョンで大型リゾート開発が本格化したのは2010年代半ばから。インターナショナルなホテルもラインナップしています。
ベトナムの穴場リゾート「クイニョン」は彼女とのふたり旅に大オススメ!
円安でも比較的、打撃が少ないのがアジアの旅。「でも、いろいろ行き尽くしちゃったなぁ」と思っているアナタの小耳に挟みたいのが、ベトナムのクイニョン! 隠れ家感といい、自然の手つかず感といい、絶品! これからブレイクしそうな気配もプンプンです。
前編(こちら)ではクイニョンの歴史とビーチの魅力、注目のホテル「アナンタラ・クイニョン・ヴィラズ」をご紹介しましたが、後編ではさらなるオススメホテルに加えてクイニョンの市街地をご案内。
さらに、ホーチミンでにわかに人気が高まっているお洒落エリア、タオディエンの情報も! クイニョンとホーチミンを組み合わせることでショッピングやグルメなど街遊びも満喫でき、緩急つけた旅となって、彼女もきっとご納得いただける内容かと!
※クイニョンとホーチミンは飛行機で70分~80分ほどの距離。
旅情あふれる景色が広がる全室バルコニー付きプチホテル「アヴァニ・クイニョン・リゾート&スパ」

▲ レセプションを抜けた、メインレストラン周辺。くつろいだ空気が漂っています。
クイニョンのオススメホテル2軒め、「アヴァニ・クイニョン・リゾート&スパ」はチャンパ王国の建築スタイルをモチーフにした、レンガ造りの3階建て。前編でご紹介した「アナンタラ」よりもカジュアルなブランドにあたり、オールインクルーシブなどお得に泊まれるプランもあります。

▲ 3タイプある客室は、すべてにバルコニー付き。
レセプションを抜けると、海を一望にする円形のメインプールへ。プール近くにはバーもあり、くつろいだ雰囲気です。メインプールからビーチへ下りることができ、そのままバイゼップの漁村へ歩いていくこともできます。活気あふれる地元の暮らしに触れ、海辺の食堂やカフェをたずねることも。

▲ シンプルなデザイン。タイル床は裸足で過ごすのに気持ちいい。
63の客室は広さ50㎡以上。白を基調とし、クッションが差し色になった爽やかな色使いで、どことなくコロニアルなデザイン。すべての部屋に海に面したバルコニーが付いています。

▲ アナンタラのゲストも訪れる、アヴァニ・スパ。
スパは緑に覆われた丘の中腹に築かれています。テラスで朝のヨガクラスを受けたり、施術後のリラックスしたひと時を過ごしたり。緑に癒されます。

▲ 円形のメインプール。ここで時間を過ごすゲストが多いです。
アヴァニ・クイニョン・リゾート&スパ
歴史や文化を再解釈した、いにしえの村のような「ザニエ・ホテルズ」
「ザニエ・バイ・サン・ホー」が属する「ザニエ・ホテルズ」は、職人の手による高級靴ブランド「n.d.c. made by hand」のアルノー・ザニエが立ち上げたホテルブランド。いわば異業種からの参入だけれど、職人技へのこだわりや細部まで行き渡る美意識などは、リゾート造りにおいても存分に発揮されています。

▲ 家族が増えるに合わせて拡張していくラデ族のロングハウスがモチーフになったヒルプールヴィラ。

▲ 田んぼがピクチャーウィンドウのように広がる、グリーンフィールドテラスヴィラ。
リゾートは1㎞にわたる白砂ビーチが小高い丘に囲まれ、周囲から切り取られたような環境。そこにベトナムの少数民族や地域の歴史や習慣を映し出したリゾートが展開しています。丘の上にはラデ族のロングハウスのようなヒルプールヴィラ、高床式の漁師の家のようなビーチプールヴィラ、田んぼが目の前に広がるグリーンフィールドテラスヴィラなど、雰囲気も多彩。仕上げには地元の職人100人が携わったそう。デザイン好きな彼女ならお気に召すに違いありません。

▲ 高床式のビーチプールヴィラ。

▲ ご当地の石材を積み上げたバー。

▲ 空気、火、水、土、そして精神という5つのスピリチュアルな要素に基づいたトリートメントを行うホアセン・スパ。
ザニエ・バイ・サン・ホー
チャンパ文明の遺跡を訪ね、名物エビのバインセオを食らう

▲ 市街地の公園にタップ・ドイはあります。他の遺跡や山の上など行くのが面倒な場所が多い中、こちらはアプローチしやすいロケーション。
クイニョンの市街地へも足を延ばしてみました。のどかさ満開のリゾートエリアから一転して、幹線道路沿いには日本車や中国車のショールームが連なり、高層コンドミニアムもそびえ、発展めざましい街の勢いを感じます。一方で路地裏には小さな食堂がテーブルを並べ、学生たちが闊歩する大学もと、地元の暮らしも同居しています。そして市街地のすぐそばにチャンパ文明の遺跡もあります。

▲ 1位の座を明け渡してしまったけれど、全長約2.5kmのティナイ橋。

▲ 地元の家族連れで賑わう、お洒落な複合施設。
地元ガイドさんの案内で、まず目指したのはレンガを積み上げた「タップ・ドイ(ツインタワー)」。建造された12世紀末~13世紀初頭はクメール王朝との戦いが幾度となく続いていたため、アンコールワット調の影響がみられる珍しい塔だそう。

▲ クイニョン大学の構内。日曜日なので、学生は見かけませんでした。
9年前までベトナム最長を誇っていたティナイ橋をボート乗り場から眺め、併設されたお洒落な複合施設のカフェを覗くと、地元の家族連れでにぎわっていました。そんな光景に、今時のベトナムを感じます。

▲ クイニョンビーチ。ベストシーズンは3~5月。
日曜日だったため学生もまばらなクイニョン大学を散策し、たまたま開催していたクイニョンをはじめとするビンディン省の多様なローカルフードや伝統料理を一堂に集めた大規模なグルメフェスティバルをひやかし、クイニョンビーチをチェック。

▲ 「モック・ミエン」のバインセオ・トム・ニャイ。また食べたいと胃袋が言う。
そして、ご当地名物「バインセオ・トム・ニャイ」の人気店へ。エビと牛肉のバインセオをオーダーし、ガイドさんの手つきを見よう見まねで巻いてみました。パクチーや若いマンゴー、バジルなどの野菜と、主役のエビを乗せたクレープに、さらに生春巻きの皮を重ねて、くるくる。
生春巻きのもっちり、クレープのサクッ、野菜のシャキシャキ、エビのぷりっ。ひと口で4つの食感が口いっぱいに。なんと美しい四重奏でしょう。野菜がたっぷりなので、罪悪感もゼロ! バインセオはベトナム各地で味わいが異なり、クイニョンでは新鮮なエビが特徴。ぜひお試しあれ!

▲ 厨房を覗いたら、バインセオ・トム・ニャイのクレープ部分を焼き上げていました。
旅の仕上げはホーチミンの新スポット、タオディエンへ
最後はベトナム南部最大の都市ホーチミンへ足を延ばしてみました。ホーチミンで今、人気のエリアといえば、タオディエン。サイゴン川を挟んで、南西に中心地である1区、北東にタオディエンが位置しています。
タオディエンとはベトナム語で「草田」。かつては低湿地帯で農作に向かず、草が生えているだけの不毛の地だったとか。ちょうどサイゴン川が大きく蛇行したエリアで、タオディエンは三方を川で仕切られた具合。まるで出島のような場所だったのです。そこに10年ほど前から欧米の移住者が移り住むようになり、お洒落な店を作ったのが、このエリアの始まり。
人気に火が点いたのは、コロナ禍。欧米人によるレストランやショップを目当てに、「週末にタオディエンへ」がSNSなどで合言葉のように広まっていったそうです。そして2024年12月には待望のメトロ1号が開通。タクシーや配車アプリのみならず、地下鉄でもアプローチができるようになりました。

▲ 大樹の木陰が涼し気なスントゥイ通りがメインストリート。
モンキーポッドやタマリンドが濃い影を落とすスントゥイ通り沿いがメインストリート。そこに人気のカフェやレストラン、ショップが軒を連ねています。オレンジ色の瓦屋根やアーチ状の壁などコートダジュールの別荘のような建物もあれば、今どきのモダンな建物も。細い路地にもかわいいショップがぽつりとあったりするので、迷子になりながら歩くのも楽しいエリアです。
フライトの都合から、午前中の限られた時間で効率よく回るために、今回は「ホーチミン観光情報ガイド」の半日ツアーに参加。立ち寄ったお店を紹介します。
■一軒家ショップに所狭しと! 人気のかごバッグ専門店「HANA」
3階建ての民家を改装したショップに、かごバッグがずらり。ラタンや竹材、昭和レトロなPPバンドなどの多彩な素材を手で編み、スカーフやリボンなどのアクセントも。シンプルかつクールからキュートまで、好みのデザインがきっと見つかるはず。値段もひとつ25万~90万ドンと手頃で、一度に何個もお買い上げのお客の気持ち、わかります。

▲ たまたまお店にいらした「HANA」のオーナーのエムさん(左)。ご主人は日本人だそう。
デザイナー兼オーナーのエムさんのお話によると、子供の頃に見ていたベトナム人が市場に持っていく“エコバッグ”を、日本のスタイルを取り入れてデザインしたのが、HANAのかごバッグのはじまり。日本人学校のおかあさんたちの「こういうのが欲しいわ」という意見を取り入れつつ、オーダーメイドを行い、そのウワサがウワサを呼んで大人気に。今でも新作デザインが1~2カ月ごとにお目見えしているそう。
「HANA」
■大人買いしたくなる豆皿 「amai house」
ベルギーとオランダ出身の二人の女性デザイナーが手がけるうつわやテーブルウエアのお店。ベトナムの土、染料を使用し、手練りで作成。少し不揃いなカタチも手になじみ、愛着もひとしおに。そしてパレットのような、豊富なカラーバリエーションが特徴です。薄手のプレートも、実は1200度の高温で焼き上げているので、丈夫です。パステルカラーの小皿や豆皿が人気。7万~180万ドン。

▲ 色のバリエーションを楽しめる「Amai House」。店内にはアウトレットの一画も。
「amai house」
■洗練されたメイド・イン・ベトナム雑貨が揃う 「Vesta Lifestyle & Gifts」
ベトナムの日常で見かける風景やアイテムを、クスッと笑わせるセンスでデザインした雑貨が大集合。ポストカードや屋台のミニチュア雑貨、フレグランスにエコバッグ、Tシャツに少数民族の布など、2フロア400㎡もの店舗内はまるでおもちゃ箱をのぞいているよう。かわいいパッケージのお菓子も独自の視点でキュレートされていて、お土産として喜ばれそう。

▲ 「Vesta Lifestyle & Gifts」にはベトナムのクリエイター、200人もの作品が集結。

▲ パッケージが可愛い、お土産にぴったりのお菓子。
「Vesta Lifestyle & Gifts」
■在住日本人に人気のベトナム家庭料理 「クアン・ブイ・ガーデン」
住宅街の一画、門をくぐると、そこは緑豊かな木々と鮮やかなランタンが飾られたガーデンが広がります。自然光がたっぷり降り注ぐレストラン店内は、ウッドやラタンの使い込まれた家具が並び、どこかなつかしいインドシナスタイル。

▲ インドシナスタイルの緑に囲まれたレストラン「クアン・ブイ・ガーデン」。
メニューは北部・中部・南部の3地域のベトナム家庭料理。化学調味料は不使用なので、安心かつ美味! クイニョンとは一味違うバインセオも味わえます。

▲ 玉ねぎやハーブなど野菜もたっぷりの海鮮バインセオ。

● 古関千恵子
ビーチライター。月1~2回、世界のビーチに通うこと30年以上。リゾートやダイビング、エコなどを軸に、ビーチにフォーカスして取材&寄稿。このところは南方ばかりでなく、東西南北、全方位で訪問中。目指せ、伊能忠敬(測量はしないけど)。この夏の目標は、小笠原のケータ列島! 先日の沖永良部島でケービングにも夢中。やっぱり南方が多い⁉ instagram(@chieko_koseki/)でも海情報をお届け中。













