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  • 美しい人、石田ひかり。「筒井くんとは『あすなろ白書』以来。彼とのシーンで本当に心を許している表情の自分を見て、私が一番びっくりしました」

2026.08.16

第18回 石田ひかり【vol.03】

美しい人、石田ひかり。「筒井くんとは『あすなろ白書』以来。彼とのシーンで本当に心を許している表情の自分を見て、私が一番びっくりしました」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは石田ひかりさんです。NHK連続テレビ小説「ひらり」やドラマ「あすなろ白書」などの清楚で闊達なイメージを、50代の今も持ち続ける石田さんに、本連載では艶やかな大人の女性の美しさを演じていただきました。その第3回です。

CREDIT :

写真/浅井佳代子 スタイリスト/坂本久仁子 ヘアメイク/横山雷志郎 文/渡辺朋子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデューサー/Kaori Oguri

石田ひかり 美しい人 さとこはいつも LEON 浅井佳代子 小栗香織

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。


今回ご登場いただいたのは俳優の石田ひかりさんです。NHK連続テレビ小説「ひらり」やドラマ「あすなろ白書」などの清楚で闊達なイメージを、50代の今も持ち続けたまま数多くのドラマや映画に出演する石田さん。主演映画『さとこはいつも』の公開(9月18日)を控えるなか、本連載では和建築の古いお屋敷を舞台に艶やかな大人の女性の美しさを演じていただきました。その第3回です(第1回第2回)。

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【Interview03】

私も人生を折り返しましたから、「もう私、自分のために生きる!」と家族に宣言しました

── 石田さんは、9月18日公開の映画『さとこはいつも』で子育てが一段落した主婦・飯島里子を演じていますが、共感する部分などはありましたか?


石田ひかりさん(以下、石田) お弁当、ですかね。私も16年、娘たちにお弁当を作って生きてきたんですけど、うちは女の子が2人で女がどうしても強いので、映画みたいに20年以上お弁当を作ってきたことを“忘れられる”ことはないんですよね。

※石田さんが演じる里子は毎朝3人の息子のお弁当作りに精を出し、あっという間に20年。三男の最後のお弁当の日を迎えますが、家族は誰もそのことに気が付かないという切ない状況。

私に失礼があると100倍返しに遭いますから(笑)。あと、私もちょっと押しつけがましいところがあるので、最後のお弁当の日に「ママのお弁当を食べてくれてありがとう」と、ちょっとした手紙を娘たちのお弁当に入れてアピールしたという(笑)。でも、頑張ってきた自分にご褒美を買いに行く里子はすごく可愛いらしいなと思って、ちょっと胸がキュンとしました。

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── 胸がキュンとするといえば、夫役が筒井道隆さんだったことも『あすなろ白書』を見ていた世代としてはテンションが上がる部分でしたが。


石田 しかも私と筒井くんは(役のうえで)学生結婚なんですよね(笑)。でも私、筒井くんとのシーンで本当に心を許している表情をしていませんでしたか? スクリーンや作品の中であんな顔をした自分を見たことなかったので私が一番びっくりしましたし、筒井くんの存在ってやっぱり私にとって本当に大きいんだなと確信しました!


── 筒井さんとは『あすなろ白書』以来、33年ぶりの共演だったそうですね。


石田 私たち、“あすなろ会”というのがあって、筒井くんがLINEをやっていないのでLINEグループはないんですけど、誰かと誰かは繋がっているんです。それでたま〜に会ったりするんですけど、頻繁に連絡を取り合うような5人じゃないので、より感慨があったのかもしれないですね。


最初、夫役が筒井くんだと聞いた時は本当にびっくりしたんですけど、もう筒井くん以外になかったなと思います。沖田(修一)監督にも「芝居している時より二人で雑談している時のほうがずっといいから、ちょっと話しててもらえますか?」と言われたんですけど、そこは結局、使われなかった気がする(笑)。

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── 石田さんは沖田監督のファンだったそうですね。


石田 沖田監督の、優しくてほのぼのとした世界観が大好きなので、お話をいただいた時はうれしかったです。しかも今回は15歳、35歳、55歳と、それぞれの3人のさとこに物語がありますので、1粒で3度おいしい感じですよね。私も見ていて本当に人生っていいなと思ったし、若い子たちがこの映画を見て、歳をとるのもおもしろそうだなと思ってもらえたらいいなと思います。


── 映画を拝見して、黒歴史もまた人生の1ページと感じました。


石田 そうですよ! 若い時ってもう黒歴史でしかないんだけど、歳をとっていくと大事な持ちネタになっていきますから。大丈夫!(笑)


── 石田さんご自身は年齢というものをどのように捉えてますか?


石田 年齢はただの数字です。アプリとかのアンケートでも生まれ年を入れる時にずっとスクロールしながら、うわ、こんなに生きてきたんだって思いますよね(笑)。“年齢って関係あるかな、病院以外では年齢ってもう要らないんじゃないかな”と思っています。

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▲ ブラウス23万5400円、スカート49万2800円/ともに エトロ(エトロ ジャパン)、シューズ17万4900円/ジミー チュウ、ピアス117万7000円、重ねたリング(BG×Dia)56万8700円、(PG)16万6100円/レポシ(レポシ日本橋三越本店) ※(BG ブラックゴルールド、PG ピンクゴールド、Diaダイヤモンド)


── 50代という今の年代のおもしろさ、楽しさはどういうところにあると思いますか?


石田 私は娘たちにも「大人って本当に楽しいよ」と言うんですけど、もう何をしても自由じゃないですか。もちろんそこには責任も伴いますけど。歳を重ねると、あちこち痛くなったり、老眼が始まったり、言い間違いも出てくるけど、それはそれで楽しいですよね。


あと、小学生の頃から知っている娘たちのお友達が、私の舞台を見に来てくれて、差し入れを置いていってくれたりするんですよ。バイト代で買ってくれたのかなぁと思うと本当にうれしいですね。近い将来、彼らと社会人同士として仕事場で会うこともあるかもしれないし、仕事の話ができるようになるのも楽しみですね。


── 子育てが一段落されて、プライベートの時間の使い方も変わってきましたか?


石田 もう時間をまるまる私に返してちょうだいね! ということで、「もう私、自分のために生きる!」と家族に宣言しましたから(笑)。皆さん、全員大人ですから自分のことは自分でやってくださいねって。今までもそうしてきましたけど、より厳しく、責任を持ってコップひとつ、スプーンひとつ残さず、最後まで自分で片づけてくださいということにしました。だって私も人生を折り返しましたからね。もう自分のために時間を使いたいです(笑)。人生イコール時間、ですからね!

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── ご主人も家のことには協力的なんですか?


石田 それこそコロナ禍で変わりましたね。夫はドラマを作っているのですが、ずっと忙しくて家にほとんど居ませんでしたから、ケンカもしたことがなかったんです。それがコロナ禍ずっと家に居るようになって、彼にはゴミ捨てをしてもらいました。“ゴミ捨てはお父さんね”というのがお陰様で定着しまして、ちょっと文句は言ってますけども(笑)。


── 趣味や自分の好きなことに費やす時間も増えましたか?


石田 私は子供の頃は水泳ばかりやっていて、仕事も割と早くに始めて忙しくなってしまったので、本当に恥ずかしいぐらい「作品」と言われるものに触れていないんですよ。だから今、本を読んだり、映画や舞台を見に行ったり、必死で取り返している感じで、芸術に触れている時が一番楽しくて充実した、豊かな時間だなと思います。


やっぱり自分の中にどんどん種を蒔いていきたいですし、私は教養とユーモアが人生においてとっても大事だと思っているので、それを持っている人に強烈な憧れがあるんですね。例えば、みうらじゅんさん、山田五郎さん、糸井重里さん、リリー・フランキーさん……。サブカルへの憧れがすごく強くて。憧れの方々にお会いした時に、ほんの少しでも話についていきたいという思いがあるんです。

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── 他に挑戦したいことはありますか?


石田 あとは語学ですね。中国語ももう一度しゃべれるようになりたいし、やっぱり英語をしゃべれるようになってから死にたい(笑)。今は海外との合作も増えました。日本語でも大変なのに、英語や中国語でセリフを言える日が私に来るのかと気が遠くなりますが、せめて片言でもコミュニケーションを取れるよう、努力を続けていきたいと思っています。


── 石田さんは小学生の頃に3年間、台湾で過ごされていますもんね。


石田 やっぱり台湾には愛着もありますし、当時通っていたスイミングの仲間とかお友達にももう一度会ってみたいなと思います。やっぱり語学はいろんなところに広がっていく可能性があるし、脳トレにもなるのでやっていきたいですね(笑)。

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● 石田ひかり(いしだ・ひかり)

東京都出身。1991年大林宣彦監督作品『ふたり』で映画デビュー。NHK連続テレビ小説「ひらり」、「あすなろ白書」などで主演を務める。近年では映画『九十歳。何がめでたい』、『ブルーピリオド』、2025年『ルノワール』では第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。舞台『青空は後悔の証し』、『ピエタ』、ドラマでは「きょうの猫村さん」、「続・続・最後から二番目の恋」、主演「鬼女の棲む家」など人気ドラマに多数出演。9月18日公開の映画『さとこはいつも』などが控えている。

さとこはいつも 石田ひかり

『さとこはいつも』

長編映画デビュー20周年となる沖田修一監督の完全オリジナル作。同級生に人生初の恋をして、妄想が暴走していく鼻炎持ちの中学3年生、15歳の中井聡子(姫野花春)。映画配給会社でバリバリ働きながらも空回り。6年目となる不倫も倦怠期を迎え、仕事もプライベートも迷走中の35歳、西田沙都子(有村架純)。子育てが一段落し、ようやくできた自分の時間で忘れかけていた夢に目覚める55歳、飯島里子(石田ひかり)。三者三様の人生を歩む“さとこ”たちは、それぞれの身に起きた出来事や経験を物語として書き始め、他人だった3人の人生が少しずつ交差していく。9月18日公開。

HP/映画『さとこはいつも』公式サイト

■ お問い合わせ

エトロ ジャパン 03-3406-2655

ジミー チュウ 0120-013-700

レポシ日本橋三越本店 03-6262-6677


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