2026.08.12
◾️ Special Interview with “BIG BANG”Junto Nakatani 【vol.02】
中谷潤人選手「リングに上がると“愛の拳士”どころか悪魔だって言われます(笑)」
ボクシング史上に名を残す激闘から約3か月。スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチの勝利を逃すも、ますます評価を上げている中谷潤人選手を直撃取材。先日、結婚を発表し、公私ともに充実する中谷選手がファッショナブルな装いに身を包み、登場します。今回は、ビッグマッチ後の変化や新しい練習環境などについてうかがいました!
- CREDIT :
出演/中谷潤人(世界3階級制覇王者) 写真/HIRO KIMURA(W) スタイリング/久保コウヘイ ヘアメイク/yoboon 文/安岡将文 撮影協力/BIG BANG GYM 編集/石井 洋、吉田奈緒子(ともにWeb LEON)
パウンド・フォー・パウンド1位というブレない最終目標を掲げて、再始動!

去る5月2日に開催された、ボクシング・スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ。歴史的な名勝負と評される激闘を経て、さらに評価を上げている“BIG BANG”こと中谷潤人選手にクローズアップする本企画。初回は、その結果に対する想いを存分に語っていただきましたが、第2回では、同タイトルマッチを経て自身にどのような変化があったのか、そして新たに始動したことなどを教えてもらいます。
「プライベートジムの建設は、さらに強く成長するために必要でした」
── 昨年春のインタビューでは、井上選手との対戦はあくまで通過点だとおっしゃっていました。現在もそのようにお考えですか?
中谷潤人選手(以下、中谷) やはり、最終目標はあくまでもパウンド・フォー・パウンド1位(※)です。その達成のために、井上選手との対戦は大きな意味があり、また成果もありました。
── 世紀のビッグマッチを経て、トレーニング方法などに変化はあったのでしょうか?
※全階級における最優秀選手。通算成績・勝利試合のクオリティなどが採点基準となる。

中谷 怪我を負ったことで、痛みへの対処方法などを理解しました。極端に変わるというよりも、色々と工夫を加えていかなければとは思っています。
── 今回の撮影は、完成して間もない中谷選手専用ジムで行わせていただきました。なぜこのジムを建てたのでしょうか?
中谷 たくさんの人たちとともに練習することで得られるものも確かにあるのですが、自分自身と純粋に向き合える空間が欲しかったんです。これからもっと成長するためには、それこそが一番必要だと考えています。自分のタイミングですぐに練習できますし、移動時間がない分、とても効率的です。ボクシングに没頭できる時間が格段に増えました。
── サンドバックがいくつも吊るされていますが、200kgの超重量級には目を奪われました。

▲ シャツ16万600円、パンツ22万円(参考価格)、ネックレス11万円、ブルゾン、ベルトは参考商品/すべてボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
中谷 あれも、ひとりで練習するために入れました。重たいので人に支えてもらわなくても、ひとりで打てますから。
── 周辺は静かで、自然も多い場所ですね。
中谷 まぁ、コンビニに行くのにもクルマが必要な環境です(笑)。生まれ育った三重県の地元も、ここと似たような感じなんです。山に囲まれていると、落ち着くんですよね。アップダウンがあるから、走り込むうえでも理想的です。
── 現在(7月頭)、練習は再開されていますか?
中谷 まだですね(※)。眼底骨折はもう大丈夫なのですが、結膜炎になってしまって目が赤いんですよ(笑)。とはいえ、体調は十分に回復しています。そろそろ練習を再開させようかなと思っています。カラダを本当に動かしていないので、もう気持ち悪くて(笑)。
※ 8月初旬から本格的に練習を再開し、筋力や心肺機能など基礎体力向上を主眼に置いたメニュー中心にこなしている。
── 井上選手とは、対戦後に何かやり取りをされましたか?

▲ 靴は参考商品/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
リングに上がる中谷選手が羽織った白いオーバーシャツ。まるで布帛のように軽やかにはためくも、実はラムスキン。「すごく軽いですね。レザーとは思えません。いつもカラダにストレスのない服を着ていますが、こんなレザーシャツならいいですね」(中谷選手)。そんなオーバーシャツと、レザーブーツを白でシンクロさせて、リラックスしたなかにクリーンな空気感を漂わせています。普段から白い服を好んできているという中谷選手。軽やかに、しなやかに、正々堂々と。そんなファイトスタイルには、白がよく似合います。
中谷 連絡は全然取っていないです。
── そうなんですね。早くも再戦を望む声も多いですが、その辺りも影響が?
中谷 タイミングが合えばですが、やはり今の自分がいる階級のトップは井上選手ですから、再び挑むべき相手であることは間違いないです。また、その先の目標であるパウンド・フォー・パウンド1位を達成という点においても、避けられないことだと現時点では思っています。
── 中谷選手のファンも激増したでしょうから、再戦となるとまた大きな話題になりそうですね。
中谷 確かに、あの試合を通じて僕を知ったという方も多かったですからね。うれしいことです。

▲ ブレスレット26万9500円(参考価格)、リング22万9900円/ともにボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
── “愛の拳士”という呼び名もあり、中谷選手は謙虚な人という印象を持っているファンが多いみたいですが、実際は少し違う気がします(笑)。
中谷 そうですね(笑)。いつもおとなしくして一歩下がっているというわけでは決してないです。スイッチがどこで入るかは僕自身もよくわかっていないのですが、でも周囲からはいざリングに上がると愛の拳士どころか悪魔だって言われます(笑)。
── 先日の試合に関するインタビューなどでも、相手に対してリスペクトは表明しつつもへり下るつもりはないって感じがしました。
中谷 目的はあくまでも勝利ですから。自分のことを信じていれば、相手に向かっていけます。今まで積み重ねてきた経験を信じれば、あからさまに自分の強さを誇示する必要はありません。
※ Special Interview 【vol.03】に続きます

Profile
● 中谷潤人(なかたに・じゅんと)
1998年1月2日、三重県生まれ。小学生の時にボクシングと出会い、中学2年・3年でU-15大会を連覇。中学卒業後は単身アメリカへ渡り武者修行に。2015年にデビュー戦となるミニマム級4回戦で勝利。翌年、全日本新人王を獲得。2017年には初代日本フライ級ユース王者、2018年に日本フライ級日本王座に。2020年にはWBO世界フライ級王座決定戦で勝利。2度の防衛を経てスーパーフライ級に転向し、2023年にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得。世界2階級制覇を果たす。2023年にはバンタム級に転向。2025年、WBC世界バンタム級を制し、世界3階級制覇を達成。6月には、IBF世界バンタム級王座の獲得にも成功した。三度の防衛を経て、スーパーバンタム級に転向。同年12月にサウジアラビアで行われたセバスチャン・エルナンデス選手との同級初戦に勝利し、今年5月には東京ドームで井上尚弥選手と対戦。辛くも判定負けを喫し、キャリア初の黒星となる。先日、プロゴルファー田村亜矢選手との結婚を発表した。
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協力
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン︎ 0120-60-1966
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