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2026.06.21

第16回 沢尻エリカ×沢渡 朔 【vol.03】

美しい人、沢尻エリカ。「舞台ってどこか怖いという思いがずっとあったけれど、初舞台を乗り越えたことで、今は何が来ても大丈夫」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは沢尻エリカさんです。10代でのデビュー当時から圧倒的な演技力で世間を驚かせた沢尻さん。40代を迎え、ますます磨きのかかった美しさに巨匠・沢渡 朔さんがアプローチ! その第3回です。

CREDIT :

写真/沢渡 朔 スタイリング/亘 つぐみ ヘアメイク/冨沢ノボル 文/渡邉朋子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

沢尻エリカ 美しい人 LEON

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。


今回ご登場いただいたのは俳優の沢尻エリカさんです。第3回目のインタビューは、「演技」について。映画やドラマで10代から活躍していた沢尻さんですが、実は舞台は2024年の『欲望という名の電車』が初めてにして初主演。舞台に抱いていた恐怖心を克服して大きな成功を収めたことで、沢尻さんの心の中にどんな変化が生まれたのでしょう?

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【Interview03】

目標はミュージカル。いつか唄って踊ってお芝居してみたい

── 沢尻さんはもともとどういうきっかけで演技に興味を持たれたのですか?


沢尻エリカさん(以下、沢尻) 私は芸能界に入ったのが小学校6年生の頃で、そこからモデルなど様々なお仕事を経験させていただく中で、少しずつお芝居にも関わるようになりました。最初から役者になりたいという思いがあったわけではなく、色々なお仕事の中で自然とお芝居に触れていった感じですね。


── どのあたりからお芝居のおもしろさを感じるようになったのでしょうか?


沢尻 『パッチギ』とかそのあたりからすごくおもしろいなと感じるようになって。あの作品が自分の中で芝居に対する意識が変わるきっかけではあったと思います。

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── お芝居については最初から楽しさを感じていたのですか?


沢尻 楽しかったですよ。やりがいや手応えみたいなものも感じていました。


── それはまわりの反響などを聞いて感じる部分が大きかったのでしょうか?


沢尻 いや、それはもう自分の中で感じるものというというか。


── 役作りなどはいつもどのようにされているんですか?


沢尻 その役によって毎回ちょっとずつアプローチは違うので、一概にこういう感じというのはなかなか言えないんですけど。作品の世界観を自分の中でイメージしながら膨らませて、どうやって役に落とし込んでいくかという作業は変わらないですね。

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── 役がなかなか抜けないという方もいますが、沢尻さんはどうですか?


沢尻 いや、それはもうないですね。特に深く考えてはいないですけど、終わったら、はい、終わりって感じだと思います。その切り替えも自分の中で若い時よりはうまくできてきているように思うので、徐々にそうなってきたんじゃないですかね。


── お芝居のおもしろさというのはどういうところで感じますか?


沢尻 最近だと舞台をやるようになって、本当におもしろいなと感じます。ずっとノンストップでやるので、そこで試される部分もあってすごく奥が深いなと。実際にやっていても本当に毎回違うので、もっともっとやっていきたいと思っているんですけどね。

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── 2024年の『欲望という名の電車』が初舞台にして初主演でしたが、それまでずっとドラマや映画など映像の世界をメインに活動してきた沢尻さんとしてはどういう気持ちで舞台出演のオファーを受けられたんですか?


沢尻 舞台は昔からずっとやってみたかったのですが、どこか怖いなという思いがあって。なんだかんだで映像作品を優先していた部分があったんです。でも、お休みさせていただいた後に会社が選んでくれたのが『欲望という名の電車』という戯曲で。


自分の中では、すべてにおいて挑戦でしかなかったんですけど、そのタイミングで舞台に立てたことは、役者人生においても、今後の人生においても本当に財産になったと思います。すごくいい経験をさせていただきました。

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── いきなりすごく激しいところから演劇の世界に入っていかれましたね。


沢尻 いや本当に! やっぱりすごい役だったんですよ。普通、初舞台の人は絶対にあの役はやらないと思います(笑)。私もやるとは言ったものの、ふたを開けてみたらこんなに大変な役なのかって、まぁ会社もすごいものを持ってきたな、みたいな(笑)。


私も後には引けないからやるしかないみたいな感じで、まさに挑戦ですよね。でも本当にやってよかったです。それを乗り越えられたから、自分もすごく自信になったというか、今後、何が来ても大丈夫だと思えたし、それが初舞台でできたということも自分の中では大きかったですね。

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── 最初に舞台に対して抱いていた怖さというのは、やはり生という部分ですか?


沢尻 そう。生で失敗したらどうしようとか。


── 映像と違って撮り直しがきかないですものね。


沢尻 はい、撮り直しがないですし、やっぱり初舞台の初日はもう死ぬほど緊張して、前半は色々と失敗もあったので、“どうしよう! ミスった、ミスった!”みたいな感じで結構テンパっていたんです。でも後半の二幕になって“いっぱい間違えたし、もういいや!”と思った瞬間に、緊張がストーンと抜けて、そこからはテンポよく行けたんです。


その後も公演ごとに、どんどんいい感じに自分の殻が破られていくようで。自分でもこんなお芝居ができるんだと驚かされたり、毎回、発見があって、お芝居って本当に生ものなんだなと思いましたし、本当にいい経験ができました。

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── 舞台は一度やってハマる方と二度とやりたくないと思う方に分かれるとよく聞きますが、沢尻さんは前者のほうですね。


沢尻 もう初舞台をやってすぐに、また絶対に舞台をやりたい! と思いましたね。


── それが今年の舞台『ピグマリオン』につながったと思いますが、やはり舞台ならではの魅力というのがあるんですね。


沢尻 そうですね。やっぱりお客さんが目の前にいてリアクションをくださるし、それでまたお芝居も空気感も変わっていったりする、こんな経験ってなかなかないですし。もちろん、映像は映像ですごく楽しいので、やらせていただいています。

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── 今後挑戦したいこと、やってみたいことはありますか?


沢尻 舞台も映像も含めて、活動をしていきたいと思っています。今、自分の中で目標というか、ミュージカルを1回やってみたいなというのがあって。もちろん、技術的にたくさん勉強していかなきゃいけないところはあるので、そう簡単にはできないんですけど……ここ2年ぐらいジャズダンスも習ったりしています。歌って踊ってお芝居して、というエンタテインメント作品に挑戦できたらいいなと思っています。

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● 沢尻エリカ(さわじり・えりか)

1986年4⽉8⽇⽣まれ。東京都出⾝。05年、ドラマ「1リットルの涙」で主演を務め、同年公開の映画『パッチギ!』で、第29回⽇本アカデミー賞新⼈俳優賞を受賞。映画『へルタースケルター』(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、ドラマ「タイヨウのうた」(06年)「ファースト・クラス」(14年)など話題作に数多く出演。2024年に上演されたテネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』では初舞台で主人公のブランチを演じ、『マイ・フェア・レディ』の原作にもなった戯曲『ピグマリオン-PYGMALION-』では下町の花売りから洗練されたレディへと変貌する娘・イライザを演じた。

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沢尻エリカ写真集『DAY OFF』

「30代最後に私の“今”そして“素”を刻んだ一冊。これまで支えてくれた皆様に、心からの感謝を込めて」と沢尻エリカ本人が語るように、完全セルフプロデュースで制作された、約20年ぶりとなる写真集。撮影場所は自らセレクトし、衣装もすべて本人の私物、メイクも自身で行い、時にはすっぴんも披露している。サーフィンを楽しむ姿やスキンダイビングで人魚のようにしなやかに泳ぐ姿など、雄大な自然に溶け込む自然体の彼女を収めたカット数はなんと1万超。その中から厳選された150点以上を収めた本作は、彼女の無邪気で美しい意志を感じさせる珠玉の一冊。

幻冬舎刊。定価3960円(税込)

HP/沢尻エリカ写真集『DAY OFF』


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