2026.09.12
【第15回】
清楚系美女の思わぬ結婚生活「元夫は百人以上もの女性と浮気していました」
生き方や恋愛の価値観が変わりつつある現在、大人の女性たちはどんな恋愛をしているのか、大人の女性たちは何を求めているのかを、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」のマスターにして作家の林 伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術で深掘りします。
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取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTI CO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)
生き方や恋愛の価値観が変わりつつある現在、恋愛も結婚もしなくたっていいこの時代に、大人の女性たちはどんな恋愛をしているのか。大人の女性たちは何を求めているのか。
本連載「林 伸次のLove la Bossa」では、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」のマスターにして作家の林 伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術で大人の女性の本音を深掘りします。第15回のゲストは、遙さん(30歳)です。

男性はみんな“そういう感じ”になってしまうので、男友達ができません
── ようこそいらっしゃいました。林です。今日はよろしくお願いします。
「どうぞよろしくお願いします」
── まずはここでのニックネームをつけたいんですが、誰か似ている芸能人はいないかな。えっとそうだな、福原 遥さんに似てると言われたことはありませんか。
「初めて言われましたけど、うれしいです」
── では今日は、遙さんと呼ばせていただきますね。遙さんはいつごろ自分が美人だって知りましたか。
「美人と知って!? いやいや、それはないけど、こういう話の流れでいくとしたら、私、高校生の時にクラスの男の子全員から告白されました(笑)。こういう話をした方がいいんですよね」
── まさに、そういうを聞きたいんです!
「そういうわけで、選びたい放題みたいになっていました。でも、キラキラした可愛い子はいっぱいいたので、なんで私だったのかはよくわからないです。話しやすかったのかな」
── 今日は僕が分析してみます。ちなみにモテてきた人の中には、同姓の友達がいなくなって困ったという人もいるんですね。その辺はどうでしたか。
「私は逆に男友達がいなくなっちゃって困りました。みんなそういう感じになっちゃうから。今もそうです」
── ああ、そうか。男はみんな狙ってくるから友達ではなくなってしまうんですね。周囲の女性からの嫉妬はないですか。
「嫉妬されたことはないと思います。私の友達はみんなすごく出来た子ばっかりなんで、くだらない嫉妬心とかをぶつけてくるような人はいないです。そしてみんな自分で狩りに出ているし(笑)」
── さっぱりした人たちばかりなんですね。ではモテる理由が何か、見当つきます?
「愛想よく上品に、下品なことは言わない(笑)」
── そういうことは幼い頃から学んでいたんですか?
「そうですね。とくに父親の躾が厳しめの家で育ったので、家庭の方針かも」
── やっぱりこのお嬢さん感がモテる秘訣だろうなぁ。
「でも喋ったらそうでもないから、『あれ?』って思うみたいですけど」
── それが話しやすさにつながる、絶妙な立ち位置なんでしょうね。本格的に男子と付き合ったのはいつ頃ですか。
「高校生の時に友達の紹介でお付き合いした人がいました。運動部で日焼けしていて単細胞っぽいのに、哲学書とかを読んでる人で、そのギャップが良かったのかな。すごく好きで、プリクラの中でチューしたりしてました(笑)」
── 彼は関係をもっと進展させようとはしなかった?
初体験は教育実習の先生でした

「させようとして来たんですけど、場所もないですからね。実は私、初体験は教育実習の先生です」
── ええええ〜〜〜っ!! その人悪いなぁ!
「今考えると本当に悪いですよね。まぁ年頃で、少し年上の方は格好良く見えるので、教育実習の先生は基本モテるんですよ。私も例に漏れずキャアキャアしていたんですが、卒業するタイミングで連絡先を交換して、話の流れで先生の引っ越しを手伝うことになって」
── ひとりで行っちゃったんですか?
「そう、先生が好きだったから。もう卒業するしいいか、みたいな感じ」
── ということは、そうなることはなんとなく予想はできているんですか?
「それはできています。それまでも、興味はあっても場所がなかっただけなんだと思います」
── その初めての時ってどうでした?
「私にはすごく幸せな時間でした。大人になってから振り返ると、なんて悪い人なんだろうって思うんですけど、でもその時間はすごくいい時間だったなと思っています。でも先生も引越し、私も大学に進学して忙しくなったので、それきりでしたが」
── なるほど。ちょっとした記念的なものだったんですね。大学ではどうでしたか?
「あまり男性とコミュニケーションを取るのがうまくなかったのですが、同級生よりも先輩たちがチヤホヤしてくれました」
私、めちゃくちゃ尽くすタイプです

── 遥さんとこうしてお話ししていて、なんとなくその雰囲気は伝わります。彼氏はすぐにできたんですか。
「1歳上の、サークルの先輩と、すぐにお付き合いました。犬のように無邪気で明るい方だったのですが、どんどん束縛がひどくなって、勝手に携帯を見るし、私のお財布に入った飲食店のレシートを見ては『男と行ったんだろう!』と怒鳴られたり」
── なんでそんなことになってしまったんでしょう。
「心配させちゃう要素が私にあるのかな。ただ、思い当たることがあるとすれば、私、めちゃくちゃ尽くすタイプなんです。四六時中一緒にいるのも好きだし、楽しく仲良くしていたんですが、束縛が始まったのは、同世代のメンバーで和気あいあいと働く居酒屋さんでのアルバイトを始めてからなんですよね。外の世界に行く私を、ちょっと許せなかったのかもしれない」
── その男性が弱かったんですね。ふたりの世界に閉じ込めたかったんだ。
「弱めですよね。私は普通に楽しくアルバイトしたかっただけなので」
── その後も毎回男性がそうなっていくわけじゃないですよね?
「それは大丈夫! 私、基本的にあげまんなんで(笑)」
元夫に浮気相手が百人以上もいました

── それならよかった(笑)。では社会人になってからの恋愛についても教えてください。
「大学を卒業してIT系の会社に就職したのですが、友人と行った音楽イベントでナンパしてきた人と付き合うことになりました」
── どんな人でしたか?
「マメで優しい人でした。その人と結婚したんですが、そのマメさが裏目に出て、めちゃくちゃ浮気されてました(笑)」
── あららら、そうだったんですか。
「はい。発覚した時、女性が何十人、なんなら百人以上いまして(笑)。あまり詳しいことはお話しできませんが、とんでもない人数でびっくりしました。彼が仕事柄海外出張が多く、はじめは疑いもしなかったんです。お仕事大変なのね、頑張ってみたいな感じで」
── ええっ、そんなに!? そんなケースは初めて聞きました。逆に、その性癖でよく結婚したなと思いますが、遙さんのことがとても好きだったのかな。
「なんだったんでしょうね、タイガー・ウッズみたいですよね(苦笑)。そもそも彼は遊び人だったのかな。私と出会ってからは『年貢の納め時』と思ってやめていたみたい。だからこそ私は気付きもしなかったんですが。
そこから離婚まで揉めに揉めました。とにかく証拠を集めないと不利になってしまうかもしれないと思って、色々と調べ、元夫が一番通っていた女性のマンションをつきとめ、乗り込んだこともあります」
── えっ、ご自身で!?
「はい、お金がなかったんです。だから自分で。そこからどんどん関係が悪化していって、結局、裁判までしてやっと離婚が成立したんですよね」
── それは本当に大変でしたね。でも離婚できて良かった。まだ前半戦ですが、話題が盛りだくさんでしたね。その後の恋愛のことは後編で聞かせてください。
後編に続く。

■ bar bossa(バール ボッサ)
ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185
● 林 伸次(はやし・しんじ)
1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CDライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセイ「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』(幻冬舎)、『恋愛は時代遅れだというけれど、それでも今日も悩みはつきない』(Pヴァイン)、最新刊は『30歳になってもお互い独身だったら結婚しようか』(三笠書房)。













