【おさらい】失敗しないスエードブルゾンの着こなし方

昨今はコットンやナイロン、それにウールなど多種多様なブルゾンがリリースされています。しかし、大人の存在感と同時に、得も言われぬリッチな洒落感を漂わせる一着と言えば、裏革のスエード製が断トツの存在。革ならではの重みに加え、滑らかな微起毛によるしっとり感が、大人の余裕を感じさせてくれるのです。

そんなスエードブルゾンを軸として着こなすなら、今季は上掲スナップ写真のようなコーディネイトがおすすめ。タイドアップスタイルのスラックススタイルにスエードブルゾンを羽織った装い(写真左)は、カジュアルさとドレッシーな要素がバランス良く整ったルックスです。軸となるブルゾンとバッグやシューズもカラーを揃えており、まとまり感を演出しているところも秀逸。

また、右の男性のように、気負いなくインナーにはタートルセーターを着るだけで、シンプルにスエードブルゾンと合わせたコーディネート。この方もパンツをジーンズやコッパンではなく、ウールのクリース入りを選択し、かつ本格革靴を合わせていることで、スエードブルゾンが垢抜けて見えるのです。

滑らかな高級ゴートスキンを使用したスイングトップ型の一着。カットソー生地を裏側にボンディングしつつ、手間をかけたシーリングで仕上げた完全一枚仕立て。ゆえに軽快かつサラリと着こなせるところがポイントです。シルエットも非常に若々しい細身スタイル。素材自体が薄手を極めているので、真冬はコートのインナーとして、春、秋は一枚で主役となる一着です。

精悍で男らしい雰囲気が楽しめるブラックスエードによるイタリアメイドのシングルライダーズ型。ラテンの職人技を生かした新作は、シンプルにして構築的なカッティングとハンド縫製を要所に加えた渾身の一着です。

ビロードのような豊かな起毛仕上げのカーフスエードを使用しており、ワイルドでありつつしっとりと大人の色気を感じさせるところが魅力的。

知る人ぞ知る銀座の老舗メンズショップであるカルタゴ。その名店とイタリアのレザーファクトリー、H.C.Rがタッグを組んで生みだした一着がこの高機能スエードブルゾンです。

スマートなジップブルゾン風にして、内側にはたっぷりのダウンを仕込んでいるのが特徴的。羽毛アウター特有のモコモコな外観ではないので、無理せず春先の防寒スタイルが構築できます。味わい深いカーボンカラーにも要注目。