2017.08.14

これは美味しそう！インスタ界を席巻する「#フォトジェ肉」の撮り方とは？

文／渡邉朋子

今やブームというより常識となりつつあるインスタグラム。日常のさまざまな感動を写真に撮って発表するステージは、とりわけ“食“のテーマで大盛況。美味しそうな料理を見つけたら、思わず写真を撮りたくなるのも、その感動を多くの人とシェアしたいからこそですよね。

なかでも今、女子が熱い眼差しを送るのが肉料理。美味しそうなビジュアルの肉写真は「フォトジェ肉」（by フォーリンデブはっしーさん）と呼ばれ多くの女子たちの注目を集めています。

そこで、五感をくすぐる肉写真に定評のある、ふたりの人気インスタグラマーに“いいね！”確実の「フォトジェ肉」の撮り方”をうかがいました。

肉を最高の状態で仕留め、世界中のフォロワーを虜に

◆ nikuterroristさん

最初にご紹介するのは、週5日、年間約250食も肉料理を食すというnikuterroristさん。「肉写真には“ヨダレ”を誘引する魅力がある」という思想のもと、インスタグラムには「肉テロ」の名に違わぬこだわりの肉コレクションが並べられており、その抜群のクオリティは大きな話題に。

では早速、nikuterroristさん珠玉の3作からご紹介しましょう。

どうです、この芸術的とも言える美しい肉写真！使用しているカメラはLeica D-LUX Type109。このカメラを使用するようになってからフォロワーが増えたそうです。

nikuterroristさんが大切にしているのは以下の3ポイント。

1. 肉の“シズル感”を撮る。
2. 全体の構図の中で“余白の美”を意識する。
3. 被写体の肉だけでなく、職人さんや包丁などを含めた構図を撮る。

“美味しそう”を具体的に表現するための心構えとも言える、これらの工夫は、肉に限らずどんな料理写真にも応用可能かと思われます。

それに加え、「肉マニアにしかわからない、絶妙な肉の質感や筋感が見える角度から撮る」というこだわりも。これ、肉料理の場合、いかに“そそる断面“が撮れるか、なのだとか。

その結果、これまでサンドイッチの独占状態だった「#萌え断」という人気のハッシュタグでnikuterroristさんの写真が人気投稿欄をジャックしていることもあるそうです。

さらに
「お店の方に申し訳ないので、瞬時に撮っては、3秒以内に箸に持ち換えます」
という鮮やかな仕事ぶり。一緒に食事をする人も、料理を振る舞う職人さんも不快にさせないスマートさも大切です。

「生肉が好きなので、生肉の写真や臨場感のある動画を今後も撮っていきたいです」
というnikuterroristさん。立ち上る湯気や肉を焼く炎など、動画で見たいものはきっちり動画で押さえているのも、気が利いててニクいところ。

そんなnikuterroristさんのインスタはこちら。
https://www.instagram.com/nikuterrorist/

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結果にコミットさせない!? 魅惑の高カロリー投稿

◆ ほねつきかるべさん

もうおひとりは、フォロワー数2万超の人気デリスタグラマー、ほねつきかるべさん。肉とスイーツを中心とした高カロリー投稿で多くのファンを身悶えさせています。

ダイエット中など、結果にコミットしたい人には苦行のような写真が並んでいますが、フォロワーの8割近くは意外にも女性とのこと。食のトレンドに敏感な女性から密かに注目されている魅惑のインスタアカウントです。

ほねつきかるべさん最大のこだわりは、何と言っても「“カロリー高め”で撮る」こと。「おいしそうと感じたポイントを中心に、一枚の写真に収まるカロリーを高めにしています。

また、お肉の“赤”とねぎやわさびなどの“緑”の組み合わせは相性がいいので、意識して入れるようにしています」。そんなこだわりが詰まった一枚がこちら。

ハンバーガーを持ち上げることでフレーム内にカロリーを見事に収納しつつ、彩りの美しさも実現させています。ほかにも、お肉の断面など、美味しそうなポイントを上手に見せながら、隙間をなくすことでさらなるハイカロリーを狙う写真の数々。

「食べたい…」という願望と、「食べたらヤバい…」という罪悪感を併せもつ「フォトジェ肉」は、フォロワーのニーズをうまくくすぐっていて、このあたりも“いいね！”を多く獲得できるモテインスタの極意と言えましょう。