2026.08.30
夏野菜をモリモリ食べれる「ラタトゥイユ」完全版レシピ
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 今回は、夏の常備菜の定番「ラタトゥイユ」を教えていただきます。トマト、ズッキーニ、ナス、玉ねぎあたりをスタメンとして、お好みと冷蔵庫事情で野菜をどんどん加え、自分なりにアレンジするのも楽しそうです。
- CREDIT :
レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太 編集/秋山 都(Web LEON)
「ラタトゥイユ」が冷蔵庫につくり置いてある男はちょっとモテそう(笑)

▲ 夏野菜が1年でもっとも輝く今こそ覚えておきたい「ラタトゥイユ」。
夏は野菜がおいしい季節。真っ赤に熟したトマトに、つやつやのナス、ズッキーニ、パプリカ……。太陽をたっぷり浴びた色鮮やかな夏野菜を前にすると、なんだかこちらまで元気になってくるよう。そんな旬の恵みを一度にたっぷり味わえるお料理……なにかないですか?
「それなら『ラタトゥイユ』かな。南フランス、プロヴァンス地方の郷土料理ですが、ナスやズッキーニ、トマト、パプリカなどの夏野菜をオリーブオイルで炒め、じっくり煮込んだシンプルな料理。簡単につくれておいしいですよ」と野本やすゆきさん。
アレ? でもそれって「カポナータ」とも言うんじゃないですか?
「見た目はよく似ていますが、『ラタトゥイユ』がフランス料理なのに対して、『カポナータ』はイタリア・シチリア生まれ。『カポナータ』はナスを主役に、酢や砂糖などで甘酸っぱく仕上げるのが特徴です。似ているようで生まれも味わいもけっこう違うんですよね。そして『ラタトゥイユ』のいいところは、作りたてよりも少し時間をおいてからがさらにおいしいこと。半日ほどおくと、それぞれの野菜の味がしっとりと馴染み、ぐっと一体感が増してきます。冷たいまま前菜にしてもいいし、温めて肉や魚の付け合わせにも。さらにパスタソースにしたり、チーズをのせて焼き、グラタンにしたりと、作り置いておけば便利なお惣菜ですよ」
ふ~む。となれば、これは多めに作っておくのが正解でしょう。「ラタトゥイユ」が冷蔵庫に作り置いてある男って……なんかちょっとモテそうですよね(笑)。
「ラタトゥイユ」をつくってみよう!

材料(2人分)
なす 2本
ズッキーニ 1本
玉ねぎ 1個
パプリカ 1個
トマト 1個
ニンニク 3かけ
トマトジュース(無塩) 100ml
オリーブオイル 大さじ3・大さじ1
ローリエ 2枚
タイム 2本
塩・胡椒 適量
01.夏野菜を切ろう!
▲ なすは乱切りに。まず斜めに包丁を入れ、なす本体を少し回転させて、また斜めに包丁を入れる……繰り返すと乱切りになります。
▲ ズッキーニもなすと同じ要領で乱切りに。
▲ 玉ねぎもだいたいなすやズッキーニと同じくらいのサイズで切ります。
▲ パプリカといえば赤や黄色、オレンジ色などのバリエーションがありますが、なかでも赤が甘みが強く、栄養価が高いんだそう。
▲ トマトも玉ねぎと同じように8等分のくし切りに。

▲ なすは乱切りに。まず斜めに包丁を入れ、なす本体を少し回転させて、また斜めに包丁を入れる……繰り返すと乱切りになります。

▲ ズッキーニもなすと同じ要領で乱切りに。

▲ 玉ねぎもだいたいなすやズッキーニと同じくらいのサイズで切ります。

▲ パプリカといえば赤や黄色、オレンジ色などのバリエーションがありますが、なかでも赤が甘みが強く、栄養価が高いんだそう。

▲ トマトも玉ねぎと同じように8等分のくし切りに。
まず最初に野菜をすべて切りましょう。なす、ズッキーニは乱切りに。玉ねぎは8等分のくし切りにしてから、さらに半分に切ります。パプリカは種と白い部分を取り、縦に2cm幅に切り、斜め半切りに。トマトは8等分のくし切りにして半分に……というとなんだか難しそうなんですが、要はすべてが同じくらいのサイズであればOK。斜めに包丁を入れることを乱切りと言いますが、断面が大きくなることで火が通りやすく、味がしみやすい効果があるのだそうです。

次に、にんにくも包丁の腹を使ってぐっと体重をかけ、つぶしておきましょう。
02.まずはなすだけ炒めよう!
野菜がすべて切り終わったら、いよいよ炒めていくわけですが、ここでひとつ本日最大のコツがあります。それはまず「なすから炒める」ということ。鍋にオリーブオイル大さじ3を熱し、なすを炒めます。全体に油が回ったら、いったん取り出します。
料理の基本としては、火が通りにくいものから入れるのが鉄則だと思っていましたが、野本さんいわく「なすにしっかり油をまわしてとろりとした食感にしておくのが大切」だそう。これ、あとで地味に効いてくるので、ぜひやってみてください。
03.残りの野菜を炒めよう!
▲ にんにくは包丁の腹でつぶすことで、香りが出やすくなります。
▲ にんにくの香りが出たオリーブオイルで玉ねぎから炒めます。
▲ 次にズッキーニ。
▲ 次いでパプリカ。
▲ 野菜に火が通ったら、トマトとトマトジュース、ローリエ、タイムを加えて煮込みます。
▲ ここからフタをして中火で10分。この時点でまだなすは加えていません。

▲ にんにくは包丁の腹でつぶすことで、香りが出やすくなります。

▲ にんにくの香りが出たオリーブオイルで玉ねぎから炒めます。

▲ 次にズッキーニ。

▲ 次いでパプリカ。

▲ 野菜に火が通ったら、トマトとトマトジュース、ローリエ、タイムを加えて煮込みます。

▲ ここからフタをして中火で10分。この時点でまだなすは加えていません。
なすを炒め、いったん取り出したら、鍋に改めてオリーブオイル大さじ1を加え、ニンニクを弱火で炒めます。ニンニクから香りが出たら、中火にして玉ねぎを2〜3分炒めます。続いてズッキーニ。パプリカを加えて、さらに1〜2分炒めます。つまり、火の通りにくい順に時間差で加えていくイメージ。

すべての野菜を炒め終わったら、トマト、トマトジュース、ローリエ、タイムを加えて蓋をして10分ほど煮ます。その後、最後にナスを加えて蓋をして3分ほどクツクツ……ここで鍋のフタをとり、水分が多いようであればさらに3〜4分加熱して煮詰め、塩胡椒で調味します。

▲ 丁寧につくることでここまで差が出るとは…・…衝撃的においしい「ラタトゥイユ」。
「ラタトゥイユ」というとなんだか難しそう、と敬遠していましたが、野菜をざくざく切って、あとはワンパンで炒めて煮るだけ、というごくシンプルな調理手順でした。でも、なすを最初にいためていったん取り出し、また残りの野菜も時間差で炒めるという丁寧なステップを踏むことで、素材それぞれの味が引き立てられ、仕上がりにぐんと差が出ます。冷やしてもおいしいので、これはぜひ夏の常備菜としておためしください。

● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。
あっつい夏にこんな涼しい料理はいかが?
































