驚愕の2004ヴィンテージが12年経った今年に発表!
いろいろなテクニック、製法があるなかでシャルドネだけしか使わない、しかもヴィンテージしか造らない、という世界観は唯一無二の存在です。
今回ようやくお目見えしたのは2004年。39番目のヴィンテージになります。その前は2002年のものを、2014年春にリリース。12年経っての登場を考えると2004年も同様、収穫から12年後のお披露目です。
酸味が穏やかになってきていて、これは同じシャンパン・サロンなのかしら、と感じてしまうほど、別物の仕上がりです。感じるシャルドネの凄味は同じですが、ヴィンテージの個性とはここまで変わってくるのかと感慨深いものがあります。
サロンには「リリースしたタイミングから飲んでもよい」という格言があります。
多くのメゾンがリリースした時が飲み頃、という情報を流すなか、サロンは「飲んでもよい」という感覚なのです。その先には5年、10年寝かせた時に変わる様を感じられるのがサロンの醍醐味という意識があります。
熟成という言葉で簡単には片づけたくないですが、でもこの熟成こそがサロンの本質なのではないでしょうか。余裕があればぜひ1ケース購入したいほど。
何を食べたらよいかは考えなくていいです。なんだって試してみたくなりますから。
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ラック・コーポレーション
☎03-3586-7501
藤崎聡子●ワインスタイリスト。
2016ワールドツアーも順調に開始。毎日シャンパンを片手にいろいろな食材を吟味している状態。特に香港の乾燥高級珍味系は戻し方次第で味の変化が大きい。シャンパンの個性も引き立つと実感。