裏本命!? ミリタリーアウターの大人なこなし方とは？

ラギッドスタイルの大人専用アウターとして、昨今注目が集まっているファー付きのミリタリーアウター。

土クサくワイルドなモッズパーカやＭ65ブルゾンに、ゴージャスなファーをアレンジしたこれらアウターは、十分に機能的でありつつロックスターのようなゴージャス感を兼備するところが最大の魅力です。

ただしこなし方を間違うと、山奥に住む狩人の如きワイルド過ぎるルックスになってしまう場合があるので要注意。ミリタリー出自のクセをうまく味方に付けて、その魅力を最大限に活かすことが理想です。

大切なのは、ハードさやラギッドな印象をマイルドにする抜け感を演出すること。そのためには、スポーティなエッセンスや柔らかな素材感、適度にドレッシーな要素を盛ることがポイントになります。

今回は、それらを実践したスタイルを元に、こなし方を細かくレクチャーいたします。個性的にしてスタイリッシュなウインタースタイルを、思いのままにアレンジされたし！

休日に自宅の回りを軽く散策するくらいのワンマイルなシーン。それをイメージして、シンプルなデイリーアイテムをベースに、存在感のあるミリタリーアウターをスポーティ路線にて着こなす。これは常套手段のひとつ。

インナーはボリュームを極力抑えたカットソー、ボトムスはスポーティなニットパンツなどで脱力感を意識して、脱ラギッドなスタイルを演出します。

存在感抜群のファーがもたらすゴージャスさと、肩に力の抜けた装いのミックス具合が洒脱な個性を感じさせるスタイルとなるでしょう。

ファー付きアウターは一種のアクの強さが大きなポイント。ですので、ポップなレタードアイテムやフォトプリントウエアなどを取り込み、“軽さ”や“遊び”を積極的にアピールすることが肝心です。

特にフォトプリなどを取り入れる場合は、モノクロを基本に。悪目立ちする心配を軽減できます。

デイリースタイルにおけるパンツといえばスウェット系が王道です。しかし、その合わせだと少々脱力感が強すぎる場合も。上品な素材感を持つニットパンツとのコーディネートなら、ポップでありながら十分に品格ある着こなしとなるのです。

そんな大人のニットパンツに合わせて、スニーカーも上質感のあるレザー製なら申し分ありません。

ちょっと都心までデートなど。そんなシーンにも使えるファー付きのミリタリーアウター。ただしそういったオケージョンでは、適度にクリーンかつドレッシーなアイテムを取り入れることがポイントです。

ハイゲージセーターやウールのパンツでキレイに仕上げましょう。

衿回りにファーのついたアウターは、すでに顔回りに十分な「役」が付いています。ですのでセーターも首元がすっきり収まるタートルネックがクリーンに見せるコツとなります。カラーも上品な淡色系がベターです。

ドレッシーなボトムスといえば、ウールのドレスパンツが定番です。しかしあまりにクラシック仕立てだとラギッドなアウターとチグハグに見えるもの。

スポーツテイストのあるイージーパンツタイプだと、かしこまり過ぎなくて良いのです。レザーシューズもひも付きの短靴はやや硬め。モード感のあるブーツがジャストです。

カシミアニットなどで知られるドルモアは、高級素材にこだわるイタリアンブランド。このM65型ブルゾンもドルモアらしいこだわりが詰まった渾身の新作です。

素材には洗いを掛けたコットンストレッチを使用しており、ビンテージ風の味わいと自然な動きやすさを追求。ポイントはもちろんフカフカのラビットファーにあり。内側全体に贅沢に敷き詰められており、非常にリッチな仕上りです。

リリースごとに毎回ソールドアウトを記録する定番のファー付きモッズコート。今回は表素材に起毛したモールスキンを採用しており優しいタッチを実現。

サステナブルを意識し、一度服として仕上ったアイテムから回収＆リメイクしたファーを使用しています。磨き抜かれたゴールドジッパーはダブルスライド。開け閉めによりファーの見え方も自在に調整可能です。

ワークやミリタリーといったラギッドなスタイルを、現代的な素材やアレンジで表現する注目のドメスティックブランド。新作となるＭ65タイププルゾンは、艶やかなコットンサテンの表地とボルドーカラーが相まって男クサくも色気あるルックスです。

ワイルドなフェイクファーを内側に配しており、手軽にゴージャスなスタイルが楽しめるところも魅力的。

ロックテイストを強く感じさせる大御所として名高いヒステリックグラマー。ブラックのM-65パーカは限界まで打ち込みを加えた素材使いによる、強いコシと風合いが特徴です。

フード回りのファーはネックウォーマーに、ラビットファーのライナーはコートとして、それぞれ本体から外して単体使いができるところもユニーク。3シーズン着回しの利く便利なアウターです。