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2018.05.31

コンバース・オールスターがやけにカッコイイ人にはある秘密があった!?

スニーカーの定番と聞いてまず思い浮かべる一足といえば、やっぱりコンバースのオールスターかと。ところが不思議なことに、同じオールスターを履いていても、やけに格好良く見える人っていますよね。彼らの何が違うのか? 今回はその真相を細かく、深〜く分析してみたいと思います。

CREDIT :

イラスト/Isaku Goto 文/竹内虎之介 編集/長谷川茂雄 取材協力/ベルベルジン

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オールスターは紐をギューッと絞ってこなすべし

スニーカーの選択肢が今ほど膨大でなかった1990年代前半の頃、お洒落なアニキたちはみ〜んなコンバースのオールスターを格好良く履いていました。もちろん着こなしの上手さもありますが、足元だけを見てもなんだかやけに格好良かったんですよね。で、よくよく観察してみると、そういう人はちょい大きめのサイズを選び、紐をギューッと絞って履いているのです。そこで、さっそく真似をしてみると確かに格好いい。要は、こうすると足が細長く見えてバランスがいいのですよ。

でも、なかにはさらに格好いいアニキもいる。なので、またまた観察してみると、そういう人はヴィンテージを履いているのだと気付きました。はは〜、なるほど、現行モデルを履く際にわざわざハーフサイズ上を買って紐を絞り上げるのは、元来作りの細いヴィンテージの雰囲気に近づけるためなのね、と妙に納得。以降、新品のオールスターを履く際はその流儀を貫いてまいりました。
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ハーフサイズ大きめを買って紐をギューッと絞って履くのは、足を細長く見せるため。こうすると羽根の間隔の狭いヴィンテージモデルの雰囲気が手に入るのです。
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時は流れ2010年代、往年のオールスターの魅力を十二分に備えたメイド・イン・ジャパンモデルが登場。さらにヴィンテージライクな見た目とハイテクな履き心地を融合させた「アディクト」もリリース。オールスター本来の格好よさが労なく手に入るようになりました。ただし、大人としてはこういうものにただ飛びつくだけではなく、格好良さのワケを知った上で履きたい(ですよね)。

ということで、ヴィンテージ・オールスターが格好良く見えるポイントを改めておさらいしたいと思う次第。いずれもちょっとしたディテールの差ではありますが、靴ってちょっと違うだけでも全身の印象を大きく変える。だから、お洒落は足元からというのです。

ヴィンテージは細長くてちょい厚底

ヴィンテージ・オールスターの魅力はズバリ、その細長く見えるフォルムにあります。ですが、現行モデルに比べてもけっして華奢ではありません。どういうことかというと、ラストは細く、ソール(ソールテープ)はちょい厚いのです。もう一度言いますよ。ラストは細く、ソールはちょい厚。つまりは、足長効果に加え脚長効果もあるということ。まさに理想のフォルムじゃありませんか! だからヴィンテージ・オールスターは格好良く見えるのです。

でも、足が細長く見えるのはラストのせいだけじゃありません。現行モデルと並べて見たとき、最も違いが目に付くのがトゥキャップの大きさとカタチ。現行モデルが幅広でふっくらしているのに対し、ヴィンテージのソレは面積が小さく膨らみも少ないのです。これにより足先がなんだかシュッとして見えるんですね。さらに、それに連動して外羽根の左右の間隔がヴィンテージのほうがグッと狭くなっています。だから、より足が細く見えるという次第。洒落者たちが現行モデルを履く際に紐をギューッと絞ってこなすのは、このニュアンスを手に入れるためなのです。
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ヴィンテージと現行モデルのわかりやすい違いは、トゥキャップの大きさとカタチ。この違いが、スタイル全体の印象を大きく左右するのです。
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後ろ姿の主役はヒールパッチじゃない!?

後ろ姿に目を移すと、1960年代のモデルには3つ星、1970年代のモデルには1つ星にチャック・テイラーのシグニチャーを配した黒いヒールパッチが目を引きます。

かつてはこの“Chuck Taylor”パッチやインソールに施された“COMFORT ARCH”のプリントといった一目瞭然のアイコンが、違いを見せつけるための最大の武器でした。しかし作りの面からいうと、白い“ALL STAR”パッチ&“青枠”インソールに変わってからも1980年代中盤まではチャック・テイラー時代のモデルと遜色ないように感じます。

それよりもむしろ靴全体の雰囲気に影響を与えるのはヒールパッチの上に位置するコットン製の補強テープじゃないかと思うのです。
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50〜70年代は、“COMFORT ARCH”とプリントされたインソールが採用されていました。クッション性も高く履き心地も快適でしたが、
これは履いた時の見た目には関係のないディテール…ですが、やっぱり満足感があるんですよね〜。
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これが1990年代以降のモデルではアッパーと共地ですが、それ以前のモデルはより厚みがありざっくりとした生地なのです。新品の時は両者の差をさほど感じません。が、履き込むうちに前者はテープとアッパーの質感の違いが浮き彫りになってきます。そして、まるでヴィンテージデニムのアタリのようにスニーカー全体にいい感じの味わいを与えるのです。

こういうのって本当に微差ですが、ファッションというのは微差こそ大差。「なんか格好いいな〜」という印象は、こうした微差の集積によって生まれるのです。
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1980年代までのオールスターは、ヒールパッチの上にアッパーとは異なるコットン製の補強テープが配されていました。細かなポイントですが、これが味わいとなり、より格好良く見えたのです。
さあ、いかがでしたか? 以上のような違いをわかった上でよくできた復刻モデルを眺めると、なんだかさらに欲しくなりますよね。少々高めの価格設定も、ジャストサイズで状態の良いヴィンテージを探す労力を考えれば嘘みたいに安いもの、そう思えてしまうのですよ。

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