ジョン・レノンやエリック・クラプトンも愛用した眼鏡を作ってみる？

世にはさまざまなオーダーメイドが存在しますが、メガネのフレームこそ自分のためだけに作られたデザインを求めるべきだ、と思う次第。なぜなら、顔は印象を大きく分かつポイントであると同時に体の中で随一センシティブゆえ、サイジングや着用感が最も重要なファッションアイテムといえるからです。
 
そこでオススメしたいのが、故ジョン・レノンやエリック・クラプトン、ショーン・コネリーが愛用していたことでも知られる老舗ブランド、サヴィル ロウ。ナショナルヘルスサービス（NHS）という独自の保険制度に基づき、かつてイギリスが視力の悪い国民に無料で支給していたメガネこそ、まさにここのモノだったのは知る人ぞ知る事実。そんな背景を鑑みれば、万人の満足を得るための企業努力として、サイズやディテールなどに選択肢をもたせる当サービスは至極真っ当な話といえます。
 
実際に内容をご説明するならば、サヴィル ロウでは完全な一点モノを作ることができるワケではありません。10種類の玉型、全10種類のサイズ感、3種類のセル巻きの色味に全7種類のテンプルからお好みを選び、自分の好みが反映された一本に近づける、言うなればカスタムオーダー。それも、選べないパターンもあり得るため、無限のバリエーションというワケには参りません。
 
ですが、そのパターンは2000以上というから、ほぼほぼ意に沿うモノが完成することは英国政府のお墨付き。もし半信半疑な方がいらっしゃれば、一度そのアンテナショップとしての側面も持つ東京・青山の人気セレクトショップ「ブリンク」で、一連のオーダーサービスをお試しあれ。目の肥えたメガネ好きも、核心を突いたバリエーションと間違いのないクオリティにきっとご納得いただけることでしょう。

シャイニーゴールドのパントリムにチェスナットのセルを巻き、カールサイドの縄手テンプルをチョイスした一本は、クラシックな貫録ムンムン。ベースの価格にセル巻きの3500円、縄手モダンの5500円がオプション価格で加わります。

サヴィル ロウのメガネは、東ロンドンの下町に位置するアルガワークスの工房で作られています。注目すべきは、今なおNHSで支給されていた1932年当時と変わらぬ機械で製造されていること。つまり、現行品ながらヴィンテージが手に入るもの、といっても過言ではないのです。

前から2本がパントシェイプ「OSRC1」の微妙なサイズ違い、3本目が真ん丸の「OSRC7」、後ろがスクエアシェイプの「OSRC13」。最もオーセンティックな選択がパントで、テンプルの付け根がリムサイドの中心部にあるデザインや、クリングスのない一山タイプなどバリエーションも豊富。39㎜から51㎜まで10種類の全サイズが用意されているのもこのモデルぐらいです。

テンプルの選択肢はご覧の通り。余談ですが、かのジョン・レノンのアイコンモデルとして世間に認識されているイエローレンズの丸メガネは、45㎜幅のロジウムシャイニー製パントシェイプに上の縄手テンプルをつけたもの。ファンならぜひなぞりたい選択肢の一つです。

彫金の色味の選択肢はロジウムシャイニー、ゴールドシャイニーの2種類。写真の上はアンティークゴールド、下はエングレイブドシルバー。いずれもクラシックな雰囲気を醸すには最適な選択です。

セル巻きは3500円で追加できるオプションディテール。選べるカラバリはマットブラック、ブロンズ、チェスナットの全3色。柔和な雰囲気に仕上げたいならべっ甲調2色がオススメですよ。

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