大人は知るべき! ダブルスーツの三段活用術

ダブルスーツの真骨頂である重厚感……その源となっている１つの要素が、Vゾーンの狭さです。狭いからどうなの？ と思うかもしれませんが、Vゾーンが狭いということは、シャツタイの存在感が減るということ。

シングルのそれと同じ着こなしではちょっぴり物足りない印象になってしまい、ダブルスーツのポテンシャルを引き出すことはできません。

そこで、重要なのが「盛り」の姿勢。Vゾーンが狭い分、ちょっとやそっと盛っても悪目立ちしませんから、ここはひとつ、大柄タイやワイドピッチのストライプシャツ、カラーシャツなど、キャラの立ったアイテムを積極的に採り入れましょう。

初級〜上級の、お手本となる着こなし実例を紹介するので、ぜひ実践あれ！

Vゾーンが狭いということはすなわち、タイの存在感も弱まるということ。弱まった分は「柄」で足してあげるのがセオリーです。というわけで、まずチョイスすべきは大柄タイ。

ただ、あまりに大柄だと柄の全景がわからなくなってしまうため、やり過ぎには気をつけましょう。また、タイを大柄にした場合は、シャツを控えめにしてバランスを取るのが吉。白シャツは王道といえます。

普段なら躊躇してしまいそうな大柄タイでも、Vゾーンの狭いダブルスーツでは主張が抑えられるため、積極的に挑戦されたし。中でも“大ぶりな小紋”タイは鉄板で、クリーンな白シャツと合わせるだけでモダン、かつ知的な印象を醸せます。

大柄タイの考え方と一緒で、Vゾーンが狭くなって主張が減る分、ダブルスーツの着こなしではシャツも大柄が映えます。とはいえ大柄のチェックとなるとカジュアルな印象が強すぎますので、ここはクラシックな趣のあるワイドピッチのストライプシャツに頼りましょう。

その堂々たる存在感によって、ダブルスーツの貫禄をさらに増すことができます。

大柄タイに白シャツが似合うロジックと同じで、主張のあるワイドピッチのストライプシャツには、無地やシンプルな柄のタイを合わせるとスマートです。タイの柄色をチーフで拾うなどのコワザも、印象を洗練させてくれます。

カラーシャツと聞くと、'80〜'90年代のアメリカ映画に出てくるような赤や黄色の華やかなそれが思い浮かぶかもしれません。が、ここで活用すべきは褪せ感が特徴的な、イマドキのカラーシャツ。

オンスタイルでは珍しい上級者御用達のアイテムですが、そもそもが程よい主張のうえVゾーンが狭いダブルスーツでは、さらに主張が抑えられます。というわけで、気負わず合わせましょう。

ここでは、スモーキーなピンクの無地シャツをチョイス。親しみやすさや茶目っ気のある印象を出せるのが、これの魅力です。タイの柄色で色を拾えば、洒落感がさらにアップ。なお、チーフを省くと印象がスマートになるとともに、Vゾーンが映えます。

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