
ユルくていい、そんな生き方とファッション
俳優として活躍すると同時に、社会課題の解決に向けた取り組みや自身がプロデュースするブランドを通して現代を生き抜く新しい思考の提示など、多岐にわたる活動を行う伊勢谷友介さん。
そんな彼の姿勢やモノの捉え方は、常に新しいファッションを求め、チャレンジングな技術やあらゆる垣根を超えた提案を行うイタリア発のプレミアムカジュアルブランド「ディーゼル」のイズムとシンクロします。両者によるコラボレーション第2弾となる今回。テーマに据えたのは「ユルいい」。
複雑さを増しつづける現代は、なにかと難しく考えがち。思考の迷路に陥った時こそ、肩の力を抜き、心もカラダもリラックスさせ、周囲ではなく自身と向き合うことが大切なのです。それはまさに、伊勢谷さんの生き方であり、着やすさを極限まで追求し日常のワードローブへと落とし込んだ今季の「ディーゼル」のよう。ということで、今回は伊勢谷さんの言葉も添えながら、注目の「ディーゼル」最新コレクションをご紹介いたします!

ユルいい! スタイル 01
大人のユルいオシャレには色気が宿る
「なりたい自分に、なりたい時になる」
「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンスが、今季のコレクションに込めたそんな思いは、つまり自由でいられることが大切ということ。
編み目を吹き抜ける風が心地良いコットン混のメッシュカーディガンに、さわやかな色落ちを披露するリラックスフィットのデニムパンツD-MACROという組み合わせは、まさに自分を解放してくれます。
「すごく心地いい。メッシュを抜ける風が、何も着ていないよりも涼しく感じる。デニムとの組み合わせはストリートなユルさもあるけど、どこか色気もありますよね。エロスな色気じゃなく、他人からどういう風に見られているのかを、ちゃんと理解している大人の色気が」
背中のロゴも然り、見せつけるのではなくさりげなく漂わせる。その力の抜けた姿にこそ、実は大人の色気が宿るのです。



▲ カーディガン7万1500円、タンクトップ1万7600円、デニムパンツ3万5200円、サンダル3万3000円、ネックレス2万900円、ネックレス2万2550円、リング1万6500円(すべてディーゼル/ディーゼル ジャパン)


ユルいい! スタイル 02
ユルいい生地がオトコを危険にする
木材パルプを原料とする再生繊維ヴィスコースで仕立てたセットアップ&シャツ。デリケートな素材ゆえ、シルクのようなとろみのある風合いを楽しませます。それは、ワイドシルエットと相まってタキシードカラーを採用したダブルブレストという本来なら貫禄あるジャケットに、ユルさも与えます。
「ドロップしたショルダーに、80年代的な雰囲気が。懐かしくも新感覚。おまけにこのテロテロの生地と光沢が、単にユルいセットアップと違い、どこか危険な雰囲気を感じさせます」
パンツはウエストにゴムをあしらったイージー仕様。さらにガーメントダイとウォッシュ加工によって、ヴィンテージな雰囲気も。
そんなセットアップが似合うシーンといえば、やはり暗がり。身構えずに脱力した姿からは、ユルいだけじゃない、危険なオトコの色香も漂わせるのです。




▲ ジャケット9万1300円、シャツ4万5100円、タンクトップ1万1000円、パンツ5万600円、サンダル3万3000円、リング1万6500円、ブレスレット2万900円、ブレスレット2万900円(すべてディーゼル/ディーゼル ジャパン)その他スタイリスト私物


ユルいい! スタイル 03
カラダをユルませると新たな出会いが
「シャツ好きなんです。サーフィンとかスノーボードとかのイメージでクルーネックばかり着ている印象を持たれがちですけど(笑)、旅に出る時はだいたいシャツ。パッキングしやすいし、サラッと1枚で着てもサマになるでしょ?」
ナローピッチであしらったブルーのストライプは、確かにサーフトリップにピッタリ。コットン生地のライトな風合いも、これからの季節はなおのこと。
パンツはストーンウォッシュを施したストレッチコットン製チノパンツ。どちらも洗いざらしをラフに着れば、心地の良い日差しの下、ユルい休日を過ごしたくなる。
「白いパンツも、履きそうにないでしょ? 実は好きなんですよね。でも僕なら、キャンバスに見立てて絵とか描きたいな」
着ることで心がユルむ服が、新しい創作にカラダを導いてくれるのです。



▲ シャツ3万5200円、タンクトップ1万7600円、パンツ3万9600円、スニーカー3万8500円、リング1万6500円、ブレスレット2万900円、ブレスレット2万900円(すべてディーゼル/ディーゼル ジャパン)


ユルいい! スタイル 04
心がユルくなると足取りが軽くなる
ダブルジャケットのヴィスコースと同様、木材パルプを原料とした環境負荷の低い再生繊維リヨセルを採用したフード付きシャツとイージーパンツのセットアップ。
極上に軽く、そしてなめらかでソフトな風合いがイマドキなユルいシルエットを描き、長距離移動も快適に過ごせる一着です。
「遠くに出かけるなら、だいたい暖かい所ですね。環境も装いも、ストレスがないのが一番。その点、セットアップはとても楽。冬にスノボに行く時はツナギだし(笑)」
上下ともに、ストーンウォッシュとブリーチ加工を施したデニム地を、さらに陰影加工やエフェクトを施してプリント転写。暑さの厳しい季節でも、デニムの表情を快適に楽しめます。
「僕に対して、こういうストリートなイメージを持っている人もまだ多いでしょうけど、結構変化しているんですよね。でも、人が想像する伊勢谷友介像も、最近は面白いものだなと受け入れられるようになってきました」



▲ デニムシャツ7万1500円、タンクトップ1万7600円、デニムパンツ7万1500円、リング1万6500円、スーツケース10万5600円(すべてディーゼル/ディーゼル ジャパン)

■ interview
伊勢谷友介さんインタビュー
── 「ディーゼル」コラボ第2弾、今回もお疲れさまでした。一番気になったコーデはどれですか?
伊勢谷友介さん(以下、伊勢谷) ジャケットとパンツのセットアップかな。あれはすごく気持ち良かった! 普段スーツやセットアップは着ないから、新鮮でしたしね。ダブルなんだけどパジャマみたいにテロっとした生地で作るっていう、その発想が面白い。
── 新鮮といえば、ストライプシャツに白チノパンというさわやかコーデも新鮮でした。
伊勢谷 確かに(笑)。シャツはよく着るけど、あんなにさわやかなコーデは着たことないなぁ。でも、何が自分に似合うのかって、自分と他人じゃ全然違っていたりしますよね。ファッションって、そこが面白い。

── 今年で50歳になられますが、年齢によって感覚って変わってきますか?
伊勢谷 あまり年齢を気にしてはいないけど、でも他人からの目線や印象が変化するのは否めないですよね。歳を重ねるごとに自分のスタイルは確立されつつあるけど、同時に客観的に見た時に自分ってどうなんだろうって視点が、この年齢になると必要になる気がします。
── 今回の撮影テーマは「ユルいい」。年齢を重ねる中で、人や社会に対する向き合い方に変化は出てきましたか?
伊勢谷 これまでは社会に対して変革を望んでいたし、働きかけてきました。でも今は、自分自身と向き合い、自身のやりたいことややるべきことの延長に社会があるという感覚です。そういう意味では、肩の力が抜けたのかも。
── 自分にとって心地良い環境を整えることが大事になってきたんですね。
伊勢谷 自分にとって良いことと社会にとって良いことって、必ずしも一緒じゃないですから。50歳を過ぎると、生物学上では無意味な存在だと誰かが言っていましたが、確かにそんな側面を感じることが出てきました。ざっくばらんに言えば、他者へ求めることへの諦めというか……。

── 達観とはまた違う感覚ですね。社会の仕組みを変えることの難しさに気づくという感じでしょうか。ただ、今季のショーを街全体を使ってオープンに開催したディーゼルのように、ファッションを通じて社会変革にアプローチする方法を行なっているブランドもありますね。
伊勢谷 僕にとっては、街からブランドが生まれたストリートファッションが一番馴染みがあります。そういう意味ではディーゼルのそんな姿勢に共感します。ブランドで選ぶというより、自分のスタイルに落とし込めるかどうかが大切。
── それもまさに、着やすさを重視しファッションをより身近、より自由にするというディーゼルのテーマとリンクしますね。
伊勢谷 でも自由って一番難しいかも。僕、なにか作品作りに取り組む時、自分を一度めちゃくちゃ暇な状態にするんです。それは自分を空っぽにするというようなことじゃなく、暇になると逆にフラストレーションが溜まるんです。そのフラストレーションが、エネルギーになるんです。
── 外から見たらユルそうに見えて、内面は沸々と湧き上がっているんですね。
伊勢谷 若い頃は社会に対して強いメッセージを発信していくことがエネルギー源だったけど、今はより身近な範囲、自分の半径数メートルの中でどうやってエネルギーを作っていくかにシフトしていっていますね。それは人から見れば、ユルく見えるのかもしれませんね。

● 伊勢谷友介 (いせや・ゆうすけ)
1976年、東京都生まれ。東京藝術大学在学中にモデル活動をスタート。1998年に映画「ワンダフルライフ」に初出演。2002年には自身が監督を務めた映画「カクト」が劇場公開される。
2004年「CASSHERN」をはじめ、2007年「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」、2010年「十三人の刺客」、そして第35回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞を受賞した2011年「あしたのジョー」、第43回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞を受賞した2019年「翔んで埼玉」など、さまざまな映画作品に出演。
同時に2008年より社会貢献活動「リバース・プロジェクト」を始動。さらにファッションやアートを通じて、さまざまな社会問題の解決を目指すアクションブランド「HAPPY SAUCE」も昨今立ち上げる。
■ お問い合わせ
ディーゼル ジャパン 0120-55-1978













