メゾンスニーカーの最新型はローテク？【ディオール、グッチ、ドルチェ＆ガッバーナ】

ハイテク路線のダッドスニーカーや、デカロゴに派手なネオンカラーでデコされたスニーカーブームは相変わらず大人気ですが、ここへきて反動が出てきたのか、ハイブランドからちょっとクラシック路線に傾いたシンプルデザインのスニーカーがちらほら出始めています。これってもしかして、また新しいトレンドかも？

シンプル＆ベーシックなテニスシューズやバスケットシューズをモチーフにした、いわゆるローテクスニーカーなら、ショーツからスーツまでコーディネートもしやすく誰にでも履きやすいのはいうまでもありません。とはいえ、それをトップメゾンが手がけるとやはり一味違います。これは注目しないとですよね。

最新素材＆機能を搭載したハイテクスニーカーとは対極にあって、シンプル顏でありながら、もちろん素材の品質は極上モノ。しかもそのシンプルデザインのなかに、じつにセンスいいモチーフや遊び心が加えられているのがハイブランドならでは。さりげないブランドロゴの配置の仕方も、さすがと唸らざるを得ないものだったりしています。

なかでも今夏ヘビーユーズ間違いなしの決定版はコレ！とオススメしたい３足をご紹介しましょう。

フォール 2020 メンズ コレクションでは、ディオールはストリートブランド「ステューシー」の創業者ショーン・ステューシーと数多くのコラボを展開中。こちらの“B23”スリッポンスニーカーもそのコレクションのひとつです。ヴァンプ部にはショーンのオリジナルフォントで”DIOR”と刺繍であしらわれています。キム・ジョーンズがなぜショーンをリスペクトするかはいろんなところで語られてますが、ストリートのアートワークが、じつ巧みにモードとマッチしてるんです。

定番のロートップスニーカーは、サイドにインターロッキングGパッチが大胆にあしらわれています。しかもハイビスカスレッドというビビッドカラー。ヒールカウンターにはブルースエードを使うなど、トリコロールの美しい配色とコントラストが目を引くデザインです。この雄弁なこのブランドアピールは、遠目にもしっかり目に付きます。それでいてシンプルがゆえに、デニムからセットアップスーツまで使えそうですね。

クラシックなハイカットスニーカーは、シュータンとソールのリブにブランド名を入れただけという潔いデザイン。これまでの主張強めのデカロゴデザインとは、一線を画す新路線です。シンプルな白スニならどんなスタイリングにも似合いますし、ハイカットらしく短め丈のパンツが似合いそう。レザーの白度も純白ゆえ、スポーティな気分が高まりますぞ。ショーツに合わせても似合いそうですね。