2016.03.01
欧州ファッション・リポート London 前編
2016年1月から2月にかけてイギリス、ミラノ、パリなどヨーロッパ各地で開催されたファッションショーは、欧州を中心としたラグジュアリーブランドの2016年秋冬のファッションを発表する舞台であり、ファッションブランドがどんな方向に向かっていくのかを知る機会となっています。本企画は小誌取材部隊が見て感じた、LEONにとって気になるブランド&アイテム、その着こなしについて考察します。
2016年1月8日〜11日
ロンドンメンズ London Collection : Mens
前編 <ベーシック×素材感>
今回、小誌が注目したのは、「ベーシックなスタイルにスポーティな素材感」「モダン顔ミリタリー」のふたつ。前者のベーシックとは、トレンチコートやチェスターといった男性服の定番を羽織りつつ、コーディネートに用いているのがエラスティック素材やウルトラスェードなどを採用したアイテムで、それら混ざり合うことでいまどきな印象になっているというものです。
そのほか、ハイテクからはやや逸れますが、ベーシックなアイテムのサイズ感が引き続きゆったりとしているのも特徴的。80年代を思わせるボリューミーなコートやプリーツの入ったパンツ(イートウツ)は極端なものも多いものの、実用的なシルエットも増加傾向にあり、リアルクローズ主義の小誌としては歓迎する傾向でした。