大人はコレ！ 天然素材で高機能なアイテム５選

防水透湿性や吸水速乾性、ストレッチ性などを備えた機能素材といえば、ナイロンやポリエステルが主流です。こうしたテック感のある素材は、あくまでスポーティカジュアル用であって、ドレス感のある大人カジュアルには不向きです。やはり、天然素材が持つ落ち着いた雰囲気や上質さには敵いません。
 
なかでも春夏用素材として知られるウールやリネンは、通気性や吸湿性に優れ、さらりとした肌触りが特徴。その反面、水洗いができないという短所もあります。そう、当たり前ですが天然素材には弱点もあるのです。

そんななか、近年は、天然素材に特殊な製法や加工を用いることで長所を引き出し、短所を打ち消すことに成功したアイテムが続々と登場していることをご存知でしょうか？
 
汗ばむこの時期に欠かせない通気性、イージーケアが可能なウォッシャブルや形状記憶、突然の雨にも対応する撥水性、さらにはナチュラルストレッチなど、いまは大人が求める快適さと上品さを両立させた天然素材が充実度を増しています。真のラグジュアリーには、そんな新しき天然素材こそ不可欠。今回は、そんないいとこ取りの素材に着目して、夏の定番をピックアップしてみました。

通気性と吸湿性に優れ、さらりとした肌触りが特徴のリネン素材は、夏用の定番素材。ただし、雨などの水分は苦手で、縮んでしまうという短所もあります。こちらのボンバージャケット型ブルゾンに使用されたリネンは、レインシステム®という独自の撥水加工を施すことで、リネンの長所を引き出し、短所を打ち消すことに成功。定番の短丈ブルゾンこそ、進化した天然素材が賢い大人の選択なのです。

シルエットと穿き心地の良さでおなじみのパンツ専業ブランド「インコテックス」。近年、同ブランドのヒット作となっているのが、こちらのアーバントラベラーシリーズ。ウール100%の生地でありながら、ウォッシャブルでストレッチ、さらに通気性と速乾性にも優れた多機能素材なんです。さらに、形状記憶加工によってシワになりづらく、センタークリースが取れにくいので、いつでも清潔感たっぷり。

スラックス作りの技術をデニムに応用することで、多くのリピーターを擁する「ヤコブ コーエン」。中でも傑作として名高いのが、ローライズでスリムフィットが特徴の“688”モデル。そのシルエットを踏襲しつつ、ストレッチ性が高いウールトロピカル素材にすることで、デニムでは味わえない清涼感とストレッチ性を獲得しているのがこちら。汗ばむ日も快適そのもので、慣れ親しんだ美脚を堪能しましょう。

「マッキントッシュ ロンドン」のモダンクラシックなジャケットである“ニューブリッジ”と名付けられたこちらは、ナチュラルショルダーで２ボタンという汎用性の高いモデル。微光沢を放つ滑らかなウールトロピカルに、撥水加工を施したウェザーウーステッドウール生地を採用。さらにウール100%でありながらナチュラルストレッチなので動きやすく、仕事はもちろん出張や旅行にも大活躍。

適度な保湿性と通気性、美しい光沢と滑らかな肌触りで知られる天然素材がシルク。高級シャツや下着用の素材として重宝されてきた、ラグジュアリー素材の代表ですが、水に弱いという欠点があるのも事実。そんなシルクの特性はそのままに、ウォッシャブルにしたのがこちらのTシャツ。いつものコットンとは明らかに違う、贅沢な見た目と着心地をデイリーに楽しむことができますよ。