女子が思わず身を寄せたくなるイケおじアウターコーデ５選

あなた自身の装いをギフトにたとえてみましょうか。大枚はたいたラグジュアリーブランドのウォッチであれ、数年前からオーダーしていたビスポークの靴であれ、素晴らしい品はみな、中身に見合った美しいラッピングに包まれています。逆に、リシャール・ミルの時計やジョン・ロブの靴がボロボロの紙袋に包まれていたらどうでしょうか。 「これ、ホンモノ？」と疑わしく思い、その真の価値に気づかないかもしれません。

もう、おわかりでしょう。このラッピングこそがアウター。身体の最大部分を占めるアイテムでもあることから、あなたの価値を最大限に高めてくれる可能性を秘めています。今回は女子目線から、隣を歩いていたらつい身を寄せたくなりそうなアウターコーデをセレクトしました。鍵となるのは、つい触れたくなりそうな上質な生地のテクスチャー、抱きしめられたときに身体をすっぽり包んでくれそうなビッグシルエットの包容力、そして永遠のダンディズムを感じさせるあのデザインです。

ともすればおじいちゃんっぽくなりがちなトープ（もぐら）色を、あえて同系色でレイヤードすることでシックに見せている好例。注目すべきはやはりアウターの素材感。カシミアかしらね、スリスリしたくなるわ。

かなりビッグシルエットのシャツは、実は中綿入りのコート。その裾が秋風をはらんでひらりをたなびく度に、私の手に触れるんですけど、それってわざと？ つかんでグイと手繰り寄せても、いいですか？

ショップコートとか、ドクターの白衣とか……職業を感じさせるアウターはなぜか“信頼できる男”に見えてしまうのは、少女のころにお医者さんごっこをやりすぎたせいかしら。マオカラーのジャケットを着た男はみんな建築家に見えてしまうんです。

女子が大好きな“ふわモコ”をこんなにキュートに、しかも黒でクールにこなしちゃうなんてずるい。素材はヴェルヴェットかしら。貴公子然としてるのに足元はワークブーツでハズすバランスのとり方も上手いわね。この人、好きかも。

トレンチコートってミリタリー由来のアイテムだからちょっとコワモテなんだけど、こんなカラーリングならフレンチシックな雰囲気に。結局、定番が好きなのよ、女って。