大人のコーチジャケットは、その進化っぷりが話題だった!?

スケートボーダーたちの定番アウターであり、昨今のストリート人気と相まって、注目を集めているコーチジャケット。その名の通り、スポーツチームのコーチがフィールドで着用する防寒着が出自。上襟とボタンの前合わせと裾のドローコードといった、シンプルな要素で作られています。それゆえ、デザイン幅が広いのも特徴で、今季はユニークな新作がいくつも発見できます。
 
大人が選ぶべきポイントは、よくあるチープなナイロンのそれではなく、見た目からも伝わるクリーンで上質な素材感。次に重要なのは、リラックスムードを感じさせながらもだらしなく見えない、ちょうどいいルーズフィットであること。そして、シンプル過ぎるアウターゆえ、ちょっとした遊び心を感じさせるデザイン性があること。

そんな条件を満たしつつ、思わず袖を通してみたくなるコーチジャケットを、国内外の注目ブランドから厳選してみました。

レーヨンとポリエステルを主に、ポリウレタンを微量に入れた混紡素材は、程よいハリ感と滑らかさが特徴。ツイル織りにすることでちょうどいい艶感を出し、ストレッチ性も備えているのがいい。すっきりとミニマルにデザインし、左胸には同色でレザーパッチを加えているのもポイント。合わせるパンツとインナー次第で、幅広い着回しに活躍します。

海外の有名高級ブランドへも生地を提供していることで有名な小松精練。創業75周年を迎えるタイミングで小松マテーレと改名し、「Co-mt.」と命名したプロジェクトブランドをスタートしました。シャリ感が特徴のポリエステルとナイロンの混紡素材を使用し、製品染めによって味わいのあるブラウンに仕上げた１着。撥水性と防風性にも優れています。

サックスブルーのボディとストライプのアームによる切り替えデザイン。それだけでもインパクトがあるのに、それぞれのオックスフォード生地の裏地に、防水透湿性フィルムをラミネート。アウトドアブランドに匹敵する機能を持たせつつ、クリーンな仕上がりに。脇下のベンチレーションやポケットの止水ジッパーなどディテールも秀逸。

ベースとなるのは定番的なコーチジャケットなのですが、美しく染め上げられたスムースレザーで仕立てることで、ありそうでない１着に。袖口はカフス仕様で、裾の内側にはドローコード、くるみボタンを組み合わせてミニマルな印象に。ラグランスリーブからつながるアームは適度に細身で、全体的にすっきりとしたバランスの良いシルエットに。

コーチジャケットをベースに、ジャケットのラペルをドッキング。ドロップショルダーと立体的で太めのアームが、着用したときに丸みを帯びたシルエットを生み出します。素材は滑らかなポリエステル素材で、深みのあるカーキと相まって、ソラーロ素材のような光沢を発するのもポイント。着こなしに変化をもたらす、攻めの１着として適任です。