大人のチャリンコはこういう感じが理想だよね

　1975年、ロンドン市街地のブロンプトン通りを見下ろすアンドリュー・リッチーの自宅で設計を始めたのがブロンプトンの興り。以来40年以上にわたって、ロンドンの工場で熟練職人が手作業により一点一点作り上げてきた同ブランドの自転車の魅力、それは、何と言ってもその折り畳み性能にあります。なんと、ほんの10数秒で組み立て＆折り畳むことが可能なのです。

　さらに16インチという小径車ながら卓越したフレーム設計の恩恵で走行性能も抜群。くわえて、紳士靴＆鞄に代表される英国製の洗練された気品やクラフツマンシップすらも感じさせるその佇まいは、まさに大人が乗るにふさわしい品格すらも宿しています。

　車のトランクに、はたまた電車での旅行のお供に、コヤツを携えつつ、いざ、平成最後＆令和最初の大型連休を存分に満喫していただければ、と。

6段変速、複数のグリップ位置を選べる汎用性の高いPタイプハンドル、そして最大10㎏の荷物を積載可能な付属のリアキャリアを搭載した、同社のハイエンドモデル。ワイドなギアレシオは、ストップ&ゴーが多い街乗りにモッテコイです。もちろん、一番の魅力であるわずか10数秒での組み立て&折り畳み性能も健在。職人が一点一点丁寧に手作業によって組み上げているため、ミニベロにジャンル分けされる16インチのタイヤサイズながら、抜群の走行性能を誇ります。

ブリティッシュカントリースタイルを現代に継承するバブアーの名作と名高い『ビデイル SL』をアウターに羽織れば、さながら英国紳士のようなエレガントな雰囲気を醸し出せます。スラックス＆ローファーで上品かつ軽快にまとめたら、首元にはネッカチーフを巻いて彩りを添えるのが正解。英国の高級紳士靴を彷彿させる気品を宿した一台だけに、大人で洒脱な装いとも相性抜群なのですね。

タイヤサイズは、昨今自転車業界を賑わせているミニベロタイプの16インチ。その軽快感漂うデザインは、パーカやスニーカーといったファッション業界でも主流のスポーティなアイテムともマッチします。むしろ、クイックな走行性能を本懐とするミニベロにとっては、こちらの装いも十分主戦場と言えるのでは？　こんな具合に幅広い服装と合わせることができるのも、ブロンプトンならではの魅力ですね。

今回ご紹介したハイエンドモデルの重量は12㎏。成人男性であれば片手で持ち運べる範囲内の重さですよね。さらに、わずか10数秒でこんなにもコンパクトに折り畳むことが可能。だからこそ、ふらりと立ち寄った先でちょい乗りするべく車のトランクに収納しておいたり、電車での旅行時に小脇に抱えて滞在先で颯爽と走り回ったりと、活躍のフィールドは無限大なのです。

付属のリアキャリアにはホイールが設けられており、折り畳んだ際にはトロリーケースのようにコロコロと転がしながら持ち運ぶことができます。これなら、自転車から降りてちょっと街を散策する時などもストレスフリー。このユーザーファーストなお手軽さも、ブロンプトンが創業から40年以上たったいまもミニベロ界を牽引し続ける理由のひとつなのです。