「街の服見て我が服直せ」と題した今週のファッション特集では、街をゆくお洒落オトコのスナップや、ファッションの小技をご紹介してまいりました。
突然ですが、LEON編集部に入れたものの、私はメンズファッションには精通しておらず(お恥ずかしい限りです)……。まずは基礎を知りたい!と思って本を探していたところ、分かりやすく着こなしの基礎を学べる本を発見したので今回ご紹介します。
特に、"仕立ての良い服の見分け方"や"スーツを仕立てる際に気をつけるポイント"を知りたい、という方にオススメしたい1冊です!
コチラはもともと1964年に刊行された、当時のお洒落男性のバイブル的存在。長らく入手不能な状態が続きましたが、今年の春に50余年を経て復刊されました!
「なぜ今更50年以上前のファッション入門を?」と思うことなかれ、復刻版の冒頭で著者の穂積さんはこう述べています。「ディテールへのこだわりを除けば、いちばん基本的な状況判断という部分では、アレ? 現代のファション状況とちっとも違っていないじゃないか!」
やはり、過去のファッション史の中で育まれてきたルールを知らずしてお洒落にはなれないのだな、と思える一言です…。
LEON読者の皆さまはもちろん、ファッションへの関心の高い方ばかりだとは思いますが、ここらで一度基礎の再確認をしてみるのはいかがでしょう?
なかでもスーツスタイルの記述が充実していて、この記事の画像にはありませんが、様々なスーツのパターンが意味するもの、カフスやエリの種類などを絵とともに説明してくれています。
「エレガントにこなしたい」「若々しくスポーティな感じで」など、なりたい自分像があったら、なんとなくで選ぶのではなく、適当な"型"の服を選ぶことで自己実現の早道になるのだな!と目からウロコでした。
文庫本サイズで持ち運びもラクラクなので、通勤などの隙間時間に読むもにもぴったりです。
今週のファッション特集をご覧になって、もっとお洒落を楽しみたくなったあなた! ぜひこちらの本もご覧になってみてくださいね。
それでは良い週末を!
■『着るか着られるか 現代男性の服飾入門』穂積和夫(株式会社 草思社 2017)
URL/https://www.amazon.co.jp/